例会報告

(1999/10/09)


 当日は、9月26日の鶴見和室での窮屈さが悪影響を与えたか、最近では少々寂しい17人の参加者をえて、以下の9タイトルが対戦されました。

(GMT)Paths of Glory
多量のQ&Aがネットで発表された為、完成の遅れた完全和訳ルールが出来上がったので(近々YSGA和訳ホームページを立ち上げ、その第1弾として掲載予定。同時にGMT社公式ホームページにも掲載依頼)、早速2セット同時プレイと相なった今回の例会。9月の口頭説明を受けての対戦以来ずっとこれをプレイしつづけてきたSaKNさん(コマンド付録SGばかりプレイしていると嘆いていたのが嘘のよう)と、KobRさんの対戦。もう一方とは異なり、驚くほど史実通りの経過を辿る今対戦に皆の視線は釘付け。イタリアでは、崩壊した戦線を急遽来援に駆けつけた英軍によってオーストリア軍が撃退され、東部では独軍がロシア領奥深くまで進軍、逆にオーストリアに対してロシア軍大反攻(ヴォロシロフ攻勢!?)。その後、米国参戦に対し無制限潜水艦戦カードで遅らせるなど盛り上がり、夜7時半閉会の予定が、最終ターンまで見たいという皆の希望で9時まで延長。結局20ターン全て終えて、2点差で独軍(中欧列強)の勝利。この時、東部ではオデッサをオーストリア軍が攻囲していた。

(GMT)Paths of Glory×5
 隣のSaKN・KobR戦が理想的な総力戦となったのに対し、このゲームを研究し抜いたUeMさんとYaGさんの対戦では1915年前半に中欧列強側が根を上げる展開が多く、かくのごとき複数回プレイとなってしまった。現在のところ、中欧列強側を追込む戦法は次の通り。モルトケ・カードをわざと出さない事で、中欧列強を動員状態に留め(連合はベルギー掠奪等で先に限定戦争へ突入)、ファルケンハイン・カードを1914年秋の第1手として強要。またストラスブルグ要塞に対して仏軍が積極攻勢に出て独軍を牽制、ロシアでは増援カードを優先的に出して兵力を増強(このゲームにはタンネンベルグ陰謀ルールがないのでロシアはゆっくりと兵力を増強し、独軍を圧倒できる自信がついてから進撃開始するのがベスト)、セルビア軍はオーストリア軍に側面攻撃されぬよう2つの接近路のうち一つから敵を撃退する。この戦法で5回の対戦の内、1回以外は全て中欧列強側がドツボとなってしまった(例外は剛胆極まる第2ターン、パリ強襲−セダンに対する反撃に耐え抜いて−によるパリ陥落&国境要塞全包囲)。またこのゲームで注意すべき点は、連合側が最後のカードを出す権利(後攻側なので)がある為、中欧列強側が不用意に突出していると背後の補給路を切断され(Hannibal、For the Peopleと違い、原則として通過即占領の為)、補給切れで完全除去(復活不可)となる事。

(AH)アドバンスト第3帝国
YSGAでの時ならぬ第3帝国ブームも遂にアドバンスドに突入。フランスは史実通り夏には降伏、その後伊軍の航空兵力が弱いのでアフリカに枢軸が増援できず、英軍によってトリポリ近くまで追い詰められていた。周囲の第3帝国ファンの関心を集めながら、見物にきた人に違いを説明。今回は練習の意味合いが強かったが、次回(11月3日)は本番との事。

(TERRAN)The Legend Beginsキャンペーン第4回戦目
前回戦車兵力が激減した独軍だが、英軍も混乱していると見て唯一の戦車ユニットと88高射砲を頼りに攻勢継続。一事はヘンな展開だったがここにきてクルセイダー作戦の状況に酷似するという盛り上がり。詳しい状況は判らないが、次回第5回戦の為にプロットして続行決定。

(国際通信社)レイテ1944
前回の練習を経て日本を担当するSatoh副長と、これの米軍をやらせれば右に出る者のいない大林さんの対戦。昔米軍が5〜6回連続でチットを引いて日本が手も足も出なかったので連続3チットまでという選択ルール採用は必須。今回はそのせいかうまくチットが続いて非常に白熱し、歓声と悲鳴が絶えなかった。撤退する日本軍をゲリラが足止め、これに業を煮やし攻撃を行なうが失敗してステップロス、そこへ米軍が駆けつけて壊滅させる。また海輸中に第1師団の対戦車砲全てと軍司令部が海没した日本は、唯一の戦車をリモン峠への接近路に配置、米軍戦車スタックを悩ませていた。結局、8ターン(4チット目:44年11月3〜4日)までプレイされ、日本軍を担当したSatohさんも大満足。この傑作を別冊化した国際通信社の英断に感謝である。

Breakout:Normandy
今回で参加3回目となるAIRさんと、1年振りにコレをプレイするSebTさんとの対戦。AIRさんは初対戦ながら事前にソロプレイまでしてきたので、練達の瀬端さんを散々にてこずらせる(オマハ海岸に米軍3昼夜釘付け)。しかし後半、いきなりAIRさんのサイの目が悪化しだしドツボと化した模様。対戦後、AIRさんはYSGA入会を申し出。

(GDW)ア・ハウス・デバイデット×2
紹介記事の参考として昼から出勤のMiuさんをつかまえて連続対戦。1回目はセント・ルイスを占領した以外、一切勝てない南軍が北軍に押しきられて、62年中にアトランタまで落とされる始末。2回目はリッチモンドに立て篭る南軍に北軍は攻めあぐね、そうこうするうち南軍の騎兵が北部へ大挙侵攻して撹乱。

(TSR)コブラ作戦
先日手に入れたばかりの遠藤さんがYoshKさんのドタキャンを受けて、Sonnyさんと練習戦。ルールを憶えたところで翌日の本番に向けて片付けていた模様。

*その他(BAN)Gundam Warが片隅で地道にプレイされていた。


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