昆虫ナウ 2011
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昆虫ナウ 2011 #15
「お帰りなさい」
掲載:2011/9/26、 5枚追加:10/18、更新のサイン2枚追加:11/13(全13画像で構成)
秋のトンボの代表格アキアカネが東京に戻って来ました。
平地で羽化した後、暑い時期を涼しい高原等で過ごす為集団移動するトンボです。
今年は暑さが相当長引いたのですが、そろそろ頃合いと見ていざっ!となったらしい。
このページでは初夏からの目撃分を含めてアキアカネにスポットを当てます。
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9/24、この秋初めて出会った一頭です。
お帰りなさい。本当に久しぶりだねと声を掛けたくなりました。なぜならば・・
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上の画像を撮影した場所のごく近くで、6/26に出会った個体です。
色づきも薄く羽化後間もないものと思われます。この後ばったりと姿を消しました。
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そしてこれは7/25に信州で出会った個体です。止まっているのはニッコウキスゲ。
高原での避暑生活をエンジョイ中と言う感じでした。
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更にこれは8/17に同じ高原で出会った個体。
平地はうだる様な暑さだけど、ここは涼風の吹く別天地。つくづく贅沢だなぁ・・
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そして9/24東京での目撃です。
生まれた場所をしっかり覚えていて戻って来たんですね。
空気の澄み具合はいまいちだけど、生まれ故郷はやはりいいなぁって言う感じ?。
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いずれにしても嬉しい再会です。
翅も全然傷んでいないし、この先も長く顔合わせが出来そうです。
と言うことで、お見合い画像を一枚。
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これは10/14に撮影したポートレート。場慣れしたと言うのでしょうか。
かなりの接近を許してくれる個体も出て来ます。これ幸いに、ぐぐーっと・・
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ここまで近寄ると、さすがに警戒スイッチがONになる様です。
不思議そうに首をひねっています。と言うより、これは目の機能制約によるもの。
動く物ならばっちり認識出来るけど、静止している物については意外と駄目らしい。
持ち前の動体視力を働かせる為、この様に自分の目の方を動かしている訳ですね。
手間掛けさせてごめん・・
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数の減少が伝えられるアキアカネですが、私の観察範囲では今年はかなりの当たり年。こんな嬉しい光景にも度々出会えました。今年だけの現象でない事を祈るばかり。
(撮影地:川崎 10/7)
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えぇ!こんな所にも・・間近に海面が迫る埠頭のフェンスに止まっていたオス。
数が多いから、こんな風にそぐわない場所での出会いもあります。
嬉しいけれど、イメージ的にはやはり違うかなぁ・・
(撮影地:川崎 10/7)
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秋が深まると共に、潮が引く様にその数を減らして行きます。
傾いた陽射しを受けひっそりと翅休めする個体です。
増々早まる日暮れ。アキアカネの季節の終焉も間近と思われます。
(撮影地:川崎 10/16)
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アキアカネの終焉は、意外な形で突然に訪れることを目撃しました。
自殺行為の様に水面に異常接近し、水に翅をとられてただ漂うしかない個体です。
あくまでも予期せぬ事故なのでしょうが、いかにもトンボらしい最期と感じました。
”水に生まれ、水に還る” と言う言葉が思い浮かびました。
(撮影地:東京 10/31)
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アキアカネの命を奪うのは、水だけではありません。これは草むらで見た光景。
草のトゲに翅が絡まって身動きがとれなくなった二頭です。
もがけばもがく程、翅の傷みが救い様もない程にひどくなって行きます。
想像ですが、この二頭は繁殖行動を共にしたカップルの様にも思えます。
共に命を終える・・そうであれば本望かも知れないけれど、やはり哀しい。
(撮影地:東京 11/12)

※お断り:このページは既に公開済みの画像を含めて構成しました。
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Digital Camera: OLYMPUS E-3/ZUIKO DIGITAL 35mm MACRO(2nd & 7th image),
/ZUIKO DGITAL 40-150mm(1st, 5th, 6th, 11th & 12th image),
/SIGMA 105mm MACRO(4th image),
/ZUIKO DIGITAL 50mm MACRO(13th image),
OLYMPUS E-620/ZUIKO DGITAL 40-150mm(3rd image),
OLYMPUS E-P3/SMC PENTAX DA 35mm MACRO with Mount Adapter(7th & 8th image),
OLYMPUS E-PL1/M.ZUKO DIGITAL 14-42mm(9th & 10th image),
Exp.Date: 2011/6/26-10/16 at Tokyo, Nagano & Kawasaki(東京、長野、川崎),
(c) 2011 Toshio Someya All rights reserved.
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