第119回定例会 巻之壱

(1999/05/23)


 先日の日曜に行なわれたYSGA例会において会の歴史始まって以来の珍事が発生。それは例会場の確保が1週間ずれているのに気が付かず、当日になって急遽、例会場を公共施設から、冷房のない(会員の増えた今では)狭い馴染みの珠算塾に変更したのです。それにより開始が若干遅れたものの、混乱は最小限にとどまって、結局、顔見せ3人、実戦17人の計20人もが指揮系統の乱れにも関わらず参加したのでした。例会でプレイされたタイトルは8つで、9対戦が行なわれました。また当日は、訳者YaGさんの血の滲むような超人的努力により、(GMT)"Barbarossa:Army Group Center"完全和訳ルール(全102ページ)も完成・配布され、秋の全域対戦に向けて皆の意気が燃え盛りました。


(AH)ナポレオンの黄昏「ドレスデン」シナリオ
会場変更の影響をモロに受け、3時間遅れでセットアップを開始する羽目になったので、3ターンまでしかプレイできなかった。それでも対戦は非常に盛り上がり、次週例会での本格プレイが決まった。今回の対戦では、ブリュッヘル攻撃を諦め、ベルリン攻略目指して特別行軍で大返しするナポレオン本隊。そのベルリン方面ではウーディーノが湿地から抜ける前に北方軍に攻撃され、大損害を受けて敗走したものの、追撃してきたWinzingerodeをナポレオン、ベルトランらが捕捉、壊滅的打撃を与えてベルリン方面へ押上げ、ビューローもマグデブルグを出撃したジラルドを迎撃するのを諦めてベルリンの防衛に駆け戻る事になった。一方、ナポレオンのいなくなったシレジア方面では、撤収途上のマクドナルドがヨルク公らに捕捉され包囲攻撃を受ける所を、ネイが馳せ戻り、これを撃退。しかし南部ではポニャトフスキーやバンダムらが次々とバークレーに撃滅され、ドレスデンに迫るといった事態に。それにしても、何と忙しいSGである事か!。
司令官の決断と、参謀の事務処理能力を同時に求められるゲームシステムの為、脇目も振れぬ大変さ(ダミーと混ざるので自軍の現在位置を手製地図に書込、消耗を計算、プロットし、効率の良い兵力配分を考え・・・等)。
でも面白いんだなこれが。次週は、今回の戦訓を踏まえて作戦を練り直し、決着をつけるのだ。

(国際通信社)プラン・オレンジ(フィリピン侵攻班)
今回、2セットが同時に対戦された当SGだが、(英国海軍に比べて)評価は上々。こちらの フィリピン奪回シナリオでは、新人のSknさんが日本を担当し、ベテランのUeMさんが米軍を担当。晴天に恵まれた米軍が空母艦載機を縦横無尽に活躍させ、帝国海軍の戦艦を次々撃沈。見事フィリピンに大軍を上陸させて大量得点を手に入れた。

(国際通信社)プラン・オレンジ(台湾侵攻班)
一方、AoNさんが日本を担当し、SaTさんが米軍を担当した台湾侵攻シナリオでは、19ターン中、最初の3ターンを除いて16ターン連続で悪天候となり、「これぞ神風、天祐神助」米艦載機も飛行船も飛べず、嵐の中、逆に帝国海軍の戦艦群に侵攻船団が捕捉され、40隻の輸送船と護衛の3戦艦をことごとく沈められて、米軍の上陸意図は潰え去ったのであった。晩飯の際、このSGの飛行船の強力さが話題となり、飛行船でフィリピンから日本爆撃が可能(げっ)だとか、飛行船特攻(ぐわっ)だとかで盛り上がった。

(SPI)パットン第3軍
久々に例会に参加できたObaさんが米軍を担当し、パットン無敗を誇るOhnさんの独軍に立ち向かう。しかし天候は米軍に味方しているものの、肝心の突破に結び付かず、Obaさんの焦燥は募るばかり。
結局、最終ターンまでプレイされて米軍の大敗が決まっていた。Ohnさんの連勝記録を止められる者はいないのか!?。

(AH)ASL:(CH)アルンヘム/サードブリッジ「The End...」TB#8シナリオ
 題名の通りアルンヘム市街戦最終局面を描いたシナリオで、強力なSSに囲まれた敗残英軍が微弱な抵抗を示すだけに終わってしまったようだ。

(EP)D-DAY
ここ3回、YSGAでプレイされる(EP)D-DAYは全て新人のInaさんが主催しており、今回は持久戦論者のYaGさんが独軍を担当しての戦い。8ターンまでプレイされ、当初上陸即陣地構築に入った連合軍だったが、挑発的な戦車攻撃を仕掛けて独軍を消耗させようと試みる。
これに業を煮やした独軍はカランタン方面に向けて強力な反撃を敢行していた。一進一退の白熱した対戦であった。

(MiH)Triumphant Return(キエフ1943)
以前対戦されて好評だったリング・オブ・ファイアシステム第3作。赤軍戦車が猛威を振るい、全力攻撃で独軍歩兵を血祭に挙げていたものの、大突破とまではいかなかった。

(TAC付)パンツァーグルッペクライスト
 先日(GMT)Barbarossa:Army Group Southで、同じ場所を扱ったシナリオを楽しんだSeBさんが、昔(AH)PGGで鳴らしたMiuさんを相手に対戦。10ターンまでプレイされた。史実通り赤軍がリヴォフを離れて反撃に出たのを見計らって、独軍自動車化師団が背後から廻り込んで無血占領。赤軍側も最初の4ターン、最大の増援を得て勝利を確信していたが、肝心な場所でゼロ戦力部隊を出し、独軍サドンデス勝利が決定した。

(AH)Hannibal
(TAC付)PGKを終えた2人が、久しぶりに当SGを対戦。カルタゴに上陸したスキピオを返り討ちにして討ち取ったハンニバルが、政治的勝利をも納めて快勝を決めた。


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