第8回ビッグゲーム例会

(1997/05/03-04)


 これまで7年間10人程度の参加に留っていた五月連休の連続例会でしたが、今回は初日16人、2日目14人の参加を数え名実共に大会の名に恥じないものとなりました。対戦されたゲームは2日間で6タイトル9対戦、以下にその大まかな展開を報告いたします。ただ残念ながら、打ち上げの飲み会での評価が殆どと余り突っ込んだ報告ができません事をお断りしておきます。

(SPI)Highway to the Reich 8人キャンペーン:11ターンまで
仙台から元メンバーの8さんも参加して連合軍4人独4人で対戦。
空挺降下は短期間で順調に済み(ただ米101空挺師の数少ない砲兵に損害が出たのが後々恐ろしい事態を招く)、アルンヘム市内には降下直後に早くも英第1空挺の先遣偵察中隊が進出、オーステルベルグの鉄道橋も無事確保してアルンヘム橋にまで迫る勢い。しかしアルンヘム市街に地歩を築く事に目を奪われ第9SS偵察大隊の通過を阻止、以後アルンヘム郊外の第2SS装甲軍団全体を第1空挺単独で引き受ける事となった。これにより北からのSSの圧力から解放された米第82空挺は我が者顔でナイメーヘン市街とその周辺全域を短時間の内に手にいれた。また米第101空挺も次々と大河川橋を確保。英第30軍団も行軍モードのまま敵の塹壕を砲兵弾幕で掘り返しながらジリジリと前進。
しかし対する独軍にもYSGAを代表するアグレッシブな面面が顔を揃え、直ちに反撃に転ず。まずSSは次々に英軍空挺堡めがけて猛攻を加え(モーデル元帥を避難させた後、B軍集団司令部は前線にとどまり指揮統制に力を発揮、自らも2戦力を残すのみとなるまで防禦戦闘に参加)、Red Devilsの兵站を断つ。アルンヘム市街戦も激烈を極め英軍次々と掃討される。そして米101空挺戦区こそ弱点と看破した独軍は、アイントホーヘンから装甲部隊(5号戦車パンター16輌)を引き抜いて北上、街道上の米101空挺兵を散々に蹴散らした(なす術なく蹂躙された101空挺担当者はこの夜、ウサ晴しの為、車で三浦半島を走り回った)。揚げ句ナイメーヘンからも抽出した独砲兵が更に101空挺を打ちのめし、米101空挺絶体絶命・・・といった11ターンで終了。

*対戦後の反省点*
各地でルールの誤解があった(敵ZOC離脱に1移動力しか払っていなかった−アルンヘム戦区−、空挺兵の移動制限は降下ゾーンから15HEX以内だけでなく、その目標HEXから15HEXでもOK−ナイメーヘン戦区−等)。

[補足]
私は30軍団前面のドイツ軍(つまりジリジリとすり潰される役)で参加しました。どういうわけかこの2日間はサイの目が異常によく、30軍団担当者から『え〜っ、またピンゾロ〜っ』などという悲鳴があがっていました。なお塹壕は、砲兵隊の攻撃でもダイス二つで2または3が出ないと損害が出ないので、30軍団の砲撃を以ってしてもなかなか抜けないようになっています。ちなみに30軍団の砲兵は、平地で散開しているSSの歩兵中隊を一ターンで消滅させる威力があります。今回は塹壕を抜かれるまでいきませんでしたが、初期の塹壕線を突破されるとあとはアイントホーヘンまで文字どおりのHighwayとなります。(アイントホーヘンまでにあるの森林で抵抗しようという気力は、正直あの砲兵の威力を見た後では有りません。) 強力な砲兵を持つ30軍団に対しては、都市もしくは塹壕以外のところで抵抗しようとしても、抵抗らしい抵抗もできないままに、あっという間に全滅してしまうのではないかというのが今回のプレイの感想です。
なお、このプレイの様子は佐々木龍一さんのホームページで紹介されています。


(SPI/TSR)Drive on Stalingrad 4人キャンペーン:独3人露1人で5ターン半まで
開始早々に戦線中央部の鉄道中枢を独軍に占領された赤軍は、南部へ増援を送り込む手段を失い、ロストフの早期陥落ともあいまってカフカスを進む独A軍集団は文字通り無人の野をゆく。しかし戦線北部では赤軍の猛反撃が行なわれ、一時は逆突破した赤軍司令部が独軍盤端に達し重大な補給障害を生じさせる。それやこれやで両軍の兵力が北部に集中し塹壕戦の様相を呈した。2日目には佐々木龍一さんも観戦に参られ、赤軍司令部特攻が物議を醸していた。このSGの売りであるヒトラー命令は、今回特筆すべきもの無し。


(AH)Hannibal×3
最近YSGAでは、カルタゴ側の勝率が良いようだ。次回から有志の面面でリーグ戦開始。7月19日20日の80人部屋例会では広く内外に呼びかけて、ハンニバル・トーナメントの参加者を募りたいと考えています。(トーナメントは7/20のみ)

[補足]
Hannibal3戦のうち1戦は、Highway to the Reichでの待ち時間に、30軍団担当と101師団担当が戦ったものです。


(EP)日露戦争×2
根強い人気のこのSG、ベテラン翻訳家のY氏と鬼才A氏との対戦では6ゾロ連発でロシア軍旅順、ウラジオ両艦隊相次いで全滅するも、陸上では息詰る激戦が続き、奉天決戦を目指して日本軍がジリジリ迫るといった所で終了。初めてこのゲームをプレイしたY氏(日本軍)もゲームとしてのバランスの良さに感嘆していた。


(AH)Deluxe ASL Streets of Fire シナリオ2「BERSERK!」
N氏が完璧なまでの防禦戦を展開。第3ターンに独軍2個小隊が狂暴化して突撃開始、赤軍短機関銃分隊フルスタック2つからの十字砲火を浴びて、軍曹1人を残して2個小隊壊滅。生き残った軍曹は、ただ1人で敵のフルスタックに突入、壮絶死を遂げた。兵力の大半を失った独軍は屈する事なく攻撃を続行、戦渦により同一HEXから2人のヒーローが生まれるも熾烈な防禦射撃に分隊もろとも斃れた。最終ターン終了時には独軍には2個分隊を残すのみとなっていた。


(AD)北海道共和国
例会に参加する際はこのSGを常時携帯して来る名物メンバーと仙台の8さんとの対戦(Highway to the Reich終了後)。第2ターンにおける新政府軍の大増援を阻むべく榎本艦隊(旗艦開陽)が殴り込み、6ゾロ連続で軍艦甲鉄まさかのボカ沈。以後、制海権を失った新政府軍は、勢いに乗った旧幕軍の白刃に斬り立てられて、あわや海に追い落とされる寸前・・・といった所で投了。仙台から参加した8さんは、このSGがプレイできただけで満足だと語られた。



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