例会報告

(2000/07/09)


 当日は朝から沢山の参加者を迎え、最終的には27人にも登りました。
 また発行が半年以上遅れていたYSGA会員住所録を新たにすると申しましたところ、次々に新入会の申し出があり、今回の例会で一挙に5人の新会員が生まれました。
 なお、今回は以下のように珍しいゲームが軒を並べ、別名『立体/サボイバル例会』と呼称されるに至りました。
(TAC9号付)サボイバル!朝夕1回(総勢7人がかり)
 サボイバル!やりたさに(HJ)アイアンボトムサウンドを買ったという(これを奇禍としてアイアンボトムの面白さも知る事ができたが)、山の字の長年の宿願が叶って、遂に漕ぎ着けた対人戦。

 (1).朝一でKaWSKさん、TaBeIさんを巻き込んでの3人戦を行ない、システム的に一歩も動かずに最終ターンまで1消耗ずつ払いながら生き残る策に出た米軍に比べ、それは邪道とばかりに島内を放浪する日本軍であったが、次々に力つきて倒れ4人中3人の斃死者を出してしまった。
 (2).夜になり殆どのゲームが終わったところで、やや強引にDoBSさん、SaKNさん、大林さん、Satoh副長を焚き付けて再度プレイ。今度は単に生き残っているだけでは得点が低いようにしてみたところ、両軍とも救出地点へ移動を開始。
 しかし米軍がトントン拍子で蛇やネズミを捕食しつつ、全員が飛行艇に救出されたのに比べ、日本軍はマラリア蚊に刺され、ムカデに噛まれ、無理して山中に分け行って捕らえてみるとアリンコだったりと散々で、またも3人が斃死するに至った。

 システム的にやや詰めの甘いところがあるとは言え、余人には思いつかぬゲームデザインであり、なんとしても21世紀へ語り継ぐべく、「サボイバル勝手にアドバンスド化計画」がスタートされた。
 そこでは国籍の違いによる体力の変化や、超リアル・サボイバルユニットや追加キャラ、捕食動物のランダム化、新マップの製作等、無限に広がるサボイバル・ワールドに話は尽きなかった。
 いずれはVASL(ヴァーチャル・アドバンスド・サボイバル・リーダー)と称して、インターネット上でサボイバルがプレイできる環境を整えたいものだ。

(BAN)機動戦士ガンダム「大気圏突入」「ア・バオア・クー」
 かつてツクダで一世を風靡した岡田厚利氏による(ツクダ)ジャブローからニュータイプの頂点に位置するゲーム(本作デザイナーズノートより)。
 ガン・プラを独占製作していたバンダイらしく、このゲームの為だけに作られたプラモを使ってプレイされるゲームだが、今回はガシャポンのフィギュアを使ってプレイされ、見た目にも非常に綺麗であった。
 システム的にもシンプルかつ合理的で、何と言ってもプレイヤーを驚かせたのは、回避すると実際に1ヘクス横へズレる(横すべり)システムであろう。
 3人でプレイした「大気圏突入」シナリオでは、辛くもシャア・ザクを撃退した模様。その後一気に最大のシナリオ「ア・バオア・クー」を2人で対戦し、好評の内に終了していた。

 『hirotoriさんの感想』  「久しぶりのプレイでしたが、購入当時は結構いい加減にやってましたね。きちんとプレイしたのは今回が初めてといっていいでしょう。他のガンダムボードゲームをプレイしたことがあまりないので比較はできませんが、モビルスーツ同士の、戦術級シミュレーションとして、よくできていると思います。
 たとえば、武器それぞれの攻撃範囲が決まっているとか、つまり、敵の後ろに回り込めば弾幕は薄くなる、迎撃を食らわないといった具合です。
 武器には種類別に命中率が決まっていて、サイコロ1個で判定します。回避率もサイコロ1個で判定します。この点については、(GJ49)信長最大の危機と似ています。
 このゲームの画期的なところは、なんといってもモビルスーツの回避にありまして、回避に成功した場合、弾道上ヘックスから隣のヘックスへ移動するところでしょう。
 MS対MSの戦闘では、妙にリアリティーがあると思います。リアリティーといえば、立体ゴマにもあるでしょう。コマの最小単位がMS一体、戦艦一隻なので、立体コマの効果が発揮できているのです。
 難点は、大きな戦闘(ソロモン戦、ア・バオア・クー戦)では部隊数というか、戦闘の規模が限られてしまうことぐらいでしょうか。
 いずれにしても、原作に浸りながらプレイするにはもってこいのゲームだと思います」。

(BAN)日本海海戦「対馬沖」3人戦
 4月に練習プレイを行ない、例会でのお広めを待ち望まれていたゲーム。魚雷戦ルールに問題があったのでローカルルールで修正し、また複数艦による同一目標射撃の計算を短縮する為、ノートPCに計算式をプログラムしての対戦を行なった。
 ゲームシステムは、プロットなしのアイアンボトムといった感じで、射撃力合計を防禦力で割って比率を出し、砲撃力、移動力、防禦力に損害を与えるという(HJ)IJNにも似たシステム。損害はコーティングされた記録チャートに水性ペンで記録していく。
 練度の違いを表すために先に日本側が動いて、日本軍の射撃が先という有利さを持たせている。それに何と言ってもその特徴は、各艦ごとに駒立てに立てて運用する点で、いちいち横から覗き込んで能力を確認しなければならない手間はあるものの、ミニチュア・ウォーゲームの雰囲気を満喫することができる。両軍が肉薄して砲撃戦を行なうとまるで戦国時代の旗差し物の如し。観戦者の受けも良かった。
 実際のプレイの方はと言えば、東郷の敵前一斉回頭が巧くいかず、逆にバルチック艦隊にT字戦法を喰らう恰好となり、激しい叩き合いの末、旗艦三笠爆沈と踏んだり蹴ったり。もちろんバルチック艦隊も大きな損害を出したが、連合艦隊の混乱に乗じてウラジオへの突破に成功しそうだという感じが強かった。結局7ターンまでプレイ。
 古いゲームなのにダメコン・ルールがあったりして、観戦していた大林さんも「是非やりたい。これなら単純に撃ち合っていても納得いくし」と言っていた。

(RHINO)Decision in France
 前回すっかりSebTさんにしてやられた恰好のUeMさんによるリベンジ対戦。手練同士の対戦だけに1日で全24ターン中20ターン終了まで行っていた。
 展開的には何とかファレーズ包囲を成し遂げてセーヌ河へ迫るも、独軍の守りは堅く、なんとかセーヌ河口のル・ファーブル附近で英79機甲師団らが申し訳程度に渡河を成功させていた模様。
 作戦級ウォーゲームの中でも、ベストの呼び声高きシステムだけに、上松さんは更に精進していつかリベンジと誓われていた。

(AH)シーザー/アレシアの戦い
 平箱でかさばる本作を、コンパクトなブックケースタイプの箱に収まるよう大改造を施したコンポーネント改造職人kanNoさんと、時代物ゲーム大好きのSaEGさんとの対戦。
 初日の終了までプレイされ、結局ローマ軍の対応の早さと殺人的タワーの猛威の前に、屍の山を築いて撤退せざるを得なかったガリア軍であった。

(AH)ロシアン・キャンペーン
 サターン版アドバンスド大戦略のデザイナーであるHNMさんも新たに入会を決められ、昔とった杵柎で(AH)独ソ戦を、YSGAきっての独ソ戦覇者YaGさんと対戦。
 さすがに両者とも一歩も譲らず、ソ連軍はレニングラード、モスクワを守り抜いて、1945年5月にはギリギリでベルリンを攻め落とすという史実通りの展開を見せていた。

(AH)ASL「政治委員の家」「30高地の防衛」
 今回は、仙台ボードゲームサークル会長のTaBeIさんの2回目の参加ということで、YSGA-ASL常任委員のKaWSKさんと小針さんとで3人連続対戦。政治委員の家では、独軍の巧妙な運用でソ連軍は包囲下に置かれ、音を上げていた。
 30高地の防衛シナリオは、政治委員の家が終わって時間が余ったので6ターンまでプレイされ、そんなにASL経験のないTaBeIさんがベテランのKaWSKさんを巧く抑え込んで賞賛を浴びていた。

(CoA)ナポレオニック/バタイユ「イエナ」
 11月の学祭ビックゲーム企画でバタイユをやるべく、簡単なイエナで練習プレイする國學院大SG研の元会長で現OBのTagMさんと3年生KoMtZさん。綺麗で大きなマップに美しいユニットが少数登場して駆け回る様は、まさに華麗なるナポレオン戦争といった感じ。そして両者ともYSGAに新たに入会された。

(コマンド誌14号)リング・オブ・ファイア
 こちらも以前同じメンツでプレイされたリベンジ戦。前回は独軍陣地を巧く突破することのできなかったソ連軍だが、ソロプレイの成果か今回は見事に突破を果たして快調な進撃振りを見せていた模様。今回も独軍を担当した國學院大SG研のSoGaさんは(同誌17号)独第48装甲軍団とコレが大好きで、3回戦を熱望していた。そしてSoGaさんも先輩達に遅れじと入会された。

(GJ55)大日本帝国の盛衰
 戦略級と(EP/Sunset)D-DAYを得意とするInBaさんと、堀場家HPを運営している堀場さんとの対戦。(GJ)大日本帝国の盛衰が品切れで手に入らない為、やむなく自作の憂き目を見た堀場さんは、日本軍として巧妙な守りを見せていた模様。堀場さんも例会参加2回目にして入会を決められていた。




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