石炭博物館(石炭の歴史村)



石炭博物館は石炭の歴史村の主要な施設として昭和55年にオープンしました。夕張市内とその周辺の炭鉱の資料が集積し、テーマ別に一般公開されています。夕張市の財政再建問題の影響により平成18年10月22日に閉館し、今後は指定管理者制度による民間委託もしくは売却の両面で検討されることになりますが貴重な資料の今後の行方が危惧されています。閉館前の平成18年10月7日に久しぶりに訪問。


石炭博物館入口と立坑櫓を模した外観。



館内に入ると炭労北海道寄贈の石炭の塊の標本がありました。



写真展大夕張が開催されていました。大夕張はダムに沈むためもうすでに無人の地となりました。



貴重な資料もたくさんありました。大夕張スタンプのデザインはシューパロ湖と夕張岳でしょうか。



炭鉱の看板も豊富にありました。



炭坑夫の像。



坑内の明りの安全灯を整備する安全灯婦。電池式の安全灯の普及により姿を消しました。



採炭方法は時代の経過とともに大きく変化していきます。明治から大正時代初めに行われたツルハシによる手掘採炭。



手掘採炭から発破(火薬)を使用するようになります。その火薬を入れる穴を掘る作業。



炭鉱に空気圧縮機が導入され採炭道具としてコールピックが使用されるようになりました。

そして岩盤発破の穴あけにも圧縮空気を用いたさく岩機が用いられるようになりました。



自走枠による機械採炭。採炭機械の動態展示もされています。

そしてこの先に模擬坑道として整備された史蹟夕張砿があるのです。

(地域別情報4-8-1.夕張・鹿ノ谷に地図と周辺案内があります。)


北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱を旅する
石炭博物館(石炭の歴史村)