はじめての障害(ジャンプ)レース
'01 障害(ジャンプ)レースをふりかえる
 
 
★ここが変わった! 障害(ジャンプ)レース '01

  2001年の中央競馬日程等のあらましは、'00年11月16日に日本中央競馬会(JRA)から発表されました。
 障害レースについては体系が大幅に変わってから3年目を迎え、すっかり定着・安定してまいりました。'00年の制度に比べて変わった「主な点は、以下の3つです。

「中山グランドジャンプ」距離延長etc.
 障害レースの最高峰である年2回のJ・G1競走のうち、春の「中山グランドジャンプ」競走の距離が、現行の4100mから150m延長されて、4250mになりました。また、斤量(騎手の体重や馬装具の重さなど、馬の背中に乗る重量の合計)制度も変更になり、満5歳以上の馬については一律0.5kg多く背負うことになりました。
 なお、暮れの「中山大障害」競走については、従来どおり距離4100mで、斤量制度も変わっておりません。

外国馬出走可能レース新(増)設
 上記「中山グランドジャンプ」競走は、'00年から日本側から招待を受けた外国馬も出られる国際招待競走となりましたが、招待を受けた外国馬は国内の他のレースには一切出ることができず、「ぶっつけ本番」でこのレースにのぞまなくてはなりませんでした。
 そのため、'01年からは「中山グランドジャンプ」競走に招待を受けている外国馬も出走できる「ペガサスジャンプステークス」というレースが新設されました。これは、もし希望があれば「本番前の試走」ができるということを意味します。

「新潟ジャンプステークス」条件変更
 夏の「新潟ジャンプステークス」競走については距離が3250mに変わり(00年は3350m)、施行競馬場も中山競馬場(代替施行)から本来の開催競馬場である新潟競馬場へ戻りました。
 なお、「新潟ジャンプステークス」競走の翌日には「アイビスサマーダッシュ」競走という、人間の陸上競技でいう100m競走に近い性格の平地レースが行われましたので、2日連続で競馬観戦をすると、競馬の両極端のレース形態を楽しめたということになります(注:この点については、'02年も同様)。

 


 
★ '01JRA賞障害(ジャンプ)部門受賞者

'01年最優秀障害馬 ゴーカイ

 
 '01年の最優秀障害馬は、障害レースの最高峰といえるJ・G1レースの勝ち馬ゴーカイ号とユウフヨウホウ号(←ゴーカイ号の弟)が候補でしたが、その中から春の中山グランドジャンプ競走で優勝、暮れの中山大障害競走でも2着という安定した成績をおさめたゴーカイ号が前年に引き続きその栄誉を手にしました。

 この馬が障害レース界の頂点に登り詰めた経緯は'00年最優秀障害馬のコーナーをごらんいただくとして(ブラウザのバックボタンで戻ってきてね)、この馬のウリは強さというよりはむしろ安定度。中山グランドジャンプ競走で'00・'01年の2年連続で制覇している一方、中山大障害競走は'99年から'01年まで3年連続2着という、かなりの怪記録(?)を発揮しているのがその証です。
 父はジャッジアンジェルーチ号、母はユウミロク号。1993(平成5)年5月6日生まれ。性別♂。(写真は01年中山グランドジャンプ時のもの)

 
 
'01年最優秀障害騎手 田中 剛騎手

 '01年最優秀障害騎手の栄誉は、田中剛(たなか・つよし)騎手が手にしました。障害レースだけで14勝。ヒカルボシ号にまたがって新潟ジャンプステークス競走を制し、自身は関東所属でありながら秋シーズンは関西所属馬ギフテッドクラウン号にまたがっても活躍しました。

 田中 剛騎手は障害レースばかりでなく平地レースにも乗っており、平地レースの世界では結構な穴馬券を出す騎手として知られています。1961(昭和36)年2月13日生まれ。

 


 
★'01年障害(ジャンプ)レース記録番外編?

'01年障害レース落馬王 林 満明騎手

 かなりの高速で馬を操りながら生け垣などを飛び越える障害レースでは、騎手の落馬はつきもので、「落馬は障害の華」とも言われています。それでは'01年の障害レースにおいて、どの騎手が一番多く落馬したんでしょう? 調べてみた結果、林満明(はやし・みつあき)騎手が落馬9回でトップ。林騎手は前年(00年)も障害レース落馬回数トップだったのですが、それ(落馬6回)を上回る怪記録を達成しました。参考までに、最優秀障害騎手・田中剛騎手の'01年障害レース落馬回数は「1」でした。

 林騎手は'02年はちょうど36歳の「年男」であり、年初の抱負として「昨年は落馬が多かったので、今年は減らしたい」とのコメントをしっかりしております。

 しかし、落馬回数が多いということは、すなわち騎乗回数も多く、そして落馬に伴うケガも少ないということ、つまりこれはれっきとした実力の証であり、また'01年の林騎手は「落馬率」では決してトップではないので、フォローまでに・・・。

 林満明騎手  '01年障害レース6勝。1966(昭和41)年10月31日生まれ。

 

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