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子の無事な誕生と生育を願い、最適な場所を選んで卵を産み落とす。
行く末を見届けられない昆虫にとっては、次世代に生をつなぐ上での切実な課題です。
ナミアゲハの場合は幼虫が食べ易い柑橘類の柔らかな葉っぱがターゲット。
カラタチの木。今まさに多世代同居の様相を呈して凄いことになっていました。 |
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これは鳥の糞に擬態している若齢幼虫です。たくさん生息中です。
小さいけれど食欲は旺盛。葉っぱのほぼ半分を平らげても、まだむしゃむしゃ。
カラタチにとっては、丸裸にされる恐怖に打ち震えているかも知れません。 |
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更に進んだいわゆるイモムシ状態のも数匹確認出来ました。
この図体からして、たいらげた葉っぱの量は相当なものと思われます。
しかし折角ここまで成長しても、目ざとい小鳥にさらわれるのはほんの一瞬のこと。
常に危険と隣り合わせの厳しい状況と言えます。 |
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この世代は一体何に擬態しているのでしょう。
蛇っぽく見えないこともないけど、寸詰まり過ぎる感じですね。
宿敵であるスズメたちを驚かすには、いま一つ迫力不足の様にも思えますが・・ |
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更に進んだサナギ状態のもいました。いまはただ沈黙。
残されたステップは華麗なる蝶への変身だけです。中身の無事を祈るばかり。 |
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小さな卵から無事成虫にまで生育できる確率はほんの僅からしい。
多世代同居で過密状態のカラタチ。ファミリーのなりゆきがとても気になります。
(この成虫画像のみ5/15に撮影。他の画像は8/11に撮影。) |
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Digital Camera:
NIKON D60/AF-S VR Micro NIKKOR 105mm(1st - 4th image),
PENTAX K10D/TAMRON 90mm Macro(5th image),
Processed by Adobe Photoshop CS3 Mac,
Exp.Date:
2008/8/11 & 5/15 at Tokyo(東京)
(c) 2008 Toshio Someya All rights reserved. |
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