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インストールの準備

領域の分割

古いパソコンの場合、ハードディスク全体を一つの領域にしている場合がほとんどです。そこでまず、領域をWindows用とLinux用の2つに分割します。通常はFDISKを使いますが、FIPSというソフトを使うと既存のデータを残したまま分割が可能です。次のURLから入手してください。

FIPSの入手先
ftp://ftp.riken.go.jp/pub/Linux/vine/Vine-2.1.5/i386/dosutils/fips20/fips20.zip

FIPSの日本語ドキュメント
http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/FIPS20-2.html

容量は500MB以上あった方が良いでしょう。他に、UMSDOS というファイルシステムを使って Windowsと同じ領域にインストールするやり方もあります。ここでは取り上げませんので、興味のある方は次のドキュメントを参照してください。

http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/UMSDOS-HOWTO.html

Slackwareの入手

Linuxのインストールには、ディストリビューションと呼ばれる配布パッケージを入手します。世界的にはRedHat、国内ではVineがメジャーだと思いますが、Libretto20にはあえてSlackwareをインストールしました。なぜSlackwareかと言うと、インストール時に機能を絞り込んで小さくできるからです。もちろん性能的に余裕があるなら、Vineを使うと良いでしょう。ディストリビューションによって多少ディレクトリ構成が変わりますので、以下の説明は適当に読み替えてください。

雑誌の付録CD-ROMにSlackwareが収録されることは少ないので、FTPサイトからダウンロードします。 Slackwareの本家は混んでいるようなので、 国内のミラーサイトを利用すると良いでしょう。私は理研 からダウンロードしました。Slackwareは次のディレクトリ以下にミラーリングされています。 現時点の最新版はバージョン8.1です。

/pub/Linux/slackware

1)インストールに必要なファイル

CD-ROMからインストールする場合、次のイメージをダウンロードしてCD-R(又はCD-RW)に書き込みます。

/pub/Linux/slackware/slackware-8.1-iso/slackware-8.1-install.iso

CD-ROMが使えない場合、ハードディスク上からインストール可能です。 以下のディレクトリから、とりあえず次のディレクトリをダウンロードしてください。

/pub/Linux/slackware/slackware-8.1/slackware/a
/pub/Linux/slackware/slackware-8.1/slackware/ap
/pub/Linux/slackware/slackware-8.1/slackware/d
/pub/Linux/slackware/slackware-8.1/slackware/k
/pub/Linux/slackware/slackware-8.1/slackware/n

2)起動に必要なファイル

比較的新しいパソコンなら、CD-ROM起動できます。CD-ROMから起動できない場合は、他に起動用のファイルが必要になるので、予めダウンロードしてください。

FDから起動する場合

次の3つのファイルをダウンロードしてください。

/pub/Linux/slackware/slackware-8.1/bootdisks/bare.i
/pub/Linux/slackware/slackware-8.1/rootdisks/color.gz
/pub/Linux/slackware/slackware-8.1/rootdisks/RAWRITE.EXE

DOSプロンプトで次の様に入力してディスクを作成します。ここでは、C:\Linux というディレクトリにファイルを置いて作業しています。

C:\Windows>cd \linux>
C:\linux> RAWRITE BARE.I A:		← Bootディスクになります。
C:\linux> RAWRITE COLOR.GZ A:	← Rootディスクになります。

DOSから起動する場合

次の3つのファイルをダウンロードしてください。

/pub/Linux/slackware/slackware-8.1/kernels/bare.i/bzImage
/pub/Linux/slackware/slackware-8.1/rootdisks/color.gz
/pub/Linux/slackware/slackware-8.1/kernels/loadlin16c.zip

追加のソフトの入手

Slackwareに標準で含まれていないソフトをダウンロードします。

1)PCMCIA-CSドライバ

これはSlackwareに含まれていますが、とりあえず新しい方が良いでしょう。ちなみに私のNICは、Slackwareの標準ドライバでは認識されませんでした。

http://sourceforge.net/projects/pcmcia-cs/

からダウンロードしてください。最新版は pcmcia-cs-3.2.3.tar.gz です。

2)PPxP

PPxPはモデムやTAを使ったPPP接続用のドライバです。Slackwareに含まれるソフトだけでもPPP接続はできるのですが、このソフトの方が設定が簡単で速度も速いようです。作者(真鍋さん)のホームページから次の2つのファイルソフトをダウンロードします。

http://www.linet.gr.jp/~manabe/PPxP/packages/ppxp-2001080415.tar.gz
http://www.linet.gr.jp/~manabe/PPxP/packages/Linux/userlink-0.99a.tar.gz>

マニュアルもホームページにあります。

http://www.linet.gr.jp/~manabe/PPxP/doc/guide.html

3)Leafnode

Leafnodeは簡易的なニュースサーバーです。夜間にプロバイダのニュースサーバーから投稿をダウンロードして蓄積できるので、バイナリー主体のグループを利用する場合に絶大な効果を発揮します。(多くは語りませんが。。。)
次のホームページからダウンロードします。

http://www.leafnode.org/

もっと本格的なニュースサーバーが必要なら、Slackwareに標準で含まれている"inn"というソフトをお使いください。


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