Doll's Department

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8階 《ミュージアム》


前回の催し物〈大英博物館展〉はこちら

1/Jミュージアムのイベント第二弾は
”仏教神話の世界展”です。

カバヤ発売の食玩 世界の神話〜第2集 仏教神話編〜を
ご紹介します。

世界の神話第1集はテーマ選定こそ良かったのですが、
出来がトホホで、どうしても買う気にならなかったのですが、
第2集はストライク、意気揚揚と購入したものです。
ご紹介できて嬉しいです。

あいかわらず、1/Jサイズからは逸脱していますが、
このコーナーではお目こぼしを・・・
仏教神話は、インドの神話や哲学を元に成立した世界観で、「須弥山」(しゅみせん)を中心に、如来、菩薩、明王、天等が登場します。その中心的存在は大日如来であり、敵から世界を守護するのが明王、天たちとされています。

こちらは皆様ご存知「金剛力士 阿形」と同じく「吽形」です。一般的には仁王様のほうが通りがよいですよね。もともと単独の像だったのが、中国に入って寺門を守るとされ、左右に安置される一対となったことから、二人の王ということで「二王」→「仁王」となったのだそうです・・・へぇ。

金剛とはダイアモンド(金剛石)のこと、うーん丈夫で堅そう、比較的良く見る像ですが、東大寺南大門の運慶・快慶作の国宝がやはりメジャーでしょう。
くま女王は、宗教としての小乗仏教を非常に高く評価していますが、それとはまったく別の次元で、仏教神話の世界観をとても気に入っています。それを決定的にしたのが、萩尾望都の「百億の昼と千億の夜」でしょうか。奈良の仏像達の凛々しさ、個性豊かな姿も大きく影響していたかもしれません。
右の4人組は言わずと知れた四天王です。
もともとインドの神様だったキャラクターが、仏教神話の世界に取り込まれ、須弥山から四方を守る、仏教の守護神として整備されました。
写真左下から
持国天 守護方位東
増長天 守護方位南 もともとは夜叉だったとか
広目天 守護方位西
多聞天 守護方位北 
七福神のひとり毘沙門天と同一人(?)物・・・へぇへぇ
こちらもあちこちにいらっしゃいますが、くま女王はやはり興福寺の四天王が一番印象深いかな。

明王の「明」とは霊的な知力を意味し、中々悟らない民衆を恐れ
従わせるために、憤怒の姿であらわれるのだとか。
いわゆる仏教布教における、飴と鞭作戦とでもいうべきでしょうか。

右     不動明王 ・・・・いわゆるお不動様ですね
左下    降三世明王
右下    軍荼利明王
左最下  大威徳明王
右最下  金剛夜叉明王

うーんみんな漢字が出てよかった・・・
 
家庭で楽しめる立体曼荼羅
食玩でこそ実現可能な贅沢ですよね。

それにしても、こんな物がコンビニで買えるんですから、
毎度の事ながらいい世の中になった物です。