第123回定例会報告

(1999/09/26)


 文化の秋と申します通り、9月末から11月にかけては公共施設が軒並貸切りとなる為、YSGAの例会場も隙間隙間を狙って確保しなければならず不本意ながら狭い和室(それでいて80人部屋と同じ値段)で開催されることとなりました。それでも当日は窮屈な和室にも関わらず、総勢19人で以下の10タイトルが対戦されました。

(AH)ASL:シナリオ3000「Assault on Round Top」5人戦
 AIRさんとNakTさんの参加を得て、YSGAのASL常任委員会の3人を交え、(AH)Devil's Denのマップ(ASLマップ4枚分)を使用した20ターンに渡る大きなシナリオをプレイ。支援火器と増援車両をランダムに決めるため、両軍の装備が極端になったきらいはあるものの(独軍がLMGと3突G型3輛だったのに対し、赤軍は82mm中迫3門、JS2m3輛、SU85・2輛)、対戦はとても波瀾に富んだものとなった。Devil's Denの頂上に蛸壷を掘って82mm中迫×3を入れ、リトルラウンドトップ(以下小丘と略)の斜面を制圧。NisNさんの独軍は沖縄戦の日本軍よろしく反対斜面(つーか死角)に陣取り、左翼から開豁地を突っ切って攻め寄せる小針さんの赤軍中隊(7個分隊)を小丘の麓で撃ち白ませる。 ここでは独軍の50mm軽迫が大活躍、連続命中(ASLで真に恐ろしいのはROFなり!)によって赤軍きっての9-1指揮官が負傷した揚げ句士気喪失(他の指揮官によってのみ回復可能)。以後小針さんの中隊は孤立無援のまま独軍と激しい射撃戦を続ける。一方、デビルズ・キッチンと呼ばれるビックラウンドトップ麓の森林地帯を走り抜けるNakT・Idiotenの赤軍中隊は、AIRさんの巧妙な遅滞戦術に突撃で対抗、しかし毎回圧倒的な比率で白兵戦を挑むも6ゾロを出して独軍に逃げられっ放し。混乱した独軍分隊を赤軍指揮官1人と1個分隊で包囲して捕虜にしたまでは良かったが、指揮官1人に捕虜監視を任せたため、白兵戦から離脱した独軍分隊によって逆に指揮官が襲われそうになり、捕虜をその場に残して、捕り上げたLMGを担いで自己潰走する一幕も。
そうこうするうちにスターリン戦車が小丘の麓に辿りつき驚異の122mm野砲をブッ放つも次々に弾薬欠乏、故障と不運に見舞われる。これに業を煮やしたIdiotenはスターリン戦車1輛を真正面から小丘に登らせ、車長には砲塔から身を乗り出させて対空機銃を撃たせ、同軸/後方機銃おまけに車体固定機銃まで撃ちまくらせて「あ〜、騒いだ騒いだ」と自己満足の極み。ただ1輛で小丘の頂上に乗り上げたこの重戦車を飛んで火に入る夏の虫とにじる寄る独軍であったが、側面から小丘に駆け寄せる赤軍歩兵の群に浮き足立ち、至近距離からの防御射撃も効果なく次々と白兵戦に巻き込まれた。
 この時点で9ターン、独軍の分隊数も半分近くに減った為、時間的にもここまでとした。
 数年前、会誌に翻訳して掲載したものの今まで誰も対戦してくれなかったこのシナリオも遂に対戦された(それも5人で!)。今回はAIRさんというASL熟練者の参加もあって、開豁地での匍匐後退についての誤解が解けたり実りも多い楽しいプレイであった。

(GMT)シシリー侵攻
(AH)ANZIOを越える究極のイタリアキャンペーン第1作シシリーを珍しくSebTさんが枢軸軍を受け持ち、UeMさんの連合軍に対抗。史実通り英軍が難攻している間に米軍が快進撃、調子に乗って進撃路上に先行降下させた米空挺は散開して壊滅。ムソリーニ失脚の為、僅かな可能性に賭けて敢行した英軍の攻撃が成功し、それに対する独HG装甲師の反撃はまさかの攻撃側退却となって、結局最終1ターン前の段階(この時点で夕方4時半)で連合軍が2点差で辛勝。1日で充分キャンペーンが終わるプレイアブルさと、マニアをも唸らせる精密さを誇るこのシリーズ、是非とも早く続編の「サレルノ上陸」が見てみたいものだ。

(国際通信社)レイテ1944
(WG)沖縄に並ぶ太平洋戦争陸戦SGの傑作「レイテ1944」を前日急遽購入読破したYoshKさんと、Satohさんとで対戦。日本軍のチットの引きが良かったため、米軍は橋頭堡の拡大に苦しむ。 それでもシャーマン戦車の大軍を道路沿いに突進させ、迂回上陸で日本軍を出し抜こうと務めるが、日本軍はチットに助けられて計画的な撤退を行なう。
Satohさんは今回の初プレイを教訓として10月9日にレイテ猛者の大林さんと対戦の予定。

(VG)第2艦隊シナリオ6×2
先週横須賀にロシア駆逐艦を見に行ったSaKNさんとFred.牛さんが立場を入れ替えて2度対戦。ノルウェー沖でNATO中小国艦艇が沢山沈められ、赤軍特殊部隊が基地を破壊していた模様。次回はフルマップ2枚の大きなシナリオをやり、次は第7艦隊へステップアップの予定。

(AH)独ソ戦
前回初めて独ソ戦をプレイしたKonDさんが赤軍を担当して、独ソ戦猛者のYaGさんの独軍に対抗。てっきり教育されるものだとばかり思っていたら、KonDさんの驚異的粘りでレニングラード、モスクワとも保持。モスクワ攻防の結果、独軍装甲軍が包囲殲滅され、1943年夏にはポーランド国境まで追い払われる。そして1944年12月、ベルリンに隣接した赤軍に対し総統直卒で反撃!しかし攻撃側退却でベルリン放棄。

第3帝国「1941」
最近YSGAでブームとなった第3帝国に、名古屋から帰還したSaEGさん参戦。意外にもInaBさんも驚く熟練の腕で「こんな隙の無い独軍は初めてだ」と感嘆されていた。しかも次回早くも(AH)アドバンスド第3帝国で対戦を決め、更にブームが加速するだろう事は間違いなさそう。

(TAC付)コルスン
Sonyさんが午前中に来てセットアップしていたもののEnduさんが昼過ぎに遅れて来て心配させた。初めて赤軍を担当したEnduさんはコルスンを包囲する事はできなかったが、(TSR)コブラを手に入れて次回YoshKさんとの対戦を決めていた。

(国際通信社)Victory in Normandy
久しぶりに見えられたGJ尊師さんとそのお仲間の方が昼過ぎから、手軽で面白いコレを対戦。隣で第3帝国をやっていたInaBさんが「あのゲーム面白そうですね」と興味津々だった。

(翔SS)シーレーン防衛戦
ASLと第2艦隊を終え、相手が三々五々帰った余り時間を利用して、いまだYSGAで未プレイのコレをSaKNさんに教えてもらって対戦。極めてシンプルに現代海戦ができるのはイイが、徹底抗戦を選ぶとひたすら6が出るまで犀を振らないといけないってのは呆れた。

 その他、ひとゲーム終えた夕方から(BAN)Gundam Warカードゲームが教授対戦を含め数度行なわれていた。


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