例会報告

(1999/09/11-12)


 当日は久しぶりの大部屋(80人収容会議室)で2日間に渡って例会を行ない、両日とも大勢の参加者(初日30人、2日目25人)に恵まれて実に下記の24タイトル32戦が行なわれました。今回はこの会議室でもお馴染みの名古屋TSSからTraJanさん、YENさん、風間さん、普段は坂戸や杉並に参加のAIRさん、るっつさん、H並さん、仙台(石巻在住)から八木田さん、静岡からハナザーさん、また風間さんが以前この会議室で例会情報を流したのを受けて(風間さんが帰られてから)MiZ森さんがみえられました。


*****<11日〜12日に渡って対戦されたSG>***********
(GMT)Barbarossa:Army Group Center
初のフルマップ4枚、独軍2人、赤軍1人の3人でキャンペーン。今回は事前に最低2回はプレイ経験のある熟練者ばかりが参加する事になった為、A.G.Center&Southとも最少の人数まで絞り込んでの対戦となった。
 独軍ホトを担当するMiuさんは「初めてミンスクを陥とす男になるのだ!」と豪語、事前練習での同シナリオで赤軍の強制攻撃(スターリン命令)を不成立させて勝利を掴んだのに味をしめて、赤軍のSebTさんをハメようと目論んだがフェアプレーの漢、UeMさんの事前警告を受けていたSebTさんは苦しい戦況の中でも何とか点を失う事なく命令を実行(修正前戦闘比3-2を達成)していた。そして戦局はベストキャストを揃えただけに史実そのままの白熱した 展開が続き(天候チェックの結果まで史実と全く同じ)、ミンスクを包囲攻撃したのが9ターン目(例会2日目夕方)、フルスタックで守るミンスクを一撃で陥落させる為には10面体サイで3以下を出さねばならない場面で大勢の観戦者の見守る中、振られた出目はドンピシャ3でミンスク陥落!。キリもいいのでここでお開きとなった。

(GMT)Barbarossa:Army Group South
こちらはフルマップ3枚をマン・トゥ・マンで対戦。独軍を担当したYaGさんは前夜仕事で遅くなり、ロクに寝ていないにも関わらず朝一でセットアップ。赤軍担当のSatoh副会長もソロプレイで練った作戦案に従って、赤軍戦車隊を後方へ走らせ、突出した独装甲部隊への反撃用に温存。4ターンまで守りきればいいリヴォフも6ターンまで守りきって独軍に点を与えず、逆にリヴォフ前面の陣地攻撃で独装甲師団が一挙3損害を出す始末。しかし敢えて苦戦は承知で南部の独軍を受け持ったYaGさんは、キエフ目指して鋭い突破を敢行するも、絶好の機会で2度の泥濘発生など天まで独軍の進撃を阻み、スターリンラインを越える際にも大きな損害を出してしまったのであった。かくして知力体力気力の全てを投入したArmy Group Southも、9ターン終了を以てお開きとなったが、史実でも南方軍集団戦域はこんな展開(史実もリヴォフから点を得られず)であり、9ターン程度ではまだ今後どう転ぶか分からないといったところである。
 YSGAにおける(GMT)Barbarossaブームも5月以来半年近くに及び、今だ飽きずといった感じで、見学に来られたMiZ森さんもYSGAでの評判を聞いて全シリーズ揃えられたそうなので是非今度はプレイに参加してもらいたいものだ。

(WG55)沖縄
トーチカマニアのAoNさんが日本を担当し、会長が米軍を持って念願の対戦。数々のルール間違いを是正しつつの対戦で8ターン(4月25日)までしか進まなかったが、菊水作戦も2度行なって非常に盛り上がった。八原参謀の本によると米軍の戦車集中を最も恐れていたとの事で牧港全面の平地ヘックスに2個師団の戦車を集中して突入させたところ一方的に叩かれ、ほぼ全滅。陣地線に対する歩兵攻撃も損害ばかりが鰻登りで日本軍の除去ユニットが防衛隊数ユニットなのに対して米軍は4個大隊(うち戦車1大隊)が壊滅。史実でも、これまでの経験からもこの米軍苦戦は予想された事とは言え、実際に体験すると戦闘神経症になりそうなほど。しかし2度目の幕僚会議でまさかの「一斉転進」の結果が出て、嘉数、前田、棚原の坑道陣地を戦わずして放棄する不条理にAoNさん激昂。これは史実における首里から島尻への撤退を表すもので、今だ本格的な戦闘も交えぬまま日本が主防衛陣を放棄するハズないとの協議で、今後この結果は米軍が首里の2ヘックス以内に存在した場合に有効と修正、これを「貸し」にしてプレイ続行。そうなると米軍の難攻は相変わらずで前線の歩兵師団はたちまち疲労して、伊江島を3ターンで陥し嘉手納に揚った77師団は直ちに前線へ投入される始末。海兵師団が戦線投入可能となる14ターンには島尻に2次上陸する予定だったので、その結果が見れなかったのは残念だったが、このゲームこそまさに史実を実感できる不朽の名作であると断言できる。ちなみに2次に渡った菊水作戦では護衛空母バターン大破炎上、重巡1、軽巡3、駆逐艦2沈没、空母ハンコック、護衛空母St.ジャシント、戦艦3、重巡1、軽巡4、駆逐艦7、LST1損傷+(自作ルール)桜花1機駆逐艦損傷の結果となった。なお2日目夜に見学にみえられたMiZ森さんは、この沖縄に注目され、会長が見落した米軍師団砲兵を指摘してくれるなど大変助けていただいた。

(VG)コリアン・ウォー×2
石巻から来た八木田さんが国連軍を担当し、GREGさんが共産軍を持っての対戦。1回目のプレイでは、共産軍の勢いを止められず釜山以外の得点ヘックスを3ターンまでに全て奪われ国連軍サドンデス負け。2回目は史実通り釜山攻防を経て正面からソウルを奪回、38度線を越えて北上する国連軍に対して怒涛の中共義勇軍が襲いかかり、ゴリ押しでソウル2度目の陥落。その後激戦が続き、戦線は更に南下するも、勝利得点的には国際情勢レベルゼロを維持して国連軍辛勝かといった感じだった。しかし地を覆う中共軍の真っ赤なユニットには八木田さんも辟易し、今度やるならもはや国連軍に38度線は越えさせないと宣言していた。

(AH)独ソ戦
1年に渡る名古屋出向から復帰したSaEGさんが、2日あるならこれやりたいと希望してKonDさんにその場でルール教えて対戦。独軍を担当したSaEGさんは41年末までにレニングラードを陥したものの、南部の進撃が思うようにいかずモスクワも逃した為、42年から「負けない為の」戦いに移行。戦略持久に徹し、44年夏には総統駒をルーマニアに疎開(プロイシェチ油田は最後までドイツの物として留るだろう宣言)させる周到さを見せ、最終ターンにベルリンは陥落するもカルパチア要塞に篭る総統は無事であった。今度は3分割史実天候を採用して、YaGさんとの対戦が望まれている。

*****<初日11日(土)に対戦されたSG>**********
(TERRAN)The Legend Beginsキャンペーン第3戦
早過ぎるトブルク占領で、独軍唯一の第5軽師団がトブルクに立て篭って激しい包囲攻撃に耐えていたが、遂に増援の第15装甲師団が到着、逆クルセイダー作戦の末トブルクの解囲なる。この攻防の結果、両軍とも大消耗(独軍残存戦車僅かに1ユニット)し、次の会戦まで数ヵ月の補充休養が必要との事。枢軸軍担当のAoKさんは、横でやっていた(VG)コリアン・ウォーを前から対戦したかったらしく、次の例会ではこれを共産軍でやりたいと言っていたのでレジェンド長期戦次回は延期の恐れあり。「レジェンド月1なんで、間空くとコツを思い出すのが辛いんだよね」とは英軍Fred.牛さんの弁。

(国際通信社)ミシシッピィ・バンザイ
一部で次期会長候補と噂される國學院大SG研のSoGaさんが独軍、YSGAのホープSaKNさんが日本軍を持っての対戦。今回は核兵器は無しとしてプレイ。順調に戦線を突破してセントルイスを包囲下に置いた日本軍は、さらなる勝利を掴もうと北上。しかし立ち塞がるマントイフェルの第5装甲軍によって先鋒を叩かれ、またセントルイスの側面から現われたHG空挺装甲軍の猛攻により解囲を許してしまった。ボンバの一連の奇想戦SGの中で最も面白いと評判をとる「万歳」だけに対戦はとても盛り上がっていたようだ。SoGaさんは次回もYoshKさんとこれを対戦の予定。

(SPI)パットン第3軍
夕方近くなって幾分強引に対戦を斡旋したきらいはあるものの、TSSのYENさんに独軍を受け持ってもらってOunさんと一戦。昨年11月以来、飽きることなくパットン第3軍のプレイを続けるOunさん(パットンの相手がそれだけいるのが凄いが)、昔このSGをやった事のあるYENさんにルールを説明しながらの対戦であったが、ブランクをものともしないYENさんの敏腕には賞賛を惜しまなかった。勝てはしなかったもののYENさんも局地的反撃を成功させて「旧軍的作戦思想では勝利だ」と満足しておられた様子。

(GMT)WAR GALAY
シナリオ2「Arginusae/406 B.C」:各地でプレイされ評判の高いガレー船海戦SG。対戦したTSS風間さんの感想「プレイしたシナリオはアテネとスパルタの戦うものでした。私はスパルタをAIRさんはアテネです。しかしシナリオが良くなかったようです。スパルタは船の性能と兵士の練度に勝り、更にツキにも恵まれ(AIRさんのダイス目よりも私のダイス目の方が良かったですね(笑)。アテネの多少の数の優越など問題にもせずに圧勝してしまいました。私は楽しかったのですが、AIRさんは「この船では奴らには勝てない」とかつぶやいておりました(笑)。なかなか面白いゲームでした。整然としているのは接敵までで、その後はぐじゃぐじゃの乱戦になるのがいかにも古代戦と感じられました。ルールも簡単で比較的たくさんの船を登場させられますが、それでもこのシナリオぐらい(ひとり30-40ユニット程度)が楽しくプレイする上限かなと感じました」。

(EP)バルジ大作戦
コマンド誌の付録版ではなく、箱入り版でプレイされていた。短時間で終わっていたようだがサドンデスだったのだろうか?。

(VG)第2艦隊
沖縄軍のAoNさんが夕方から知人の披露宴に出席の為抜けたので、万歳を終えた現代艦船ファン(毎号世界の艦船購入)のSaKNさんにルールを説明して「クソ!魚雷だ」シナリオを対戦。(VG)艦隊シリーズ初戦にも関わらずNATO軍のSaKNさんはハンターキラー部隊を編成し、赤軍潜水艦を次々と撃破。輸送船を1隻も喪うことなく敵潜を掃蕩する事に成功。でも実はターン制限にお互い気付かなかったので、あくまでテストプレイ。この艦隊シリーズの意外なまでのシンプルさに驚いたSaKNさんは、次回Fred.牛さんとの第2艦隊本格対戦を決められていた。牛さんも最近この艦隊シリーズを全部入手したばかりで、しかもタイミング良く横須賀にロシア海軍ミサイル駆逐艦が入港/公開されると聞いて、対戦前に揃って週末に見学に行く事も決めていた。

(TraJan)1812(仮名)×2
風間さんの感想「ハンニバルシステムで、ロシア遠征後のナポレオン帝国の崩壊をシミュレートしたゲームで、製作者のTraJanさんはAIRさんとの対戦後、るっつさんともプレイされていました。どちらもヒストリカルにフランスのモラルが崩壊していました」。

(風間)DAWNカードゲーム
製作者風間さんの感想「AHのCIVILIZATIONをモチーフとした文明進歩ゲームです。序盤から災害や争いが巻き起こる激しい展開となり、文明の進歩は遅々としたものでした。この辺りカードゲーム系のプレイヤーの方とは違っていて面白いところですね(笑)。私は有力な文明を堅実に買い集め、順調な進歩を行っていました。YENさんは一時期悲惨を極めた時期もありましたが、中盤には勢力を盛り返します。一番文明の浮沈の激しかったのはるっつさんだったでしょうか(笑)。結局最終的に勝利したのは堅実なプレイで危なげなく文明を進歩させた東京勢の3人目の方(AIR氏・るっつ氏・H並氏のどなたか)でした。私は僅差で及ばず、そして、最も野蛮な民族はYENさんと決まったのでした(笑)」。

(Try Soft)カタンの開拓
入会希望のMitHさん(ASL対戦希望で、これまであまり対戦経験無しの貴重な新人さん)が夕方みえられたので、せっかくだからとM田さんにルールマスターになってもらって、Miuさんのカタン(一部タイルが見当たらず混乱するも後に無事発見)で4人戦。こちらも参加された風間さんの感想「ダイス運が最低でトッププレイヤーに大量の資源を献上しまくって彼の勝利に多大な貢献をしてしまいました(笑)。なんで4ばかり3回も連続で振るかなぁ・・・」。

(HASBRO)モノポリー
Ounさんの発案で、CEDERMTさんの奥様も参加されて、YSGAきってのファミリーゲーマーYaTさんが持参されたコレをプレイ。詳細は分からないが傑作だけに盛り上がっていた様子。

(ハンス)Euphrat&Tigris
モノポリーを終えて次に行なわれたのが本国ドイツでゲーム大賞を受けたこのゲーム。M田さんが勝ったとの事だったが、こちらも面白かったようだ。

(Gold)Lowenherz
レジェンドの英軍Fred.牛さんもAoNさんと同じく知人の披露宴出席の為、夕方抜けたので、残されたAoKさんと会長、YaTさんの3人で、この領地争奪戦ゲームをプレイ。4人より3人でやった方が交渉の幅があって面白いとの事。王が死ぬまでにどれだけその領地を自分の支配下に置いておけるかを競う囲碁的「陣取り」ゲームで、3つの選択肢の中から各2つの希望を提示し、重なる者同士で交渉するというマルチ好きにはこたえられない逸品。交渉決裂が相次ぎ最後には誰もお金を持っていない始末であったが、前回プレイしたKonDさんが、通りすがりにAoKさんにアドバイスし、それにより他勢力の平地進出を未然に防いで勝利を納めた。

*****<2日目12日(日)に対戦されたSG>********
(AH)ASL/ジェルジンスキー工場「Zholudev's Guards」シナリオ
久しぶりに見えられたNisNさんの旧友NakTさんとNisNさんとで独軍、小針さんが赤軍を担当しての対戦。例によりこの世のものとも思えない地獄の様な市街戦が展開されていた模様。5ターン終了。

(GMT)Paths of Glory(1)
WW1ゲームと言えばこの人テッド・レイサー製作の(AH)We the Peopleシステムの第1次大戦戦略級SG最新作。今回は和訳の完成も待たずに同時に2セットが会場でプレイされるという盛り上がりぶりで、最初にるっつさんとTraJanさんが始め、続いてハナザーさんがYSGAの2人にルールを教授して対戦された。
*るっつさんの感想「ニフティでのYENさんのリプレイに触発されて水曜日に急遽手に入れた一品で、今回初プレイでした。カードプレイのルールもさる事ながら、セルビア〜サロニカから、MEFあるいはブルガリア〜ルーマニアと連なるバルカンの連鎖等、私の様に史実に疎い人間にも、実地で(架空の?)歴史の絡みを学ばせてくれる良いゲームだと感じました」。

(GMT)Paths of Glory(2)
ハナザーさんの感想「SaKNさん&Fred.牛さんの連合軍と私の中欧列強軍とで練習プレイした後、私のインストでSaKNさんが中欧列強軍&Fred.牛さん連合軍でプレイされましたが私がルールを間違えていて、坂野さん&AmpFred.牛田さんには大変ご迷惑をおかけしました。それでも「楽しかった」と言ってくださったのが、せめてもの救いか。このゲームはるっつさん中欧列強軍&AmpTraJanさん連合軍でも同時プレイされており、こちらもサクサクと1917年まで進み好評だったようです。るっつさんがドイツ軍軍団のギリギリまでの盤上動員を考えておられたのに対し Fred.牛さんはロシア軍軍団を盤上動員しすぎて軍崩壊に苦しむ(プレイしてみれば、 この意味は御理解いただけると思います)など考えさせられる点も多く、一日で終わる第1次世界大戦キャンペーンとしての決定版ではないかと感じました」。
*牛さんの感想「対戦予定が空いていて本当に良かった、これがプレイできたから。次に配られるカードが待ち遠しくてならないほど面白かった。東部での戦闘が倍々で激化していくプロセスも良く理解できるし、一連の同システムSGの中でも一番じゃないかな」。ちなみに初の毒ガス(塩素)はロシア軍の篭るワルシャワに対して使用され、牛さんの仏軍はヴェルダンに対してホスゲンガスを使用していた模様。

(SPI/TAC付)オペレーション・スター
久しぶりに参加したYSGA遠藤さんが(AH)PGGを希望したので、M田さんがシステムの似ているこれを勧めて対戦。負けはしたものの遠藤さんはこのシリーズが気に入ったらしく、次回は(TAC付)コルスンの対戦を決められていた。

(GJ55)大日本帝国の盛衰
ハナザーさんの感想「私が連合軍でDoBSさんの日本軍相手にインストプレイをおこないました。ポートモレズビー攻略にきた日本軍に対して赤城・加賀を撃沈、飛龍・蒼龍を損傷という史実のミッドウェー並の大戦果をあげた連合軍でしたが、ポートモレズビー攻略とそれに続くブリスベン攻略を阻止できず、敗北しました(第1攻撃目標・敵陸上部隊」を、徹底しなかったせいだな)。あいかわらずインストプレイで負けてしまいましたがDoBSさんは「なぜ日本軍がああいう行動をとったか良くわかるゲームですね」とおっしゃられ、楽しんでいただけたようです」。
*DoBSさんの感想「ずっとプレイしたかったゲームなんで教えてもらって対戦できて本当によかった。なぜ日本が正規空母2隻軽空母2隻で艦隊を組みたがるかも良く分かった。この方式が燃料効率的にベストだもん」。

(TraJan)1812(仮名)
るっつさんの感想「半年ぶり2,3回目のプレイでした。初プレイのときから、かなりのデヴェロップが加えられており、システムもバランスもよく調整されているという印象を受けました。今回、2回とも仏軍をプレイしたのですが、特に極限まで追い込まれた中でのギリギリの国内戦役には痺れました」。
*ハナザーさんの感想「製作者のTraJanさんのインストの元、私とるっつさんでプレイしました。デザイナーの適切な助言もあって戦略的には妥当な行動をとっていたと思うのですが、戦闘に負け続けたのにはマイッタ!!。
ちなみに私はこのゲームをプレイして、S&T誌164号の「バルカン戦争」を思い出しました。それにしてもこのゲームといい、(GJ)大日本帝国の盛衰といい、どちらも各分野における最高傑作ではないかと感じました。また会場でおこなわれていた他のゲームも「ASL」「OKINAKA」「Barbarossaシリーズ」「Korean War」等と各分野の最高傑作クラスのオンパレードといった感じで、見ていて飽きませんでした」。
(風間)Mobile Suits Warsカードゲーム
1年戦争からZ〜ZZ、逆シャアまでのガンダム世界を(HJ)タンクハンター・カードゲーム的にデザインされたゲーム。自作とは思えないほど綺麗なカードを使って、モビルスーツ毎に設定された撃破得点(当然強力なほど高得点)を稼ぎ、最初に100点に達した者の勝利。誰かのモビルスーツが全滅する毎に仕切り直しし、その都度得点計算を行なっていく。カードには各種MS、MAの他、ニュータイプ(操縦者)や学徒兵、各種イベントが盛沢山で、ニュータイプが搭乗する前に、相手の超強力MSに学徒兵を乗せて無力化したりと、簡単なシステムながらとても面白い。朝一でプレイされた為に、これをやりたがっていたYSGAメンバーが殆ど参加できず、とても残念がっていた。
*製作者風間さんの感想「プレイヤーはIdiotenさん、るっつさん、YENさん、私です。1回戦目で私はクェスにZガンダムを与え、これが大活躍で荒稼ぎします。100点勝利のところをいきなり53点を稼いでしまいます。それに追従するのが40点のIdiotenさん。るっつさん、YENさんは低調で水を開けられてしまいます。特にるっつさんはカード運に恵まれなかった様子で、このゲームは初代ガンダムから逆襲のシャアまでのモビルスーツを網羅しているのですが、るっつさんはカードを見たときに初代ガンダムだけのゲームと思ってしまったそうです(笑)。2回戦目は私はクィンマンサを得て荒稼ぎをするものの、他のプレイヤーからの集中攻撃にあえなく全滅。それでも累積得点でのトップは維持します。Idiotenさんは私にぴったりとついてくるものの、るっつさん、YENさんは累積得点で絶望的に差を付けられ熾烈な3位争いを演じる事となります(笑)。3回戦目で私は一時的に累積得点で100点を越えるものの、再び全滅。全滅ペナルティで勝利条件に僅かに届きません。3位争いではYENさんが優位に立ちます。そして最後の4回戦目。ようやくるっつさんも強力なモビルスーツに恵まれます。υガンダムとアムロというゲーム上最高の組み合わせです。その活躍は目覚ましく、一撃でるっつさんの累積得点を倍増させてしまいます。「強いってこういうことなんだね」としみじみと語るるっつさんでした(笑)。しかし、悪逆非道な私はイベントカードの裏切りを使用してアムロをυガンダ ムごと奪ってしまうのでした。呆然とするるっつさん(笑)。結局この回で私が勝利条件を達成して勝利しましたが、るっつさんは執念で3位をもぎ取るのでした」。
*るっつさんの感想「風間さんのカードゲームは、今回2つプレイさせて頂きましたが、噂に違わず、いずれも傑作でした。どちらも惨敗しましたが(笑)。風間さんは「建艦競争」がお勧めのようで、こちらもまた是非機会があれば、プレイさせて頂きたいと思います」。

(BAN)GUNDAM WARカードゲーム×5
ジオン、ティターンズ、地球連邦、ネオジオンの4勢力のカードを使って50枚のデッキを組んで戦う当世流行のトレーディングカードゲーム。SG原理主義の砦を誇称するYSGAであったが、ガンダムという懐愁に一部メンバーが動揺し、遂にトレカ初プレイに至った。一式揃えて持参したDoBSさんを相手に、Barbarossa:Centerの待ち時間を利用してその場でルールを読んだUeMさんと、独ソ戦を終えたKonDさんがプレイ。それを興味深げに見守るMiuさんと小針さん。そして例会後、UeMさんと小針さんも一式買い揃え、DoBSさんは更なるカード増強を図ったのでした。
*UeMさんの感想「初めてプレイしましたが、予想以上に面白かった。何が面白って、自分の軍隊を自由に(カードに制限がある)編成して相手の軍隊と戦えるとこが気に入った。編成するためにはカードが必要だし、カードを得るにはお金がかかる(これがちょっとネック)。この編成にコツがいるらしく1回目はコテンパンに土橋さんにやられ、続いて対戦した近藤さんにもやられてしまったが、何とか最後に土橋さんに勝てたのが救いか。あとルールを読み返して気づいたことを少し。前回のプレイでは、出撃に2ユニットまで出していましたが、そんな制限はありませんでした。3枚以上ユニットを出した場合、先頭のユニットのみ格闘力を使用し、2番目以降は射撃力を使います。また確か、拠点にもキャラクターをつけていましたが、この場合、キャラクターの修正値は使用せず、特殊能力(テキスト)のみ使用可能でした」。


トップへ戻る 例会報告へ戻る 前の例会報告へ 次の例会報告へ