第122回定例会報告

(1999/08/22)


 厳しい残暑の中、当日は23人もの参加者に恵まれ(カデーに行く途中に少し立ち寄られた森田さんも含む)、地図を広げるのに苦労するほどの盛況ぶりでした。当日は以下の12タイトル16戦(!)が行なわれましたので、私が見聞きした限りにおいて簡単に御報告いたします。


(GMT)Barbarossa:Army Group Southシナリオ7「ロストフ」
 春以来、大ブームといっていい(GMT)バルバロッサですが、オマケ地図を使用するロストフ・シナリオも6ターンまでプレイされ、非常に出来がよいとの事。この時期にしては珍しい晴天に恵まれ、ロストフを半包囲することに成功した独軍。親衛旗AH旅団は特別に同一師団効果まで得られる強さで、赤軍を歯がみさせていた。結局、ロストフ死守に邁進していた赤軍が、増援の代わりにスターリンからの即時反撃命令を受け続け、反撃に必要な戦闘比を立てられず、ペナルティ負けを喫していた。

(GMT)Barbarossa:Army Group Centerシナリオ3「北方軍集団」×2
 初めてこれをプレイするCEDERMTさんに、KonDさんがレクチャーしつつ対戦。
1回目の対戦では、初めての独軍に大胆な突破が果たせず終了。
2回目には立場を入れ替えて対戦されていた。今回の例会では、YSGA会誌夏の増刊号「特集:東部戦線」が完成配布され、その中でこのシナリオの本格的作戦研究が掲載されたので、今後ますますの練磨が求められそうだ。

(AH)第3帝国キャンペーン
 3人、3人で2セット同時プレイされる予定が、1人昼過ぎに来る事になったので取り敢えず5人でキャンペーン開始。状況設定でイタリア軍戦備完璧を引き、スエズに伊軍歩兵が侵攻上陸、同時にマルタも占領されるなど大波瀾。フランス戦役は秋まで縺れ込んだものの、バルカン諸国無視で無理やりバルバロッサに突入していた。

(AH)第3帝国「1941」シナリオ
 昼過ぎに最後のメンバーが到着して、遅ればせながら予定通り2セット目開始。ソ連が戦力配分を誤って大苦戦を強いられていた模様。いずれにせよ第3帝国は根強いファンに支えられて、今後アドバンスド、旭日の帝国へとステップアップするという壮大な計画が熱く語られていた。

(AH)ASL:第3の橋アルンヘム・キャンペーン第2回
 第1回で英空挺フロスト大隊主力が橋に取り付けず、SSグレーブナ装甲偵察大隊が橋を強行突破するのを防ぐ事ができず、突破した装甲車が大挙してフロスト大隊の進路に割り込む形となりドツボと化す。
従って9月の空挺例会の下準備の為に始めたキャンペーンも痛恨の投了となってしまった。やはり、ぶっつけ本番で巧くフロスト大隊を操るのは難しいのである。

(AH)Thunder at Cassino
 2年の予定で名古屋に出向していた三枝さんが1年で戻ってこれる事になり、久しぶりに参加。以後は昔同様ずっと参加の意向でYSGAにまた1人強力なメンバーが復帰(TSSの皆様、三枝さんが名古屋にいる間お世話になりました!m(__)m)。
このゲームは三枝さんが最も愛好しているもので、1年間のブランクを全く感じさせないばかりか、攻め寄せる英軍を7ターンで一掃してしまうほどの老練さを見せつけた。三枝さんは(AH)第3帝国も独ソ戦も好きという事で、復帰第1回の例会でどちらもブームと知って喜びを隠せない様子だった。

(AH)独ソ戦
 ほぼ毎例会参加で、YSGAメンバーと遜色ない國學院大學SG研のSoGaさんが、遅れてきたFred.牛田さんと対戦。茶髪に染めてイメージ一新のSoGaさんは熟達の腕を見せて、僅か7ターンでスターリンを倒して、モスクワを占領。文句無しの快勝を決めていた。

(SPI)パットン第3軍
 CEDERMTさんの大学時代の後輩で現在三島に住むTuCHさんが、パットン第3軍だの対戦に名乗りを挙げて初参加、Ounさんと対戦。TuCHさんは(AH)アップ・フロントを2千回以上プレイしてきたという老練の士であるが、今回は独軍を担当してSS17装甲擲弾兵師団で米軍の後方補給線を襲う大バクチに出るも、事志と異なり6ターンで敗退された。CEDERMTさんと同じく、とても紳士的かつ気さくな方で、また是非遊びに来ていただきたいものだ。

(EP)独自開発ノートPC索敵システム使用・日本機動部隊「南太平洋海戦」
 閉会時間を1時間近く延期させるほど盛り上がり、大和・武蔵を含む戦艦4隻によるヘンダーソン基地艦砲射撃(戦艦金剛喪失)、激しい空母戦(エンプラ中破、日本軽空母3隻喪失)、騙し合い化かし合うブラインドサーチの効果をフルに発揮しての対戦であったが、システム開発者のYoshKさんが終始日本軍を出し抜き、最後には日本機動部隊に米重巡艦隊を殴り込ませる事にまで成功させていた。

(GJ49)信長最大の危機×2
 当ゲーム初対戦ながら、不利を承知で信長を受け持った新人のSaKNさんが、老練なGREGさんを相手に健闘。1回目の対戦では3度の決戦に勝利した信長が、その後1年半も活動を停止(チットが来ず)、反織田方に立ち直りの時間を与えてしまい三方から攻められて敗退。2回目は史実通り、三方ケ原で破れた家康に織田の援軍は間に合わず「甲斐なし織田の方々!」と叫び、浜松で城を枕に打ち死に。東の抑えを失った織田方は、その後ドツボとなったが、戦国のドラマを体感できる傑作ぶりにSaKNさんも感激されていた。

(S&T)Fighting Sail
お手軽かつ再現性の高い傑作帆船SG。マスターのOunさんと週刊将棋の愛読者KonDさんとが1ゲーム終えての対戦。

(AH)アップ・フロント
パットンを終えた2人が、ルール教授を兼ねてプレイ。名高き傑作カードゲームだけに、今後の普及が期待される。今回はTuCHさん持参の米国版で対戦。

(EP)戦国大名1時間6人戦
どんなに短時間でも一度プレイを呼び掛ければ参加者が引きも切らない「お大名」。(GJ)源平合戦『草燃える』の対戦以来、おじゃる丸の口調が抜けないKobRさんにマオイズムならぬ「マロイズム」のレッテルが・・・。

(Try Soft)カタンの開拓
普段はマルチをやらないYaGさんまで参加させる魅力を持つカタン。今回もとても盛り上がっていたようだ。


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