YSGA 第94回定例会

(1997/04/27)


 昨日から5月連休という恵まれた会員や、ゲストの方も入れ替わり立ち替り来られて今回は総勢20名(対戦19名)とスリッパも足りなくなる程の大盛況。対戦されたSGも以下の8タイトル9戦と、荷物の置き場も無い様な地図盤の占有率でした。

(SPI)Highway to the Reich キャンペーン練習プレイ2回目:6人戦(米英4人/独2人)
アルンヘムを目指す第1空挺師、初期混乱から回復した独9SS装甲擲弾兵によって郊外で阻止され1兵も市内へ入れず米82空挺師も第3ターンまでにはナイメーヘンの大半を掌握するも大河川橋はしっかりとSS戦車に押さえられ単独での奪取不可へ。米101空挺師は各地で独軍を包囲掃蕩するも英30戦車軍団は遥か彼方。英第30戦車軍団はハイウェイ沿いに行軍モードのまま俄攻め。

*今回の注意点*
・混乱から回復した部隊は散開状態である。
・英第1空挺は1−2ターンの内に偵察中隊をどれだけアルンヘム市内へ突入させれるかが鍵。一度、SSに阻止されてしまうと市内突入の見込はもはや無い(空挺の軽装備では装甲の壁は厚すぎる)。

*感想*
独軍2人の内1人はルールを金曜夜に受け取ったばかり、もう1人は会場に来る電車の中で読んだにも関わらず、すぐシステムに馴れ巧妙な戦い振りを見せた。ルールも充分飲み込めた感があったので第3ターン終了をもって終わりとした。


同SG導入シナリオ「独第107装甲旅団の反撃」3人戦
実はこのSGで一番面白いのはこの導入シナリオだったりする。同キャンペーン終了後、戦国大名に参加しなかったメンツで対戦。独装甲旅団は目標の橋の片側から米101空挺を駆逐するも、英30軍団のアイルランド機甲大隊(バンデラー中佐の居ない方)が続々と対岸に集結。勝利条件であるヴェッヘル橋の両側占拠は不可能となった。独軍としては重装備中隊を前面に出して英軍の進撃を邪魔すべきであった(重装備−迫撃砲−中隊は2HEXの縦深ZOCを持ち、範囲内に対して常時臨機射撃できる)。ちなみにこのシナリオの詳しい戦史が、モデルグラフィック誌連載の「ラスト・オブ・カンプグルッペ第9回/負けソン軍の橋」(WW2末期戦マニアの星、高橋慶史著)として紹介されたのは記憶に新しい所。


(XTR)Wave of Terror
数年振りに遊びに来られた元Sim誌編集長S氏とSB氏の対戦。手軽なビックゲームとして定評を築きつつあるコマンド誌付録SG。緒戦から中央部へ兵力をシフトさせて集中攻撃しないと突破できないので、必然的に史実通りのバルジを形成せざるを得ず、大隊規模の利点で緒戦から米軍も局地的反撃が可能という楽しいゲーム。米軍のSB氏は「バストーニュが陥落しないバルジゲームは初めてだ」と感嘆していた。日本版COMMAND誌に軍神S氏の紹介記事が載るのも近いかも?


(AH)ASLレッドバリケード「One Dawon Tow to Go」シナリオ
前回約束した通りN氏とこの1マップシナリオを対戦。独軍のN氏は1歩づつ着実に警戒移動を使って全面的な正攻法で寄せ来る。対する赤軍、見当違いの場所にT-34/M41の装甲キューポラと45LL対戦車砲、76ミリ歩兵砲を隠匿配置し全く役立たず。しかし歩兵の頑強な抵抗で独軍を寄せつけず、また独軍の増援(戦車3輛+急降下爆撃機)登場も大幅に遅れて、激烈な射撃戦が展開。何故か赤軍、狙撃兵活性化を連発し指揮官相次いで斃れる。両軍とも盤外砲撃によって甚大な損害を出す。赤軍コゴロツキ10-0政治委員、部下を処刑してその軽機関銃や対戦車銃を腰だめで撃ちランボー者状態。第5遂に独軍増援登場、スツーカ3機に爆撃された上、戦車が石壁を踏み越えてバリケード工場の中庭に侵入、いよいよ赤軍も崩壊かという所で時間切れ(全8ターンのシナリオ)。今まで難しいと恐れていた盤外砲撃も実はとても簡単という事が分かり実り多き対戦となった。次はもっと事前に研究して、もう一度やりたいシナリオである。N氏を迎えて今後、会内でのASLブーム再来が期待される。


(AD)冬の嵐作戦
第1ターンの独軍対応移動をローカルルールで制限。赤軍、通称「車掛かりの陣」でスターリングラード第6軍の独力脱出を阻止すべく務めるも、ZOC展開の不備を突かれて脱出を許す。その後、スターリングラード郊外南部で踏みとどまった独第6軍と赤軍との間で大激戦。お互い包囲し合うシーソーゲームが続く。


(AH)百日戦争
ナリは小さくとも、とても頭を悩ませる好ゲーム。ナポレオンがゲーム終了1ターン前にサドンデス負けを喫する。


(AH)Hannibal
近々これのリーグ戦企画も開始されるハンニバル・ルール教授プレイ。終了時にはローマの赤色支配マーカーが見当たらない程、圧倒的カルタゴ有利な展開となっていた様だ。


(3W)サルボ!
戦艦ビスマルク爆沈で幕を閉じた模様。


(EP)戦国大名>
何ヵ月振りかの「大名」。夕方、花月園競輪場での通訳の仕事を終えて駆けつけたF.U氏とゲストのK藤氏も参加して6人で対戦。いつもながら盛り上がるマルチであった。


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