第11回ビッグゲーム例会

(2000/05/03-04)


 今年で11年目となるゴールデン・ウィーク中のビッグゲーム大会。今年は5月中の例会がここ一回とあって(第131回定例会兼行)、5月3〜4日の2日間で初日21人、2日目24人が参集して、以下の11タイトル12戦が行なわれました。
***********《2日間ぶっ通し対戦》***********

(GMT)Barbarossa:Army Group Centerキャンペーン3人戦
 9ターン終了まで。このゲームを泊り込みでプレイしながら新年を迎えたSatoh副長が情熱いまだ醒めやらず、皆を焚き付けて今回もまた2セット同時プレイが実現した。
 ここ1年、ぶっ続けでプレイしているだけに、参加した面々の練度たるや凄じく、ブレスト要塞を第1ターンに陥落させ、ミンスクへ突進。7ターンにはミンスクを一撃で陥として、さらに東進といった状況だった。両軍が入り乱れる中、鋒矢の如く独軍装甲師団が突き進み、後ろから列をなして歩兵師団が追い付いてくる盤上は、まさに「バルバロッサ電撃戦」という壮観さだった。
 Satoh副長は、年末に出るであろう(GMT)バルバロッサ:北方軍集団のプレイに向けて、練度を低下させないよう毎月最低1回は、このシリーズのプレイを続けると熱っぽく語っていた(次回プレイは6月18日:南方ルントシュテット・アタック)。



(GMT)Barbarossa:Army Group Southキャンペーン3人戦
 こちらも独軍2人、赤軍1人で、6ターン独軍戦闘終了までプレイされた。
 難攻不落のリボフは無視して、いつものように遮二無二東進する独装甲師団群と、赤軍の追いかけっこ。ルーマニア軍もカルパチア山脈を越えて、麓へ駆け下るという状況だった。

(SPI)Terrible Swift Sword(南北戦争ゲティスバーグ精密戦術級):4人戦
 仙台ボードゲームクラブから元YSGAメンバーのYaGitさん、カデークラブからかみひこーきさんが参加して、4人で27ターン(16:20)終了までプレイされた。
 ビュッフォードの北軍騎兵が踏みとどまって戦い、長時間南軍の突進を抑えたものの、その分損耗が多く、それを救いに来たレイノルズの北軍第1軍団もろとも最後には包囲殲滅されるという事態に陥った。その間、ユーエルの軍団も北軍の第11軍団を潰走に追い込んで、セメタリー・ヒルに追い上げた。そして北軍ダブルディ師団をも潰走させたA.P.Hill軍団の先鋒は、一気にサンケン・ロード(ゲテイスバーグから横に延びる切通し道路)を通って、セメタリー・ヒルに肉薄といったところで時間切れ。
 この時点での両軍の損害は、北軍死傷1万、南軍7千6百、北軍捕虜2千、南軍千百、北軍が捕獲した大砲30門、南軍7門(南軍の砲が沢山奪われたのは無謀な迂回が原因)、北軍戦死指揮官3人、南軍4人、両軍とも負傷指揮官2人ずつ、北軍捕虜指揮官1人という結果であった。

《ルールの確認点》
(1)Pinの歩兵・騎兵は防御射撃ならペナルティなしで撃てる。また撤退射撃によってPinになっても、1ヘクス移動したところでPinとなる〔11.15〕。
(2)Pinの砲兵も半分の火力で撃てる。
(3)弾薬補給の際、小径と街道の移動率は使用できる〔12.23〕。
(4)白兵戦で相討ちになって両軍除去されるなら、混戦(Eng)と見なす〔13.87〕。
(5)既に潰走状態にあるユニットの上を、別の潰走部隊がスタック/通過したら、もとからいたユニットも自動的に3ヘクス潰走させられる〔15.3〕。
(6)配下の部隊を全て除去された指揮官は消滅するが、VPにはカウントされない〔17.3〕。
(7)着架状態の砲兵と乗馬騎兵は、道路上でもスロープ・ヘクスサイドの通過(上り下りに関わらず)2MP消費。あと端数は切り捨て(これらはチャートにしか記述なし)。

(VG)第7艦隊「日本侵攻」
 就職以来1年振りに参加したShiNHさんが参加して、4人で21ターンまでプレイされた。緒戦でソ連軍に先手を取られて、米空母が大破。その勢いで中盤まで西側連合軍が押しまくられていたが、その後形勢挽回し、閉会時に計算した際には、西側VPが戦術的勝利に達していた。これをキッカケに、その後2人のメンバーが第7艦隊を購入していた。
 また7月の2日間例会では、(VG)第5艦隊のキャンペーンプレイが計画されていた。

(AH)ASL「レッド・バリケード」キャンペーン第1回戦
 ASL常任委員の3人が5ターンまでプレイ。今回は独軍による盤外砲撃が次々に適中し、赤軍頼みの拠点が粉砕されていた(スツーカは飛んで来ず)。また致命的命中なども多く、赤軍工場の外郭陣地は比較的容易に攻略された模様。ただし独軍が恐れていた45mm対戦車砲などは今回登場せず、赤軍としては独軍を工場内に引き込んでから十字砲火を浴びせるつもりなのかもしれない。キャンペーンの続きがいつになるか未定だが、次回が楽しみに待たれるところだ。

***********《初日に対戦されたSG》***********

(ツクダ)激闘関ケ原
 1月の初参加以来、(ツクダ)ア・バオア・クー、(EP)戦国大名9ターンとプレイしてきたhirotoriさんと、YoshKさんとの対戦。9ターンまで。
 単純に戦術戦闘だけを楽しめるゲームだけに、終始歓声が絶えず、通り掛かる誰しもが覗き込んでいた。
 プレイの方は、日和見大名がこぞって西軍に寝返り、メッケル少佐が一瞥した通りの展開(家康勢、完全包囲)となった。面白かったのは、西軍として参戦した小早川金吾勢が、松尾山の麓で福島勢と激闘を繰り広げるなか、朽木・赤座らの小大名が中立のままで、それらの間で斬った張ったの戦いが行なわれているのに、「こいつら何見てんだ」という状態になっていたことだった。

***********《2日目に対戦されたSG》***********

(ツクダ)オペレーション・MI(ミッドウェー空母戦)
 東京から連日参加していただいたhirotoriさんの、来会当初からの対戦希望であった当ゲームを、YSGAきってのフラットトッパー:SebTさんが米軍を担当して、ミッドウェー海戦の2日目昼までプレイ。
 ゲームの性質上、お互いに背を向け合い、前日の激闘関ケ原が嘘のように静かに対戦されていた。結果的には、両軍母艦機の多くを損耗した割に米軽巡1隻が撃沈されただけだった。その後、(ツクダ)空母戦シリーズの短所について話し合われていた。

(EP/Sunset)D-DAY
 InBaさんの友人で、ベトナム出向から一時帰国されたYamstさんが参加されての対戦。InBaさんとYamstさんはこれまで50回以上(EP)D-DAYを対戦してきた仲で、今回もリニューアルされた(Sunset)D-DAYで感慨を 新たにされていた。

(日本コマンド誌23号付)バルジ大作戦
 YoshKさんと、國學院大SG研のSoGaさんとの対戦。詳細は未見だが、エポッカーのYoshKさんが勝利を収めた模様。

(日本コマンド誌32号付)Victory at Sea同時2セット対戦
 Terrible Swift Swordの対戦中、それぞれの待ち時間に並列してプレイされた。(AH)英独大西洋の戦いに比べて、色々なギミックが追加されて確実に面白くなった。
 南軍チームによる対戦では、地中海で英軍が伊軍に大敗し、Uボートも活躍するなど枢軸有利に進み、北軍チームは次第に本業(TSS)よりこちらのプレイの方が白熱していたようだった。

(AH)ハンドレッド・デイズ・バトル
 ワーテルローを描いたAH社のミニゲームを、久しぶりに参加したEndoさんと太公捨 立謀さんとでプレイ。若干のルール間違いはあったものの、プレイは熱戦だった模様。


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