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ほっと!昆虫2006 #43
「いとおしきもの」
掲載:2006/11/9 (撮影:2006/11/4)・2画像で構成
枯れ色が支配し始めた晩秋の草むらからはもう虫の声も聞こえません。
寂しさがつのる頃。夕暮れ近くは尚更その気持ちが強くなります。
そんな中で思いがけない出会いが・・まだもう少し昆虫撮影のチャンスがありそうな気も・・
写真
放置された様に荒れ果てた工事現場で出会いました。
人の侵入を阻む様ながさがさとした雑草の茂みにふわっと舞い降りました。
少しの傷みもない無垢な羽根、少し夕暮れ色を帯び始めた斜光に透けていました。
風の冷たさから、この蝶に残された時間は、もうそれほど永くないことが窺い知れます。
なんとも言えぬいとおしさを感じながら、そーっとシャッターを押しました。
(モンシロチョウ)
写真
コセンダングサ。普段は全く注目することもない地味な秋の野草です。
服に突き刺って痛いひっつき虫を持つやっかいな草として、むしろ敬遠してきました。
しかしあの蝶が舞い降りた花ということになれば、注目しない訳にはいきません。
なるほど、小さいながらおいしい蜜と花粉をたくさん持っていそうな感じです。

Digital Camera: Nikon COOLPIX P4,
Processed by Adobe Photoshop CS2 Win, Exp.Date: 2006/11/4 at Tokyo (東京)
(c) 2006 T.Someya All right reserved.

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