第121回定例会報告

(1999/07/24-25)


 毎日猛暑が続きますが、全国のSGサークルの皆様方も活発な活動を行なわれているようで、御同慶の至りです・・・\(^o^)/。
 さて横浜SG協会(YSGA)でも、先日土・日(24〜25日)の2日間に渡って121回目の定例会を行ないましたので、御報告いたします。
 初日の24日(土)は、18人の参加(うち4人は顔見せのみ、更に夜の飲み会のみ参加1人)を得て、以下の5タイトル5戦が行なわれました。
そのうち、2日間通して対戦されたのは、(GMT)Barbarossa:A.G.Centerと、A.G.South(各4人専従、計8人)の2つだけでした。今回は珍しく両日を通してSG雑誌付録ゲームが沢山プレイされました。
 また両日に渡って、久しぶりにゲームオークションが行なわれ、プレイ時間に支障をきたすのではと心配されるほど大量のSG、LD、書籍が取引されました。


***********<24日〜25日>***************

(GMT)Barbarossa:Army Group South「ウマーニ包囲戦」/シナリオ6
 あんまし周りがこのゲームで盛り上がっているので、遂に自らも参戦を決めたMiuさんが、ルーマニア軍(と若干の独軍・枢軸中小国軍)を担当しての4人戦。
 以前個人宅でプレイされた「ルントシュテット・アタック!(開戦初頭の南方軍集団)」でソ連労農赤軍の強大さに驚いた独軍だったが、開戦後9ターン目から始まるこのシナリオでもセットアップの段階で既に突出した独軍装甲軍団が、群なす労農赤軍スタックの中を掻き分けるがごときで、しかも労農赤軍側の移動から始まるという2重苦に仰天していた。しかしそれでも絶大なスツーカ効果を利用して強引に強襲を繰り返し、戦線に大穴を開けて、ついには5ターン半の時点でウマーニを包囲することに成功。一時はキエフ危うしとの声も上がった。ここの独軍を担当した本SG完訳者のYaGさんは「兵力で劣る独軍の優位さは、敵ZOC浸透と航空優勢にあり」との感想を述べられた。
 一方、ルーマニア国境ベッサラビア地方でも激戦が繰り広げられ、ルーマニア軍は多くの犠牲を払いつつもベッサラビアの州都キシニェフへと前進。対する労農赤軍は、ルーマニア軍の事情(アントネスク元帥決断表でチェックに成功しないとベッサラビアを越えてソ連領へ侵攻できない)に付け込んで、柔軟な用兵を見せたが、(VPを支払って)ギリシャから呼び寄せた独装甲師団の戦線投入もあってキシニェフの赤軍は包囲殲滅の憂き目に。あとはアントネスクの決断を待って、オデッサへ進撃という5ターン半(第13ターンの途中)で2日目の閉会を迎えた。
 今年5月以来、今回で11回目となる(GMT)Barbarossaシリーズの対戦だが、何度やっても更にプレイしたくなる面白さで、実際にプレイに参加した面面からは「東部戦線作戦級SGの最高峰」との呼び声も高い。

(GMT)Barbarossa:Army Group Center「ミンスク包囲戦」/シナリオ3
 常日頃「猪突猛進こそ我がモットー」と吹聴してやまないUeMさんと、打たれ強さでは定評のある小針さん(労農赤軍北部)が、満を持して初参戦(グーデリアン装甲集団)した4人戦。
 こちらも2日目の閉会までにシナリオ最終ターンの5ターンを無事終えたが、このゲームでは既にベテランのSebTさんがミンスクの脇を抜け、3個装甲師団を盤外へ突破させる事に成功したものの、ミンスクの占領は果たせず「労農赤軍の戦略的勝利」となっていた。しかし戦線後方で包囲された赤軍の大部分は綺麗に掃蕩されてしまっており、赤軍プレイヤー2人をして「全然勝った気がしない」と嘆かせていた。
 こちらのプレイでは当初、グーデリアン装甲集団が歩兵の2級線道路使用に関して平地扱いとしていた為、進撃が遅れた面もあり、しきりと再戦を誓っていた。

********<初日24日に対戦されたSG>**********

(国通)タイガー・オブ・エチオピア
 ルールに書かれたセットアップ情報の曖昧さに2回やりなおしにしたものの、3回目のプレイでは何とか全貌が明らかになった(ただし独軍増援登場場所は道路ヘックスのみとするローカルルール使用。そうじゃないと日本軍の背後から直接独軍が追撃してくる形となり変)。エチオピア蜂起部族が補給道路網を押さえている為、当初補給切れ(攻防戦力、移動力半分)のイタリア軍に対し、日本軍が怒涛の進撃でアジスアベバ包囲占領。圧倒的な日本軍の航空支援を恐れる独伊軍は、もっぱら補給源の防衛に兵を割き、航空支援を貰えないエチオピア部族や南米義勇アンデス人部隊ばかりに対して反撃を敢行。それにしても日本軍の兵力に比べ、その勝利条件は苛酷であり、これを満たすためには盤上の大半から独伊軍を駆逐する必要があるように思われる。

(国通)ライオン・オブ・エチオピア
 遠く静岡から馳せ参じてくれたハナザーさんと、國學院大學SG研所属でイタリア軍ホームページまで作っているHasGさんとの対戦。どのような展開になっていたかは残念ながら未見。その後、(翔SS)D-DAYまたはロンメルアフリカ軍団を御教授されていたような気がします(゚゚ )( 。。)。

(国通)バルカン電撃戦
 國學院大學SG研のTagMさんとSoGaさんとの対戦。ルールが少し分かりにくいので、1度テストプレイして2回対戦していた。SoGaさんは「クレタ島侵攻までプレイしたい」と言っていたが、展開はどうだったのだろうか?。

********<2日目25日に対戦されたSG>**********
 2日目は、前夜10時まで飲み会が行なわれたせいもあり、朝10時半頃にようやくメンバーが揃いだしましたが、その後客足が伸びて計22人(うち4人顔見せのみ)の参加を仰ぎ、連日の(GMT)Barbarossa×2を含む、9タイトル13戦が行なわれました。

(TERRAN)The Legend Begins「ロンメル登場」以降キャンペーン第2回戦
 前日、オークション参加とこれの事前セットアップの為だけに来場されたFred.牛さんと、AoKさんとの(プロットして続ける)キャンペーン第2回戦。
 前回、疾風怒涛の進撃でトブルクを奇襲占領したアフリカ軍団であったが、ベンガシも落とさぬうちのトブルク早期占領で、かえってその死守に戦力を割かなければならなくなって本末転倒な苦しみに悩むAoKさん。英軍に攻められ、必死にトブルクを守る独軍への補給に伊軍戦艦の護衛まで要請する始末。展開は陣地戦の様相を呈していた。果たして今後、どんな展開を見せるのか、興味の尽きないキャンペーンである!!。

(SPI)パットン第3軍
 猛将Ounさんの年間パットン企画(?)。今回は國學院大學SG研のSoGaさんとの再戦。いつもながら熟達の手腕により独軍戦線を突破、メッツを戦線後方へと残し、独軍を追い上げる米軍であったが、独軍も撤退戦術により兵力の温存に務めていた模様。
 YSGAで猛将の名をほしいままにするUeMさんも、これら一連のパットン戦を見て、(SPI/HJ)パットンを入手し、是非お手合せ願いたいと思っているらしい。

(翔SS)決戦ガダルカナル×4
 新人のSaKNさんに前夜、ルールを渡しての対戦。両軍とも3ユニットしかない輸送船(補給ポイント)を、いかに沈めずに補給の揚陸を成功させるかが勝負のこのゲーム。翔企画SSシリーズの中で最も複雑な(かつ評価の高い)SGだけに、細かな戦術を駆使できるとあって、ルールを間違えたり、早期に全ての輸送船を失ったりして夜まで4回も繰り返し対戦された。航空撃滅戦の要所としてのブイン、ガ島制空圏の為のブインの重要性など小粒なゲームながら実に良く表されており、感嘆の声が絶えることがなかった。最後の対戦では、ガ島に集結した両軍艦隊による決戦の末、米軍輸送船半ステップを残して、日本側輸送船は全て沈みジ・エンド。戦艦ノースカロライナに魚雷4本命中でも無傷など、波瀾に富んだ展開に、初めてプレイしたSakさんにも非常に楽しんでもらえた。

(翔SS)太平記
静岡から来て2日目も参加のハナザーさんと、DoBSさんとの対戦。両者ともこの太平記が大好きというだけあって白熱した展開だった模様。

(GJ49)信長最大の危機
(翔SS)太平記を終えた2人が次に始めたのが、この信長。ハナザーさんが不利を承知で信長を受け持って対戦され、DoBSさんの巧妙な反織田包囲網にジワジワと攻め寄せられて苦境の信長公であった。武田、上杉、毛利に攻められて、信長四面楚歌といったところで時間切れ。

(GJ55)大日本帝国の盛衰
前回に引続き、またもやこのゲームで対戦する新会員のInaBさんとYaTさん。残念ながら詳しい展開は見逃してしまったが、非常に面白い展開になっていた模様。この2人の提唱で、この夏YSGAでは(AH)第3帝国がブレイクしそうな予感(その後、アドバンスド第3帝国へステップアップ計画)。次回、8月例会では5人で第3帝国キャンペーンが決定されていた。

(TS)カタンの開拓者×2
YSGAにおけるマルチの第一人者Miuさんが前回、購入持参して、本格的にお目見えして以来、待ち時間や余り時間にプレイされる事の多くなった名作カタン。今回も、朝のBarbarossa対戦相手待ち時間と夜のBarbarossa対戦後に、バルバロッサ・メンバーで楽しげにプレイされていた。


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