第119回定例会 巻之弐

(1999/05/30)


 前週23日(日)に誤って臨時例会という形で例会を開催してしまったので、今回は公共施設を借りているにも関わらず、追加例会という感じとなってしまい、実戦14人、顔見せ1人の計15人の参加にとどまった。
 しかしプレイされたSGは、何故か大作や難易度の高い作品ばかりで、見応えのある情熱的な例会となりました。
 結局、今回の例会では、下記の7タイトル7戦が行なわれたのでした。


(GMT)Barbarossa:Army Group Center:メンバーを替えての5人戦再び。
シナリオ3「ミンスク包囲戦」+シナリオ4「北方軍集団」:前回は、独軍の厳密なタイムスケジュールによる勝利条件を知らずに半ばまでプレイされた為、あるべき展開ではなかったが、今回はタイムスケジュール最優先(それが勝利条件だし)で独軍が一切の補給を無視して大突破を図った。2度目のメンバーが多かったせいもあり、今回の展開は両軍とも極めて適格な兵力運用に支えられ、白熱したものとなった。前回、赤軍に戦略的勝利を譲った北方軍集団方面では、3ターンまでにドヴィンスクを占領、カウナスも僅か1割の成功率に賭けての強襲が奇跡的にうまくいって占領。独軍作戦的勝利を確実視されていた。
 中央軍集団は、ホトとグーデリアンをそれぞれ1人が担当し、第1ターンにブレスト・リトフスクを一撃で占領、3ターンまでにミンスクの脇を抜けて1個装甲師団を盤外突破させ、ミンスクにも装甲師団が隣接しようかというところで時間切れ。結局、3ターン目の独軍ターン終了までプレイされた。
 今回のプレイも非常に好評で、次回の例会ではシナリオ5「スモレンスク包囲戦」を同時2セット、8人でプレイすることが確定した。

(GMT)ロスト・ビクトリー
43年春の第3次ハリコフ戦(マンシュタインのバックハンド・ブロウ)を扱った精密作戦級SG。パルチザンが、うまく 独軍の後方補給線を遮断することに成功すれば、史実通りの赤軍大突進が再現できるかもしれないが、それがうまくいかないと、とても赤軍がハリコフに近寄る事はできないのではないかと思われる独軍の強力さ。ハリコフ戦を再現する陰謀ルールめいたものが一切ない為、独軍の戦線を突破する事さえ難しい!?。その代わり赤軍の勝利条件は最終ターンに河向うに1ヘックスでも橋頭堡があればいいというラフなものであるのだが。システム的に作り込まれていないのか、やたらとコラムシフトが累加されてお互い2ケタのコラムシフトを相殺し合うなどといった苦笑シーンも現出していた。久しぶりに本格的SGをプレイした太公望さんに、これの赤軍はちょっと大変過ぎたかも!?。

(AH)ナポレオンの黄昏/「ドレスデン戦役」シナリオ6ターンまで
前回はお互い初めての本格対戦であり、テスト的な面もあったので、今度こそ本番という気持ちで望んだ今回の再戦。前回はナポレオンをベルリン方面へ突進させたが、今回はネイやビクトールの撤収を援護して、兵力を一度再編成しようと目論んだナポレオンであったが、南方からのロシア軍による横槍で、前進配置させすぎた策源を2度も移動させられる羽目になり、ナポレオンもろとも度々伝令距離外となって大苦戦。お互いに戦術的迂回機動を多用して相手の後をとるように戦い、仏軍は何度もしてやられたが、6ターン目にブリュヒャーを包囲しての会戦では、プロイセン軍に3万の損害を与えて敗走させる事に成功した。複雑なSGだけに今回ようやく正しい運用が理解できた面もあり、近日中に3度目の対戦を組みたい。それに今回、小癪な騎兵少将の活動に両軍とも翻弄された為、騎兵少将のルールに制限をつけるべきだとの結論になった。

(3W)TO THE FAR SHORE
特異なシステムでノルマンディー全体を再現する連隊規模作戦級SG。今回は「コブラ作戦」シナリオを5日間分プレイ。 軍団ごと交互に両軍が行動ポイントを与えて、配下の師団を活性化させて移動・戦闘を行なうといった、言うならば(国通)ビクトリー・イン・ノルマンディーの精密拡大版!?。3W社の常でルールに穴があるものの、システム的には斬新で納得させるものが多い。今回の対戦を推し進めたFred.牛さんなど「長いゲーム歴の中で最も気に入ったSG」と断言するほどの熱の入れよう。今回の対戦では2級線道路は補給路に使えないという誤ったルールのために、米軍のコブラが1級道路沿いに行なわれていた。ただ、今回連合軍を担当したノルマンディーマニア:SebTさんによると、書泉ブックマートで添付された和訳に、原文・エラッタ共にない訳者注が載っているのだが、これは何に基づいて解釈されたのか知りたいと洩らしていた。誰か当SGの訳者に心当たりはありませんか?。和訳の出来もいいだけに色々お聞きしたいものです。

(AH)For the People
久しぶりに例会でプレイされたのだが、騎兵将軍が軍団移動を行なえるという解釈(「将軍」の定義として政治値を持つという点がある以外、騎兵将軍が軍団移動を行なってはならないという明文がないのは確か)でプレイされた為、南軍による北部州侵攻が著しく、結局、戦争半ばで南軍が、北軍の2倍の戦意に達して圧勝した。誤ったルールでプレイしたのが悔しいので、次の日曜に個人宅で再戦を決めていた。

(GJ)大日本帝国の盛衰
For the Peopleが早く終わったので、KobRさんがルール教授と作戦指導を行なって、KonDさんが日本軍、Miuさんが米軍で対戦。真珠湾奇襲の代わりにミクロネシアの米軍基地を奇襲した連合艦隊であったが、基地航空隊の反撃で正規空母2隻を失い、以後ドツボとなった模様。

(AH)Hannibal
閉会までの小一時間にプレイ。決着がつくまでには至らなかった。


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