エリートサラリーマン参上!

■ペンネーム「涼」さんからの投稿です。

 ハジメマシテ。
 初めて投稿するので、少し緊張しています…。
 
 先日、会社に営業宛に電話がかかってきました。
 その時、丁度その営業が席に居た為、怪しい会社からと内容を伝えて電話に出てもらいました。
 私は、隣の電話機で電話の内容を聞く事に。
 ココに投稿する為、ヘッドセットを装着しメモ帳に一部始終を入力しました(笑)!!
 
 下記が、その電話の内容です。
 
営業 「お電話変わりました」
業者 「あ、私「神風」の田中と申します。
 今お支払頂いている税金を、お安くできるというサービスがございまして〜……」
営業 「あ、別にそれは興味ないんで、いらないんですが、この電話と俺の名前は、どーやって調べたの? 名簿?」
業者 「えっ、いや、あのですね、サービスの説明を…」
営業 「こーゆー名簿って、どうなってるの? どこまで知ってんの? どの程度の名簿?」
業者 「えーっと……、と、とりあえず名前と、電話番号と……」
営業 「その名簿って、お宅みたいな業者で交換とかしてるわけ?」
業者 「その……売ってまして…。本が…
営業 「本!? 売ってんの!? 書店で!?」
業者 「…は、はい。「エリートサラリーマン」っていう本で…」
営業 「(笑いを堪えながら)書店で、住所とかの個人情報が載っている本が売っていると。で、そこに俺の名前が記載されてると……。それって、どー考えてもヤバイよね。その本の出版社は?」
業者 「えっと……、いや、書店で売っているわけではなく…私たちの業者間で…
営業 「じゃぁ、書店で売ってるわけじゃないジャン。何で嘘つくの? ヤバイやり取りでもあんの?」
業者 「いやっ。嘘をついたわけじゃ……。それに、決して怪しい名簿でもないです
営業 「充分怪しいよ(笑)。個人情報保護法って知らない?
 で、書店で売ってないんでしょ? じゃぁ、どこでその「エリートサラリーマン」って本を手に入れたの」
業者 「えっとですねぇ……その……」
 
営業 「とりあえず、その名簿から俺の名前消しといて」
業者 「…はい…。で、税金を安くするサービスなんですが…」
営業 「…………興味ないっていったよね?」
業者 「…はい。失礼します…」
 
 ここで、業者は諦めたらしく電話は切れました。
 それにしても、『エリートサラリーマン』って本が気になります(笑)
 しかも、それだけ名簿の事に突っ込まれてるのに、更に勧誘を……。しぶとい…のかなぁ?
 
 とりあえず、電話に出た営業はエリートではない事は確かです(笑)。

■エリートサラリーマン! なんて安易な素晴しいネーミングなんでしょう! 
 フランス語と和製英語のコラボレーション!
 ヨーロッパと新大陸と極東の文化が溶け合って生まれた一つの言葉! 
 一つ一つの単語はそうでもないのに、合体しただけでこんなに芸術的に胡散臭くなってしまうなんて!
 ビバ! エリート! ブラボー! サラリーマン!
 
 
 ・・・すみません、少し落ち着きました。
 
 見知らぬところで自分のデータが名簿化されて流通していると聞くと、普通は嫌な気持ちになりますよね。そのネガティブな感情を少しでも緩和しようと、名簿に「エリートサラリーマン」って名前がつけられたんだと思います・・・が・・・
 
「私の名前や電話番号がどうしてわかったのか」
「『エリートサラリーマン』の名簿にありました」
 
 やっぱり怪しいよ、怪しすぎるよ! 全然嬉しくないよ!
 
 その名簿を使って、電話勧誘(=不意打ち販売)しようってわけですから・・・まさか、嫌がらせや皮肉でつけた名前ってわけじゃないですよね・・・。
 
■「エリートサラリーマン」の破壊力が大きすぎて、うっかりスルーしてしまいそうでしたが、もう一つ。
 
 税金を安くするサービスってなんだろう・・・? 官公庁でもない会社が、勝手に税金を安くすることなんて出来ないわけだから、節税のアドバイスでもするっていうんだろうか?
 
 エリートサラリーマン(笑)が税金を減らすには・・・
 所得税を安くする → 収入を減らす、控除を増やす
 住民税を安くする → 収入を減らす、控除を増やす、税金の安い地方に引っ越す
 消費税を安くする → 支出を控える
 酒税を安くする → お酒を買い控える
 たばこ税を安くする → たばこを買い控える
 
 消極的な人生のススメってことは無いでしょうから、控除を増やす方向で何かを売りつけてくるものと思われます。
 
「神風」という名前といい、徹頭徹尾怪しさ全開の電話でしたね。涼さん、いいネタをありがとうございました。

(2005.9.21)
(参考)
この他の、涼さんの投稿は以下の通りです。
伝票が濡れてしまったので
オートロックの勝利