Otoshibumi Craft Lab 電気の森 The Forest Of Electric + Electronic Technorogy [1999]

電気回路編  第1章 オームの法則 Ver.3.x

A−4. 電圧・電源・起電力

Ver.3.0   Last updated : 1999/11/10


[A] 電 圧


A4a01

電圧(voltage)

 電圧とは、「電荷を移動させるもととなる電気的な圧力」をいう。



A4a02

電圧の量記号

 電圧の量記号にV、または、v、単位記号に[V](volt、ボルトと読む。)を用いる。



[B] 電 源


A4b01

電源(power suply)

 電源とは、「電気的な圧力(電圧)を発生させる装置」をいう。



A4b02

電源(直流電源)の図記号

 電源の図記号を図.A−4−1に示す。長い線を正極(プラス)、短い線を負極(マイナス)という。



[C] 起電力


A4c01

起電力(electromotive force)

 起電力とは、「電圧を起こす原因となる(基となる)力(能力)」をいう。



A4c02

起電力の量記号

 起電力の量記号にE、または、eを単位記号に[V](volt、ボルトと読む。)を用いる。



A4c03

起電力の方向

 起電力の方向は、直流電源の負極から正極の方向とする。




[D] 電圧・電源・起電力と水流モデル


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電圧・電源・起電力の考え方

 電流の流れは、水の流れにたとえることができる。

 図.A−4−2(a)のようにタンクの中に入った水をポンプで循環させるケースを考えてみる。
 ホースの中に水を流すためには、水に圧力を加えなければならない。この役割をするのが、ポンプである。「ポンプ」は、水に圧力を発生させるものである。水に加えられた圧力が「水圧」である。さらに、「ポンプの中には、圧力(水圧)を起こす原因となる(基となる)力(能力)がある」と考えることができる。

 同じような考え方を電流に対してあてはめてみる。

 図.(b)のようにタンクに入った電荷を「電源」によって、導線の中を移動させるケースを考える。
 導線の中を電荷を移動させるには、電荷に電気的な圧力を加える必要がある。この「電気的な圧力」が「電圧」である。「電源」は、電圧を発生させるものである。電源の中には、電気的な圧力(電圧)を起こす原因となる(基となる)力(能力)があると考えることができる。この「電圧を起こす原因となる(基となる)力(能力)」が「起電力」である。



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