例会報告

(1998/03/08)


 春を迎えて公私共に忙しくなったメンバーもいて、当日は16人の参加と、久々にスペースに余裕のある例会となりました。元YSGA副会長の馬場氏も今日で最後の例会と朝早くから(EP)D−DAYのルール読みに余念がなかった。今回は、図らずしてノルマンディーテーマが半数を占め、特にBreakout:Normandyは、これで3回連続、2セット同時プレイされ、まさにブレイク状態といったところ。
 当日は以下の8テーマ9対戦が行なわれましたので報告します。


(XTR)Proud Monster:独軍2人、赤軍2人で4ターン(8月第2週)まで。
 来たる5月連休のビックゲーム例会の候補として対戦され好評を博しました。両軍ともほぼ自由配置で戦略的選択肢も多く(赤軍には各Hex列に最低4ユニットは配置しなければならないが)、バルバロッサ作戦で両軍の首脳が味わったであろうジレンマを痛感できる。毎ターン赤軍50個師団以上除去しても、尽きる事無く現われる赤軍に怒り心頭の独軍、無敵の独軍装甲師団スタックに対して、部隊を敷き詰めて遅滞させるか、勝利都市に積み上げて拠点防御させるかバランス感覚の問われる赤軍。自由度が高いので多人数でやると何かと揉めて楽しい。
今回も赤軍は南北で対立し、前線配置を担当した南部赤軍が戦車師団を独占し、戦線を真っ赤に染める(北部は歩兵で真っ茶)。これを評して「戦車戦力の温存の為、第1ターンに攻撃を受けない南部に戦車を寸借したまで。またツートンカラーでアート・オブ・ウォーを演出、独軍の士気を沮喪させるのだ」と言い張る赤軍南部に、「真の敵は独軍にあらず、南部赤軍なり」と公言して憚らない赤軍北部。しかしこの戦車寸借作戦も、独軍装甲軍団の予想を上回る進撃に各個撃破され、キエフまで撤退できたのは僅かしかいなかった。かくして「寸借サギ」の汚名を受けた南部赤軍は、窮余の策として「カーペット・ディフェンス(独軍前面の各Hexに歩兵師団を1個づつ敷き詰め、面で守る)」を断行、しかしこれも一本、道を開けられ大包囲。以後は勝利得点都市周辺にスタックを築く「ウクライナ新都心(大都市に10個師団、周囲に5個師団を積み上げてビル街を形成)」計画を発動。4ターン目には独軍ハリコフ前面に達するも、戦線の拡大により装甲スタックをバラさざるを得ず、都市の攻略か奥地への侵攻か悩むところで終了 。
●独軍北部担当KonDさんの感想
(4ターン位しかやっていませんけど・・・)プラウドモンスターは、両軍師団規模のZOC無、補給ルールが簡単なプレイアブルなバルバロッサゲームです。
まず、私の担当は北部ドイツ軍で、南部ドイツ軍のYaGさんからは装甲兵力をふんだんに頂き、YaGさんには助攻に徹していただきました。
北部赤軍はAoNさんです。(南部赤軍はここでは名前をあえて伏せさせて・・・)
装甲はブレストに装甲×2+自動車×2他は一個軍団(装甲中心のスタック)を中央ポーランドに置いた他は、東プロシャに。
開戦後、装甲を使ってリトアニアの赤軍をすべて包囲。ブレストの両脇に装甲で穴をあけて歩兵で包囲。ポーランドの突出部の部隊も装甲で包囲。これを歩兵も使ってほぼ撃破。(ここでドイツ本土にソ連軍が入ってきた時に勝利ポイントを失うルールを間違って読み落し、AoNさんに免除していただきました。ありがとうございましたぁ)。
第二ターンになると、早くも北部では密かに脅威に思っていた赤軍装甲予備もばら撒かれ、リガから赤軍は後衛を残して撤退。ミンスク北部の敵集団を装甲で飲み込み、独歩兵がミンスク前面へ突出。ミンスクの巨大スタックも、包囲を恐れてか後退。次なる目標はスモレンスクへ!と、快進撃はここまで。潰しても潰しても返ってくる増援をふんだんに使い、赤軍AoNさんが本領発揮!包囲が非常に困難なように配備され、強引に包囲殲滅に行くものの、歩兵の損害がかさむ。「あと補充ポイント9」というYaGさんの声に、歩兵を補充したいという願望はもろくも・・・。(優先して回してもらっていた)
北部では装甲が逆包囲にあい、さしたる損害なく救出できたものの、その間に第4ターンには、スモレンスクで二重包囲戦。しかし、AoNさんはそれを見越してか、さらにヴィヤジマ周辺に防御網を・・・。しかも、スモレンスク攻撃に大失敗・・・。次のターンにそこから赤軍の増援が湧くという状況。装甲の先鋒はモスクワまで200kmほどにせまっていたものの、実は内実は歩兵戦力がかなり・・・。そこで、終了(ほっ)。

(AD)ナポレオン帝国の崩壊:ショートシナリオ「ワーテルロー」
簡易ザッカーシステムといった感のある好ゲーム。最近(AH)Breakout:Normandyのルール教授で疲れ気味のSebTさんと、ナポレオニック志望のDoBSさんとの対戦。史実通りワーテルローにてウェリントンによって、ナポレオンが止められていた。

(AH)Breakout:Normandy×2
<1>米軍にサン・ローまで突入された独軍であったが、仕返しに英軍ジュノー海岸にSS12装甲師団を突入させ暴れ回るも、艦砲空爆により敗退。カーンは守りぬいたものの戦線中央部を抜かれる事態に。
<2>ワーテルローを終えた2人が、4ヵ月振りに参加した鬼才AoKさんを交ぜて3人で対戦。これがBreakout初プレイのAoKさんも非常に気に入っていた。

(EP)D-DAY
連合軍を手玉にとって長期戦を展開すると豪語していた馬場さんであったが、第1ターンのカーン強襲はあるまいと油断していたところを突かれ、まさかの上陸直後カーン陥落。
これに慌てた独軍のSS12装甲師団単独による反撃は逆包囲を受け、ほぼ壊滅。以後、勢いに乗る連合軍Miuさんの大攻勢を、ただ受け身で堪えるしかないという中部太平洋玉砕の島を髣髴とさせる独軍であった。

(AH)ASL:同人Leatherneckシナリオ1「一木支隊の失敗」3人戦
Idiotenが前回寸借したマップ9枚を持参しなかった為、急遽このシナリオに変更。
ガダルカナルの海岸線で陣を張る米海兵隊に、2Hexと迫った日本軍が突撃をかける劇的シナリオ。このシナリオでは初の日米正規軍同士の戦闘を再現するためか、事前に米軍に対して(20cm級の砲撃として)士気チェックが要求され、海兵隊の一部が日本軍に恐れをなしたか混乱。悪い時には悪い事が重なり、頼みの計画砲撃もジャングルに阻まれて2ターン連絡途絶。日本軍背後に廻り込んだM3スチュワート戦車も、一木支隊唯一の歩兵砲による致命的命中で爆発炎上させられた。日本軍の突撃も至近距離から開始される為に、米軍の火力も局地的に発揮されるのみで、一木支隊は鉄条網を越え海兵隊陣地に雪崩込む。白兵戦となれば格闘により日本軍が有利。ダイス運も手伝って一木支隊大成功という所で終了。
●米海兵隊NisNさんの感想
内容では、防御ラインが前進しすぎていたと思いますが、開豁地を射撃できるのが、あの付近だけでしたので微妙な所だと思います。また左翼では鉄条網と壕は隣接させて配置させるとよいのではないかと思われます。何にせよ日本軍相手には、距離を稼ぐことが重要でしょう。
[追記]
Critical Hitのホームページに、Errataが掲載されていました。川の配置が違っていたようです。(配置するときに『ほんとにこれでいいのかなぁ』などと言っていたのですが...)

(AH)パンツァークリーグ/シナリオ「ドニエプル橋頭堡」
独軍YoshKさんルール読み込み不足で赤軍EndHさんしてやられ、バルク将軍戦死。



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