例会報告

(2000/04/08)


 当日は、新年度最初の土曜日ということもあって、引っ越し・花見・歓送迎会等で欠席が相次ぎ、せっかく80人部屋を借りたのに、ゲームをプレイしたメンバーが12人(その他、顔見せ4人)という、昨今珍しい少人数例会となりました。
(3W)SSアメリカ「D-DAY,1944北アメリカ侵攻」
 広大な80人部屋を有効活用すべく、フルマップ4枚で簡単に楽しめる本作を、数年振りにプレイ。陸海空戦とも全て同じ戦闘結果表(メイアタックで戦闘比)を使用しながら、それぞれ結果の適用を変えることで、単純絶妙に楽しめる逸品。デザインはジョセフ・ミランダ氏。今回は4〜5回目となる、1944年6月6日に枢軸軍(大西洋からナチ、太平洋から日帝)が上陸してくるシナリオ2を、Man-to-Manで対戦。しかしこのシナリオは米国の生産態勢がフル稼働している時期なので、これまで上陸してもすぐに上陸海岸へ殺到されにっちもさっちもいかなくなる事必至であった。そこで今回はハウス・ルールでG瓦斯(史実でも1944年までにタブン3万トン備蓄)の使用を独軍に許し、30コラムシフト分を任意の戦闘に自由に投入できるとしてプレイする事とした。
 いつもながらキューバを進出拠点とし、独軍主力はメキシコ東海岸3ヵ所に上陸、日本軍もメキシコ西海岸に上陸して、アメリカの柔らかい下腹部たるメキシコの占領を目指す。これに対し米加(亡命英)軍は、ただちに鉄道移動で10個師団と、移動・機械化移動を利用して2倍のスピードで駆けつけたメキシコ湾岸防衛の機械化師団によって枢軸橋頭堡を封鎖。独侵攻艦隊に対しても、戦略爆撃機を戦術爆撃で飛ばして、戦艦や輸送船に大きな損害を負わせる。一旦上陸してしまえば、橋頭堡の補給維持の為に、限られた輸送船を張り付けにせざるをえない枢軸軍は、後続の輸送も思うに任せず、地道に連合軍を集中攻撃しては削って行くものの、連合軍の補充はそれを補って余り有り。それでもフロリダに伊軍空挺師団を降下させた上、欧州からカナダの沿岸都市を渡洋爆撃する独戦略爆撃機であったが、その程度で動揺する米軍需産業界ではなく、かくして3ターン(6月〜9月)を終えた時点で手仕舞とした。
 結論としては、1944年に米本土に渡洋侵攻するのは、やはり無理だということ。バランス調整の為、奇襲上陸による初動の遅れなども検討してみたが、キューバに独軍が侵攻用の大軍を集結している段階で、目と鼻の先の米本土が奇襲を受けるとは思えず、また南部の白人至上主義者達の親独蜂起が、戒厳令下の米都市で成功するばずもなく、どこぞのレッドサン小説のようにカナダがナチの傀儡となって、その進駐を黙って見過ごすU.S.でもなし。よって今後は、シナリオ3「1944年12月,レジスタンス」の楽しみ方を模索していきたい。これなら既に独軍が既にメキシコを完全に席捲し、ニューメキシコの砂漠地帯に戦線を築いており、まともな陸戦ゲームが楽しめる上、SSアメリカのもう一つの楽しみである両軍の地下組織やゲリラ、戦略爆撃等を満喫できるはず。早ければ5月連休、遅くとも6月第4日曜に再戦を約束した2人であった。

(TERRAN)The Legend Beginsキャンペーン第9回戦
 もはやこれだけ続いている事自体、「YSGAの神話」と化しつつあるレジェンド長期対戦の9回目。今回は独軍が大攻勢を発動し、海岸道を突破。メルサ・マトルーを遂に陥として、英軍にエル・アラメイン戦線への撤退を強要する事に成功。やはりマルタ島を独軍が占領したのが大きく、補充や補給ポイントがウソのように手に入る独軍が、得意満面といった状況である。しかし英軍も最も守備範囲の狭いエル・アラメイン地峡に陣地線を築き直し、これ以上の進撃を防いで辛勝を狙う策にでる。

(AH)ASL:PB-CH(B)「Poeder Works」
 1942年8月11日,中央ロシア・ウリヤノボ近郊。マップ16,17の2枚使用。南部ロシアで行なわれた青作戦を支援する為、独第2装甲軍の行なった「Fall Wirbelwind」の一場面を描いたシナリオを、当会ASL常任委員のNisNさん・KobRさんが対戦。
 塹壕に立て篭る赤軍に対し、4号F2型1輛、3号J型3輛を押し立てて慎重に進撃する独軍であったが、かつてジェルジンスキー工場モジュールでも猛威を振るった、赤軍45mm対戦車砲のつるべ撃ち(ROF)がまたも独軍戦車を襲い、加えて主砲故障に、戦車長狙撃死などが重なって攻勢頓挫。逆に赤軍側増援でT-34/76(41)が3輛駆けつけるに及んで、独軍が敗北を認めておしまい。

(EP)砂漠の狐
 映画「シュリ」を観ての帰り、渋谷マークで本作を2000円で手に入れたSaKNさんの希望により、名うてのエポッカーYoshKさんとの対戦が実現。
 砂漠戦らしい組んずほぐれつの包囲戦が各地で展開され、両軍とも大きな損害を出すも、突出した独装甲師団が英軍の重包囲下に陥り、マストアタックで不利な攻撃を強要される展開となって終了とした。
 英軍の物資集積所がバレバレという欠点はあるものの、エポック社往年の名作である事は間違いなく、久しぶりに広げられたマップやユニットが、おろししたてのピッカピカで、皆の感嘆を誘っていた。案外所有率も高いこのゲーム、現在の目で勝利条件の変更や集積所の完全隠匿等、誰でももう一度楽しめる形に修正を加えてくれる方はいないものだろうか?。

(Try Soft)カタンの開拓(3人戦×2)(4人戦×4)
 やや強引に対戦を斡旋した(AH)第3帝国が時間的問題から流れて、結局終日カタンをプレイし続けることになった3人を中心に、SSアメリカセットアップ待ちの会長や、Sonny氏が入っての4人戦も含め、飽きるほど対戦されていた。

(翔SS)信玄対謙信
 砂漠の狐を終えた2人が、小粒で面白い本作を対戦。サイの目が極端に偏って、討ち死にする武将多数。最後の最後まで競り合って、最後には信玄と謙信が斬り結ぶ場面も見られたが、結局上杉が勝利した模様。


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