昆虫ナウ!2007
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昆虫ナウ!2007 #29
「急げマイホーム」
当初掲載:2007/7/16 画像追加:7/18 & 19(結果 8画像で構成)
草むらを歩いていると、くるっと巻かれた葉っぱを良く見かけます。
昆虫の仕業ということは判るのですが、製作過程を目にすることは稀でした。
偶然に普請中の一軒に遭遇。建築技術の見事さにただただ感心するばかりでした。
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建物(?)はこういう構造になっていました。
葉っぱの左右に渡された細いつっぱり糸で葉っぱを巻き上げています。
シンプルだけど風通しも良く、まさに夏向きのマイホームといった感じです。
住人はご覧の通り細長い幼虫でした。 建築過程は下の画像で。
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葉っぱからちょこんと顔を出して、つっぱり糸を架け渡し中。
頭を左右に振って、手早く糸を張っていきます。
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これは頭を反対側に振った状態です。
一本を架け渡すために、何度も何度もこの振り子みたいな動作を繰り返します。
傍目にはユーモラスに見えるけど、結構ハードだろうな・・
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一本貼り終わりました。ふーっ疲れた。しばし休息です。
この後、さらに糸張り動作を続けていました。
”日暮れまでに完成させなくちゃ。急げー”という感じに見えました。
以上は7月16日に撮影した分です。
この下の2画像は、後日談として追加掲載する7月18日撮影分です。
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気になったので、2日後に同じ草の葉を観察してみました。
ご覧の様に完全な円筒形に丸まっていました。これが完成状態と思われます。
それにしても、葉っぱが筋一本で繋がっている危うい状態です。
どうやら筋以外の柔らかい部分を、中の住人が平らげてしまった様です。
建設的な様でいて、反面破壊的な面も持ち合わせた複雑なキャラクターだなぁ。
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円筒形の断面方向から覗き込んでみました。
見覚えのある顔が余裕の表情(?)で潜んでいました。
後は成長して花から花へ飛び回る日を待つのみ。
かろうじて持ちこたえている葉っぱの筋の耐久性がちょっと心配ですが・・
この2画像は7月18日撮影分です。
さらにさらに後日談があります。下の7月19日撮影分をご覧ください。

やはり、食ってました!!
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ご覧の通り棲み家から顔を出して、手近なところをむしゃむしゃやってました。
これで建築家にして破壊者であることが立証されました。
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”職”じゃなくて、”食”住近接の合理的な生き方と言えるのかも。
それにしても、棲み家にされた葉っぱにとっては”この恩知らずめ!”ですね。
稲の害虫とされる理由が納得できました。
(セセリ蝶の幼虫)
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Digital Camera: PENTAX K100D/SIGMA 50mm Macro (7/16 Still images),
Nikon D200/AF Micro Nikkor 60mm (7/18 & 19 Still images)
Nikon COOLPIX P4(Source of Animation image) ,
Processed by Adobe Photoshop Lightroom & CS3 Mac,
Exp.Date: 2007/7/16 & 18 & 19 at Tokyo (東京)
(c) 2007 Toshio Someya All rights reserved.
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