YSGA 例会報告

(1997/04/13)


4月に入っても仕事が忙しい人が多く、新人の参加があったにも関わらず計14人(うち対戦13人)の参加に留まりました。

(SPI)Highway to the Reich 6人戦
参加者が、これの完訳ルールを受け取ったのが金曜夜であり、土曜日1日で読んで翌日キャンペーン練習戦が無事行なえた程、基本的には簡単なシステム。1ターン2時間(夜4時間)、1ヘックス八百メートルで、SPIのセンスが光る綺麗な地図4枚を3メートル近く広げ、その上に(AH)パンツァーブリッツと同規模のユニット(戦車1小隊(4輛)歩兵1中隊)を並べて一大戦役を再現するのは何と心踊る事か。多人数戦には最適(縦に長いと人数が多くても余裕を保って並べる)のSG。基本的に移動・射撃の繰り返しとは言え1ターンに15ものフェイズがあるため少々時間はかかる。反面、臨機射撃などダイスを振る機会が多いのでビッグゲームに有りがちな待ち時間が余り無い。
最初集まったメンバーも「ルール憶えきれないよ」とブツブツ言いつつ11時頃から初期配置を始め、編成表に部隊を並べている内に段々戦意が高まり(凄い!独第6懲罰大隊が3個中隊ユニットで編成されてる)、皆で細かなルールを打ち合せして対戦開始。
当初連合軍の戦況が悪いように見えたが、(VG)Hell's Highwayで言えばまだ第1ターン目なのにナイメーヘンに82空挺1個大隊が突入し、アルンヘムにもRed Devilsが迫るなど両軍にとって一刻も気が抜けない展開となった。 始めての対戦という事でルールや作戦の誤り等色々あり3ターン目が終わった19時過ぎに終了(片付けも時間かかるし)としたが、この頃にはメンバー全員が次回の対戦時の注意点、作戦計画を話し合うなど非常に盛り上がっていた。このSGは個々のシナリオも充実しており改めてお買い得なBig Gameだったと意見が一致した。

*ゲーム展開*
空挺降下は予想外に短時間で終わり、米82空挺師と英第1空挺師が降下の際、大きな損害を受けた。英第1空挺がアルンヘムへ向かう路上にはSS16訓練大隊の4ユニットが森林に散開して立ちはだかり、その掃蕩に苦戦、唯一行軍モードにできる対戦車砲をZOCの及ばぬ森林道路を使ってアルンヘムへ迂回させるも初期混乱から回復し駆けつけたSS戦車によって阻止された。米82空挺は着地4時間後にはナイメーヘン市街に突入、大河川橋に隣接するも間一髪で駆けつけたSS第9装甲偵察大隊に滑り込まれて空挺師単独での橋奪取断念。米101空挺師は順調にハイウェイの開通を進める。英第30戦車軍団(実質は増強された近衛機甲師団のみ)は、圧倒的な砲撃力で塹壕に立て篭る独軍を撃破するも、敵もまた頑強に粘り進撃遅々として進まず
「これじゃあ2日で100キロどころか10キロも進めんぞ」
「なぁに、まだ始まったばかしよ」
「本当かーい」
と言った所(映画遠すぎた橋より)。

今回の教訓:
・第30軍団は第3ターンまで行軍モードを解けないのを忘れて最初からモード変更して突破戦闘に従事していた。
・敵の塹壕を無効にできる戦闘工兵を突撃最前列にスタックさせておく。
・砲兵を効果的に運用出来るよう初期配置から前面に出しておく。
・戦車は臨機射撃を恐れず積極的に浸透する。
・空挺師は各大隊の目標を明確化して降下させるべく事前計画が必要。
・アルンヘム郊外で混乱して初期配置されるSS9/1戦車中隊は回復次第アルンヘムに迫る英1空挺を無視して一路ナイメーヘン目指して南下、米82空挺師に先んじてナイメーヘン市街に立て篭る。アルンヘムに侵入する英1空挺(行軍モードの対戦車砲)には、同じく郊外で混乱配置されているSS装甲擲弾兵大隊をあてる。
・3ターンに登場するSS9偵察大隊は特別ルール通りナイメーヘンを増強すれば英30軍団が到着しても不屈の執ようさで戦えるだろう。

[補足]
30軍団のほんの一部を担当したのですがとにかく塹壕に籠るドイツ軍は固いです。ただ、この時は30軍団の移動制限(進撃路はHighwayのみ)を使っていなかったので、両翼からの進撃が可能でした。


(SPI/TSR)Drive on Stalingrad 3人戦
3ターンまで練習戦。昨年の(RHINO)Campaign to Stalingradに引続いてスタンダードなBig Gameであるコレに決定(独3人露1人)。独攻勢、赤軍の縦深配置に阻まれ、揚げ句巧妙な反撃を受けて先頭の独装甲師団の多くが補給切れの危機に陥る。これにショックを受けた独軍南部担当者が撤退を開始、北部担当者に叱責される一幕も。プレイし易いBig Gameなので評判も上々である。


(GDW)NARVIK
数年振りに例会で観るNARVIK戦、北海の青さが実に映えるこの地図の綺麗さは特筆ものだ。陸海空立体作戦で確実に上陸できる兵力が掴みにくいので臨機応変さを要求される大変なSG。今回もNARVIK港へ向かった独兵三千近くが海没し、ようやく NARVIKに辿り着いた山岳歩兵も全滅し7ターンで投了。


(HJ)アイアンボトムサウンド
正月、福岡に帰郷した際、GIFの会長さんより紹介された陸自少尉で ASL愛好ゲーマーの方が今春より横須賀の防衛大学に赴任されたので早速来会。 ASLは次回レッドバリケードを対戦する事にして、取り敢えずすぐ対戦可能なIBSを(QD)ロイヤルネイビーのルールを導入(移動をプロットせず、イニシアチブを使った交互移動方式)して「シナリオ6:鉄底海峡」を対戦。展開は日本の砲撃で艦隊司令が負傷した米軍がイニシアチブを失いメッタ打ちにされた揚げ句、隠匿発射の酸素魚雷が次々に命中、軽巡駆逐艦各1隻が轟沈する等ド派手な事となって非常に楽しんで貰えた。


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