AH・VG追悼大会

(1998/11/08)


 滅びゆくAH・VG社に敬意を表して、AH・VG製品限定例会としました。当日は、心配された混雑もなく、実戦14人、顔見せ3人で実施されました。

(AH)The Legend of Robin Hood×3回対戦
 1回目は5ターン目にロビンフッドの不注意で、戦死。2回目が劇的展開の連続の末、マリアンをガイ卿に奪われ、ジョン王子がタイムリー過ぎる増援として城の防衛に集結、大軍を有してのガイ卿/マリアン掠奪結婚式に、ロビンフッド、リチャード獅子心王らアウトロー軍団が殴り込むも撃退され、24ターンにロビンフッド投了(結婚を終えたガイ・ジョン王子連合軍は、後は城に立て篭って時間切れを待つのみ)。
 3回目は、早期に指揮官2人を失ったシェリフ側が、ロビンフッド側の動きに対応できなくなり、ひたすら城の財宝を守りつつアウトローの目を盗んで、村人を恐喝、金銭を巻上げて金銭的勝利を目指すも、全軍挙げてのロビンフッド側城攻めにより、次々と城を焼かれ、財宝を奪われ、ジョン王子の到着を待って起死回生の弓技大会を開催したが、計算高いロビンフッド側はこれを無視、損失分は旅人を襲って補填し、全ての勝利条件を満たして23ターン目に終了。

 アウトロー側は、強盗、殺人、掠奪、営利誘拐、暴徒の集団化と、革命の悪しき点を全て具現化でき、治政者側のシェリフの辛さ(治安悪化=保安強化の為、財政悪化=重税=革命暴徒のアジ演説=さらに治安悪化)を巧みにシミュレートできていると話し合いました。
 とても盛り上がったので、プレイ希望者も複数(YoshK氏、YaG氏、KonD氏等々たっくさん)現われ、もしかしたら、今後スタンダード化するかもしれない期待も、あながち会長の夢想とはならないかも!?。

(AH)イエローストーン:30分
コヨーテと大角シカに戦線を張られて、会長のバッファロ一家と、DoBSさんのエゾジカ一家が立ち往生。泣く泣く大迂回で、酔拳の悪役のシーンみたい。それらが、とても(笑えて)好評だったので、こちらもこれからのプレイが楽しみなところ。

(AH)ASL:DOOMED BATTALIONS シナリオ84「Round One」1939.9.8
1.開始前 (ポーランド軍のNisNさんレポート)
 ワルシャワ近辺での市街戦を扱ったもの。ポーランド軍が立て籠もる町をドイツ軍が占領するという形式でした。ドイツ軍 NakT氏、ポーランド軍を私が担当しました。
 兵力はドイツ軍5-4-8突撃工兵分隊×5,4-6-7分隊×12、9-2,8-1,7-0×2指揮官、あとMG、FT(火炎放射機)、爆薬というまずまずの兵力。何故かATR(対戦車ライフル)もありました。装甲兵力は、4号C戦車×2,2号A戦車×3,1号B(!)戦車×3,六輪装甲車,四輪装甲車×2というもの。石造の+3TEMに20mm砲の効果のほどは・・・(かつてジェルジンスキートラクター工場で、50mm砲が殆ど効果がありませんでした)。対するポーランド軍は、4-5-7分隊(自動火器ボーナス付き)×13、9-2,7-0×2指揮官,MMG,HMG,ATR×2,75mmART砲×2,37mmボフォースAT砲×3,鉄条網×6,道路障害×3,要塞化区域×7というもの。
 地図は20、45盤のR-GG列を使用しました。この45盤は、建物がかなり建て込んでいて、場所によっては、非常に有効な射線が通る地図盤です。
 配置は、勝利区域(石造35区域中過半数を支配し、且つ相手より損害が少ない方が勝ち)を要塞化し、出来るだけ接近中に砲火を浴びせるよう、砲、MGを配置し、歩兵は、前進地域にダミー×10と共に配置し、敵を遅滞させる方法を採りました。

2.概要
 ドイツ軍は、歩兵については45盤に主力が、20盤は5-4-8×2,4-6-7×4,2-3-7×2(HS)が進入してきました(45盤を主攻、20盤を助攻;NakT氏談)。全て隠蔽なので、隠蔽効果は抜群でかなり慎重に進入してきます。
 2号A戦車が鉄条網を発見したので、それを越えたところで、75mm砲で射撃しました。そこを照準ヘックスとしていたので、命中、撃破しました。後、装甲車に対して、ATRを射撃。後期では何ともないTK#も(5)、初期の車両にはかなりの脅威となり、合計2両装甲車を破壊しました。歩兵は警戒しつつ前進している模様で、「影を相手に」戦っていました。しかし中央部で、ポーランド歩兵が隠蔽を放棄して射撃を開始したが、逆に優勢な火力に圧倒され、FTで3分隊同時に混乱(うち1分隊はGに劣化)してしまい、予定よりも早く後退してしまいました(結局、この3分隊は回復せず)。これにより75mm砲が、道路を挟んですぐにMG,FTのハイスタック(75mm砲の射撃によってレベアップ & 英雄誕生!)と向き合ってしまい、更に突撃工兵が爆薬を持って75mm砲のある要塞化区域に接近という最悪な事態となりました。幸い、爆薬の被害もなく、その場は収まりましたが、射撃で75mm砲が故障してしまい、そこは放棄を考えました。左翼は、かなり持ちこたえ、逆襲も計画できるほどでした。
 その他、指揮官をダッシュさせたが、1号B戦車の臨機射撃で戦死したり、右翼の逆襲部隊が、狙撃兵で混乱したりと、かなりの波乱。結局5ターンで、ドイツ軍の進出度を考えて、投了としました。

3.感想
 ポーランド軍、ATR、1号戦車と、戦争初期を堪能出来ました。特に初期の戦車では市街戦は、殆ど無力で逆に工兵の大火力が目立ちました。ボフォースAT砲は、徹甲弾しか撃てないので、戦車がこなければ全くの役たたず(HE相当の1火力ではちょっと・・・)。
 ダミーの多さからも考えて、このシナリオは、ややポーランド有利と思われます。

以下は独軍担当のNakT氏の感想です。
 「感想ですが、全般的状況において、初めにミスを犯すと取り返しがつかない事を再認識させられました。
 隠蔽配置を恐れすぎて、前進が遅れてしまい、勝利条件地帯に到着できたのが5ターン頃になり、占領のための時間がとれなくなってしまいました。
 個別の状況については、対戦初期のAFVに対してATRはかなりの威力を発揮出来ることを認識できたのと隠蔽のプレッシャーを実感できたのが収穫でした」

(AH)フリードリヒ大王/同時2セット対戦
(シナリオ1×2、シナリオ2、シナリオ3、シナリオ4)

【KonDさんの対戦後の感想】=第1班  フリードリッヒですが、あれは面白いですよ。時間があるようでないようで、あるんですよね。当時の事情として、主な戦闘が城塞都市攻撃ばかりで、おおきな戦闘はなるべくさける理由が、よくわかります。その中で、フリードリッヒだけが、野戦を挑めるあたりも、フリードリッヒがやたら好戦的だったのがよくでていました。でも、展開は一部はヒストリカルなのでしょうが、主方面のオーストリア方面ではバリエーションがありそうです。実際でも、野戦を挑んだのはほとんどこっちばっかでしたし、挙げ句、勝っても負けても損害はこっちが同じか大きいのも、なんか、良くできているような気が します。
 当時の戦争は一軍は5万程度が上限で、それ以上は却って邪魔になる、という当時の将軍の言葉が、身にしみました。一度などは、21戦力で攻撃して引き分けだったのですが、20戦力なら勝利でした。これは、特殊な戦闘結果表によるもの ですが。
 少し兵力が少ないくらいなら、却ってフリードリッヒは損害が少なく勝てます。でも、だからといって少なすぎると、今度は蹂躪されてしまう。難しい所です。当時の戦争は、連れて行けば行軍中に1割が逃げて、強行軍で2割脱落して、 戦闘して勝っても負けても半分になるそうです。損害の出方から行けば、南北戦争と大差ないかも。
 でも、南北戦争が病気と銃弾で損害が出るのに対して、こっちは逃亡ですが。かなり待遇がひどかったみたいで、隙あらば逃げるし、徴募もだまして連れてくるし、けっこうめちゃくちゃでおもしろいです。でも、略奪はあんましないん ですよね。啓蒙主義だし(笑)。その現地調達主義でない、貴重な時期ですね。この前の30年戦争は略奪しまくりで、有名なヴァレンシュタインは、税という名の組織的略奪で配下の傭兵を維持していて、それなら、自分でできるじゃんっ て、国家の徴税システムが発達して、中央集権化がさらにすすんだという。
 この後は例のナポレオンだし・・・。

 実戦は、シナリオ1は、一応、ザクセンが落ちて勝ったようなのですが、よくわかりませんでした(笑)。
 シナリオ4は、オーストリア軍主力が早々にフリードリッヒに叩かれて戦意喪失状態になって、これが回復せずに、こっち方面で貯金が。でも、イロイロ失敗して、損害も多くでました。フランスはハノーバの大部分を奪って、怒涛の進撃。これも、UeMさんに上手くやられて、あと都市一つ以外は全て陥落。スウェーデン軍がいるポンメルンも、UeMさんに上手くやられて、結局こっちは痛みわけ。
 でも、ロシアがはるばると遠征してきましたが、この側面を衝いたら、補給戦を寸断できて、結局ロシアは何しにきたんだ?状態。却って、兵力損失の勝利点をもらえました。
 で、最後はフランスがハノーバの都市を最後のターンに陥落に成功させて、5vp。それまで、こっちが4vp勝っていたようで、それで逆転されましたが、一応引き分け。
 シナリオ3は、いきなりオーストリア軍が1ターン目にフリードリッヒの副将に強行軍で蹂躪。7戦力と将軍が捕虜に。すかさず反撃しましたが、この勝利後の恐慌状態が意外と早く(さっきのシナリオに比べれば)解けて、反撃に。これがきつくて、こっちにもミスがあって、貯金どころか、かなりの損害が。フランス方面では、シナリオ4より健闘しましたが、結果は大差なし。ポンメルンでは、今度はその轍を踏まないように兵をかき集めてから行きましたが、なんと、戦闘中に指揮官戦死で、膠着(泣)。

 ロシアには、前回の経験を活かされて都市を2つも落されました。結果はプロシアの大敗。あの早々の捕虜で14vpも持っていかれた上に、オーストリア方面が守勢になったのがいたかった(泣)

【Ounさんのレポート】=第2班
 プレイヤー: プロイセン同盟軍:YaGさん
        反プロイセン連合軍:Oun

 シナリオ1:結果 引き分け
 シナリオ2:結果 プロイセン同盟軍 Substantial Victory
(和訳ルールが手元に無いため和訳不明ですが、大勝利です)

名作の誉高いゲームですが、YaGさんは初プレイ、私(Oun)は 10年ぶりのプレイでかつ反プロイセン側は始めてのため、最初は暗中模索のプレイ展開となりました。ちなみに私は最後まで暗中模索で徘徊しておりました。
勝利判定は、確保している城砦と除去した敵ユニットのポイント総和を比較することにより行われます。プレイ内容としては、城砦の争奪戦とそれをめぐる野戦が行われます。

(VG)パシフィック・ウォー/長期戦シナリオ4
            「ガダルカナル作戦」×2

 1回目のプレイでは、苦節38年振りの横浜ベイスターズ日本一の御利益あって、ダイス運最強の日本軍:Miuさんが、極端な幸運に恵まれてガ島の飛行場早期完成、航空部隊配備完了。上陸にきた米軍:Satoh副長は、こっばみじんにされて日本軍大勝利で幕切れ。
 2回目も、日本軍はガ島に大兵力の揚陸に成功し、上陸してきた米海兵隊と互角以上の戦いを繰り広げる。空母戦も発生して、ワスプ撃沈、ヨークタウン大破とほぼ史実通りの展開となって両者大満足。
 それにしてもラバウルに一式陸攻270機、ブインに零戦90機配備で、日夜ガ島ヘンダーソン飛行場を猛爆撃ってのは、酷いんじゃない?
 夜、晩飯一緒しにきた大林さんは、これを聞いて、「日本軍が、ブインに戦闘機進出させたら、数ターン後に山本五十六が戦死するって特別ルールないの?」と、皆を笑わせていた。

(AH)パンツァークリーク「43年ドニエプル防衛戦」
 (RHINO)キャン・スタのソロプレイを夏に全て完徹(ブラウとウラヌス、2本とも!)し、俄然この規模の東部戦役に興味を持ったFred.牛さんと、これがAHで一番好きかもと言うYoshKさんとの対戦。
 赤軍は、独軍の機動防御によって、突破するのに、大分苦労していたようだ。

(AH)Breakout:Normandy
 AoKさんが前回の例会に夕方来た際は、ちょうど映画「プライベート・ライアン」観てきた帰りで、早速ノルマンディー物の対戦をSebTさんと約束。今回の対戦となったのだが、特異なシステムの為にAoKさんも苦労していた。


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