第104回定例会報告

(1998/02/22)


 九州から元YSGA副会長・馬場氏を迎え、新人2名も正式入会して、総勢19人で、以下の10タイトル11戦が展開されました。当日は、ブラインドサーチ空母戦で3列ある机のうち1列が使用され、歩いて飲み物の所に行くのにも苦労する混雑ぶりとなりました。



(CoA)EDELWEISS:シナリオ1「港を巡る戦い」
ルールがわけ分からんと巷で評判のこのSGですが、理解してプレイすれば面白い事この上なし。細かいが面白いルールが山積みで、ついついルールの本筋を忘れてしまいがちですが、ルールの概要は、軍団司令部毎に「攻勢(補給点約5)」「防御(約2)」「消耗(ゼロ)」のモードを選択し、揮下の部隊スタックを指定して交戦グルーブを作り、それらを司令部固有の交戦値まで行動させる事ができるというもの。
攻撃を行なえば司令部のモードが1段階低下する。移動や防御だけではモードは維持。地形毎にスタック値が変化し、戦闘のダイス修正が2ケタに達するのは煩雑だが。
●展開●
唯一の機動戦力であるSS第5装甲師団は、最短勝利都市たるツァプセ港への道を諦め(地形が厳しく敵部隊が多い為)、連続強行軍で一気に大迂回。その間、黒海艦隊海兵隊が守るアナパ港をルーマニア軍団で攻め落とし、ノボロシスク港(2Hex)の片方へルーマニア騎兵師団2個を突入させるも、SS装甲師団の迂回により防御に余裕ができたツァプセの赤軍が、海岸沿いの道路を使用してノボロシスクに到着、ルーマニア騎兵を市街地から叩き出した。SS装甲師団がようやくノボロシスクにとりついた時には、赤軍はハイスタックで守っており、2度の強攻も撃退され、もはや独軍にこれ以上の攻勢を続ける補給ポイントのあては無く、赤軍の勝利が確実となった。制空権を持たない独軍は、赤軍の強力な航空支援に泣き、パルチザンの襲撃で油田の修復や補給線まで妨害される始末であった。
 戦訓としては、強力無比の機動兵力SSヴィーキング師団を、ツァプセとノボロシスクの間にある山道を突破させて海岸道に進出、両都市間の連絡を断ち、ノボロシスクは正面の歩兵軍団とアナパ席捲後のルーマニア騎兵軍団で攻め立てる。赤軍としては、無防備に近いアナパに兵力を派遣し、ノボロシスクの側面防御とするのと、ヴィーキング師団の進出阻止ぐらいか。
 いずれにしても非常に楽しめたので(そしてせっかくルールを憶えたので)3月7日(土)に対戦相手のAoNさんちに泊り込みで、ロストフ陥落後のカルムィク平原突進を描いたシナリオを対戦する予定とした。

(AH)Breakout:Normandy2セット同時対戦
前回に引続き、再び2セット対戦となったノルマンディー上陸後の1週間だけを扱った(拡張ゲームでは3週間)人気のSG。
<1>3人戦:SebTさんの独軍、サン・ローに突入した米軍を撃退して勝利。プレイ中、カーン強襲を企てるGREGさんを巧みになだめて、米軍の攻勢にインパルスを集中する英軍Ounさんの姿に多人数戦の醍醐味を見た気がした。
<2>晴天続きに助けられ連合軍DoBSさん、カーンを早期に陥落させ、大突破の形を形成していた。

独自開発ノートPC索敵システム使用・(国通)日本機動部隊
システム開発者のYoshKさん(日本)と往年の好敵手:馬場氏(米)との対戦。米潜につけ狙われた日本軍は、赤城を雷撃で大破され、加賀は撃沈というマリアナ並みの損害を出し、最後の航空決戦において大和中破、翔鶴、赤城撃沈という大打撃を受けて、完膚なきまでの敗北を喫した。結局20ターン近く、シナリオ開始から2日目の朝までプレイ。

(EP)失われた勝利
1942年11月までプレイ。独軍スターリングラードを陥とし、コーカサス全域を占領、カスピ沿岸のアストラハンを完全包囲して次年の赤軍補充を半減させるも、赤軍冬期反攻直前といったところで終了。独軍は、列車砲を大活躍させて、大都市を次々と陥落させていた。知力を振り絞った大熱戦にUeMさんとYaGさんは超疲労。しかしこのSGは傑作と再評価された。

(国通)スターリングラードポケット
赤軍南部突破隊、油断により司令部3つを次々と独軍に蹂躙除去され、更なる戦果拡大を図る独軍と、防ぐ赤軍とで大激戦。スターリングラードが包囲されないので余裕ができた独装甲師団3個が南部の肉轢機に投入されていた。かくして南部の移動ミスにより肝心のスターリングラード・ポケット(包囲陣)形成されず。

[補足]ソ連軍担当者としては、タコなプレイをしてしまいドイツ軍担当者にとにかく申し訳ないの一言です。写真で見てわかるように、北部では何とか包囲網を作ろうとしていますが、南部では、逆に包囲されそうになっており、ソ連軍がスターリングラードで包囲されてしまうという間抜けな状態になりつつありました。
これでこのゲーム、ドイツ軍でもソ連軍でも負けてしまいました。(ゲームの前提条件ともいえる包囲までいけなのだからお話にならない)


(EP)D−DAY「コブラ作戦」自作シナリオ
シナリオ開始時からの連合軍圧倒的攻勢に、独軍守るすべなく、シナリオ作成者に泣きついていた。


(S&T)ローマ内戦:3人戦
ポンペイウス、カエサルに多正面作戦

(AH)ハンニバル
D−DAYを終えた2人が対戦。3分の1で失敗する攻撃を3度連続して撃退されたローマ軍Miuさんが、確率異常を訴えていた。
<追記> Miuさんより誤りが指摘されましたので掲載します。
自分が,ローマ軍を担当するわけないです。
このときは,確か1ターン目のカードが海戦勝利とアドリア海の海賊とキャンペーンカード2枚だったので,いきなり南イタリアに強襲上陸し,結構上手く行っていたのですが,その後カルタゴを落とされて負けました。
カルタゴ攻防時のローマ側のイニシアチブサイの目は確かに確率異常だった。

(AH)Successors.
夕方、4人で楽しげにルールを教授しながらプレイ。

(EP)戦国大名:5人戦(本州中央のみ使用)
プレイ手順に逆行して軍備の支払を行なっていたIdiotenが「公金横領」の疑いをかけられ、試みる服従工作4連続6を出して、倍倍で増える中立勢力。敵も攻めてこれないが自分も出られない一向衆による東方の壁。天王寺屋を手に入れて「財界との癒着」や、困難を克服して財政を立て直した者が「バブリー」と呼ばれるなど世相を色濃く反映した「大名」であった。


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