例会報告

(2000/02/12)


 当日は、あいにく3連休の中日ということで参加人数の減少が心配されましたが、蓋を開けてみると総勢21人の参加を得て、以下の7タイトルが行なわれました。
(GMT)Barbarossa:Army Group Center:シナリオ8「ドニエプルの雷鳴」
会場がデパートの7階にある利点を活かし、フルマップ2枚を覆う透明ビニールシート(家具売場で透明のテーブルカバー)を切り売りしてもらって(800円)の4人戦。スモレンスク包囲戦だけのシナリオでは大胆な突破を繰り広げた独軍だが、南マップが追加された本シナリオでは、南から赤軍部隊が北上してきて戦線強化。これによりグーデリアンは突破を果たせず、ホトのみ突出する展開となっていた。そして3ターンの泥濘発生により独軍は根を上げたのであった。
独軍を担当されたKaWSKさんは、10面体サイコロの振り幅に翻弄され、成功を確信していた攻撃の多くが失敗して嘆いていた。

(TERRAN)The Legend Beginsキャンペーン第7回(42.Mar1-Apr2)
メルサ・マトルーからカッタラ凹地に至る万里の長城が如き要塞線を築き、DAKに対峙する英軍。だが前回、海岸道路での消耗戦で一方的に大損害を出してDAKに余裕を与えてしまった為に、今回マルタ島を枢軸軍に奪われてしまった。これに焦った英軍は遂に凹地方面から大攻勢を発動。DAKも88mm高射砲の水平射撃でこれを迎え撃つが、集めに集めた英軍戦車の群れの前には焼け石に水。怒涛の英戦車軍団は独軍拠点を包囲しつつ、海岸方面へ進撃、といった所で英軍のFred.牛さんがブルーリボン映画賞観覧の為早退。皆の期待を集めつつ、クライマックスは3月20日の例会へ繰り越された。キャンペーン開始以来、既に8ヵ月に及ぶYSGA 史上最長の企画は、果たしていつまで続くのか、乞う御期待!?。

(AH)ASL「Hill 621」
今回は1火力毎の射撃結果表を使っての対戦。丘の前で前進防禦する独軍に対し、人海作戦で突撃を敢行した赤軍だったが、目測を誤り、独軍ヘックスに辿り付けず。逆に機銃掃射と分隊散布射撃を喰らって壊滅的打撃を 被る。今回も戦禍連発で赤軍は次々降伏。また、ボグった戦車に単独で肉攻をかけたヒーローは、起動した戦車に返り討ちにあい、赤軍捕虜は監視分隊が混乱したのに付け込んで蜂起、独軍戦線後方の森に立て篭る始末。しかし3ターン目に大挙して赤軍自走砲が登場したところで時間切れ。スコードリーダーの名物シナリオも、ASL化すると巨大シナリオになって大変だという見本の様なシナリオである。

(HJ)Bitter End
昨年11月初参加時、即入会された(数ヵ月に一度しか参加できない為)Higchさんが赤軍を担当、常々正面からの山越え攻撃でもブダペシュト救出は可能と主張するYaGさんが独軍を受け持っての対戦。緒戦で赤軍の前線部隊を大きく包囲して、前進部隊の妨害を許さなかった独軍が、7ターン目にブタペシュトの包囲環を喰い破る事に成功。既に重包囲下に陥っていたSS騎兵師団残余を除いて救出に成功、見事主張を証明した独軍であった。HJ社オリジナルSGの中で最良と言われる本作だけに、赤軍初期配置を研究して次回対戦につなげたいものだ。

(S&T)ドイツ南方軍集団「キエフ攻防戦」
バルバロッサ作戦末期の為、独軍装甲師団の戦力、見る影も無し。グーデリアン装甲軍の突破攻撃も電撃戦にはほど遠く、消耗戦となっていた。

(GJ49)信長最大の危機×4
入れ替わり立ち替り総勢6人で同時2セット対戦。今回は、山口市から研修で短期出張中のYouTNさん(YSGAの兄弟分・北九州QSサークル会員)と、鎌倉から参加のYamstさんを含め、SaEGさん、Inabさんが本作初プレイという事で会長とAoNさんでルール説明と作戦指導。今回は〔14.4〕比叡山延暦寺、〔15.1〕大名家の区分、小谷城3レベル、浅井大将、磯貝ヒラ戦力の選択ルールを採用し、いつもながらの大盛り上がりで傑作振りを存分に堪能した。
特に延暦寺僧兵(2駒)が笑いを提供し、信長の手先となった僧兵が各地を転戦、「これぞ諸兵連合ならぬ僧兵連合効果」と言わしめた。それにしても中村さんのデザイン・センスの良さには(駒の家紋やマップの美しさも含めて)心底感服する。本作といい、(GJ55)大日本帝国の盛衰といい、何と傑作であることか!。日本SG界の至宝たる中村さんには、GJ誌だけにとどまらず、是非日本版コマンド誌のコンポーネント(フルマップ/ユニット多数)でもSGをデザインしてもらいたいと熱望する毎日だ。

(Jedko)Victory at Sea
日本版コマンド誌4月号付録予定だった「信玄上洛」が8月号に延期された為、急遽付録化が決定した(AH)War at Seaの最新リメイク(1993年製作)である本作を、(HJ)Bitter Endを終えたYaGさんと、遅くに来たSebTさんとで対戦。(AH)War at Seaの良さを全く損うこと無く、英本国艦隊の対応移動やUボート戦の技術革新、提督ルール等の追加を盛り込んだ作り込み様に、あらためてJedko社の底力を思い知らされた。
 太平洋空母戦が専門のSebTさんは今回の対戦で連合軍を受け持ったが、艦隊保全の原則を無視した大艦巨砲主義に奔り、本作練達のYaGさんによって英艦隊全滅の憂き目を見ていた模様。
 それにしても不朽の名作(AH)War at Seaをベストの形でリメイクした本作が、日本版コマンド誌の付録としてスタンダードに普及するなんて夢のようである。2月号のアフリカン・キャンペーン、4月号のVictory at Sea、6月号ロシアン・キャンペーン、8月号信玄上洛(10月号はヨーロッパ要塞!?)と、今年の日本版コマンド誌付録SGは傑作揃いで、今から楽しみでならない!。


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