網糸織について
よりの化学繊維 (ナイロン等) による魚網の出現と発達によりすつかり消えてしまいました。 漁師の注文で一反一反 (網は反物と同じく一反二反と呼ぶ) 手で結いていた絹網も時代の流れ で作られず、残ったものはぼろぼろになって捨てさられるだけです。 網は、その捕る魚の種類、魚の大小、河川湖の幅、深さ、流れ、又漁師の好みにより、絹糸の太さ、 撚り、網の長さ、幅、高さ、網目の大小、重さ等、一反一反全て違います。そして補強のために主に 柿渋に浸けますが、それも各地方によっていろいろで、その土地の植物を使って、松の皮の液に 浸けたり、又キビガラを使ったり、土地、人によって千差万別で一反として同じ色の網はありません。 そんなボロボロになつた魚網を全国各地に捜し求め、時間を掛けて一本の糸にしあげ、たんねん に織りあげます。 何度となく水を潜っては、渋に浸された網糸は、なんとも味わい深い きもの地(網糸織) になります。 |
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絹の魚網と糸 |
網 糸 |
網糸織 |
網糸織 |