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◆式内社・旧国幣中社(現、別表神社)
◆主祭神:大己貴命、配祀:少彦名命 ゴールデンウィーク前半、担任クラスの学生たちと鹿嶋で合宿をしました。 那珂湊の魚市場に行く途中、大洗観光の中心地にあるのが大洗磯前神社です。 主祭神は大己貴命で、少彦名命を配祀します。神社の案内記には、 「大己貴命は世にだいこく様とも云われ、慈悲深く、 福徳を授ける神として尊崇され、少彦名命は医薬の祖神と仰がれ万民の病難を救う神として 信仰され…」 とあります。 出雲神話では国造り・国土経営の名コンビの二柱です。また、御由緒は、 「文徳実録の記録によれば 齊衡三年常陸國鹿島郡大洗の里に御出現になり給いし時、 里人の一人に神がかりして人々に教えられました。 「我はこれ大己貴、少彦名命也。昔この國を造り常世の國に去ったが、 東國の人々の難儀を救う為に再びこの地に帰って来た」と仰せられました。 当時の記録によると度々地震が発生し人心動揺し、國内が乱れて居りました。 大國主神はこうした混乱を鎮め平和な國土を築く為に降臨されたのです。」 とあります。斉衡3年は856年、翌天安元年(857)8月には官社になり、同10月 薬師菩薩明神の号を授けられました。国司の上奏からわずか8ヶ月で ここまで待遇が上がるのは破格のことです。いかなる御神徳があったのでしょうか。 『延喜式』では明神大社に列しています。 祭神出現の地は神磯とよばれ、太平洋を臨む海岸の岩場に鳥居が立てられています。 日の出の名所として有名で、大洗を代表する名勝地です。 境内地は小高い岡の上にあり、非常に明るい雰囲気です。 正面石段の頂上からは、眼下に太平洋を望む素晴らしい眺めが楽しめます。 立地条件からか、「漁業の守護神」としても篤く崇敬されており、 たくさんの錨が奉納されていました。また、昭和34年に御鎮座1100年を記念して建てられた 大洗海洋博物館があります。今回は、時間の都合で入場できませんでした。 次回におあづけです。
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