第112回定例会報告

(1998/10/25)


 秋の文化祭シーズンを迎え、公共施設が軒並貸切状態となったので、昔なじみの会員宅離れの珠算塾にて久々の例会となりました。もともと公共施設に例会場を移したのは、参加人数が増えて、SGを広げるスペースが足りなくなってきたためで、今回もその危惧はありましたが、実際は14人がプレイに参加、他2名、顔見せのみという、スペース的には丁度よい人数で、以下の9タイトル11プレイが行なわれました。


(GMT)Invansion Sicily:「シナリオ2」史実キャンペーン第1班
事前にソロプレイを4回行なって連合軍の難攻振りを痛感していたUeMさんが、メッシナ到達は無理でも勝利得点上の辛勝は可能と信じ、枢軸担当の当SG訳者YaGさんに対して積極的なZOC浸透作戦を行なって、前半において独軍に大打撃を与える。その後、連合軍のマイナスVPを抑えるため練度(ER)6以上の部隊による先導攻撃は行なわず、消耗戦術に出て枢軸軍に戦線縮小、撤退を強要。ジリジリとメッシナ方面に向かって枢軸防衛線は引いて行くものの、英軍正面の都市カタニアは落ちず(難攻不落と判断)、+7DRMによるムソリーニ失脚判定もまさかの出目1で、ファシスト政権崩壊せず、最終13ターンを終えた時点でメッシナまで6〜7ヘックスはあるという状況ではあったが、勝利得点的には17点を得ており、目標通り「連合軍辛勝」となった。史実的にこの状況を眺めればシシリーは失われてはおらず、枢軸としては「VPでは負けだが史実的には粘り勝ちした気分だ」と満足していた。

(GMT)Invansion Sicily:「シナリオ2」史実キャンペーン第2班
ASLの対戦を約束していたFred.牛さんが風邪により急遽欠席となったので一夜漬けでルールを読んだIdiotenが、ShiNHさんと対戦。Idiotenの悪癖
「ダベってセットアップせず」
「対戦中に他の卓を見て廻ってプレイに集中せず」
「会の雑務に追われて席を離れる」
「思い入れのある陣営でなければゲーム的運用も厭わず」
「ろくすっぽルールも憶えてないのに厚顔無恥」
の数々で、隣のシシリー第1班が同じ時間に始めて最終ターンを終えたのに、こちらは第5ターンまでしかプレイできず、ShiNHさんに愛想を尽かされる。ゲーム展開は、(補給容量のルールを適用していない)連合軍Idiotenによる馬鹿攻めで、伊軍弱小部隊ことごとく除去され、「Shoot at Me」を標榜する無謀な米軍空挺侵攻で、序盤に都市カタニアへの接近路を確保。無分別な部隊運用のせいで連合軍のマイナスVPもうなぎ登りとなり、挽回の為に英軍上陸海岸から米第2機甲師団等米軍主力を揚陸して、常に米英混合でカタニア強襲。お互いに大きな損害を出すものの独軍は後退を拒否、後詰めとして次々に精鋭(降下猟兵、HG師団)部隊がカタニア後方に集結。今後どちらかが大出血に耐えられなくなるまで市街戦続くといったところで止めとした。何にせよ、ルールをよく理解せずに人様と対戦する失礼と待たせ過ぎる無礼を、心底痛感した苦い経験となった。

(AH)For the People:「新・指揮官死傷ルール」採用キャンペーン
このルールのお影で過度の戦死の恐怖に脅える事無く、部隊運用を行なえる南軍は、主力を中・西部に置いて、中立境界州完全制覇と北部州占領に邁進。北軍もニューオリンズ強襲上陸で深南部にくさびを打込むも、素早い南軍の対応で膠着状態となる。南軍が猛スピードで暴れ回るので北軍その対応に追われ、主導権を握れず。63年秋終了時に北部の戦意、南部の半分を下回りサドンデス負けとなった。お互い始めての対戦だったので、バランス的にどうこう言えないが、プレイ自体は非常に盛り上がっていた。

(AH)BITTER WOODS(Bulge)
米軍、慎重策(兵力温存の為にはバストーニュ放棄も正当化される)に走り過ぎたか、6ターンで独軍ミューズ河を越えて盤外突破。サドンデス勝ちとなった。こちらも米軍担当が初めてだったので、一概にバランスうんぬんは言えないが、第5装甲軍への対応策は研究の要あり。テストプレイ1000時間を箱裏に謳っているのでアンバランスという事はないはずだが・・・。

(AH)Breakout:Normandy
YSGAで熱烈なファンを有するこのゲーム、手軽でエキサイティング、何度やっても展開が異なるリプレイアビリティの高さにより入手難が痛恨事となっている2人の対戦。前回SebTさんを退けたKonDさんであったが、Ounさんによる独軍ユタ海岸反攻ギャンブルによって、思わぬ大打撃を被り、まだまだノルマンディー覇者への道のり遠きを痛感。夕方、映画「プライベート・ライアン」帰りで、今年の会誌カラー表紙の最終調整の為に顔を出したAoKさんも、次回このSG対戦を決めていた人気振り。近々GJ誌にも、Breakout:Normandy記事寄稿の予定。

(国際通信社)バルジ大作戦
独軍、異様なまでにダイス運に見離され、戦線は直線を維持。(AH)BITTER WOODSとは全く対象的な独軍難攻振りであった。

(GDW)サンド・オブ・ウォー:「湾岸戦争」シナリオ
ごちゃまんと砂漠の陣地に立て篭るイラク軍に、米軍、地獄の事前砲爆撃をお見舞いして、見るも無残な除去スタックの山。掘り返されて呆然自失のイラク軍陣地に米機甲集団突入で幕。

(TAC付)トロイ戦争
ギリシャ歩兵が戦線突破に成功、勝利を納めた。

(GDW)120シリーズ/アルマの戦い:3人対戦
ロシアコサック大活躍、仏軍最精鋭歩兵を丘から蹴落とす。しかし両翼から迫る英仏軍に押され出したロシアであった。

(S&T)ファイティング・セイル×2
最初2人で、次に3人で対戦されて、非常に好評。周りのゲームが終了しても3回戦目の用意を始めるほどだったが、時間切れで残念そうであった。


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