わんだふる 台湾山脈 (3)

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1.台湾山脈のイメージ
  2.台北の初日 (3月26日(火))
  3.タロコ渓谷と合歓山 (3月27日(水)、28日(木))
   3.1 タロコ渓谷(Taroko Gorge) (3月27日(水))
   3.2 合歓連峰(Mt.Hehuan) (3月28日(木))
  4.阿里山(Mt.Alishan) (3月29日(金)、30日(土))
   
4.1 阿里山鉄道の旅 (3月29日(金))
   
4.2 阿里山森林区周遊 (3月30日(土))
  5.最後の台北 (3月31日(日))

3.2 合歓連峰 (3月28日(木))

 昨夜は、雨が降るのではないかと心配していたのですが、朝起きてヴェランダから外を見ると、空は真っ青で、快晴でした。我々は何と運がよいのでしょう。ホテルの朝食は、洋風のバイキング形式で、とてもおいしく食べることができました。食後は軽くホテルの周りを散歩しましたが、とても爽快な気分でした。
 タクシーのドライバーとは8時半に約束していましたが、早く合歓山へ行きたいため、8時過ぎにホテルの前で待っていると、ドライバーの気持ちに通じたのか、タクシーも早めに来てくれました。ドライバーも「今日の天気はすばらしいですね」と喜んでくれました。早速、今回のメインイベントの一つ、合歓山周遊の出発です。
  簡単に、合歓山の観光ポイントを説明します。
1.文山温泉(575m): 渓谷の谷底にある露天風呂で、天祥から車で10分くらいにある。大理石の割れ目から熱湯が涌き出ており、それをせき止めた温泉である。
2.Dayuling(2565m): 東西横貫公路の分岐点で、ここで梨山へ行く公路と武嶺(Wulin)を通って、日月タン(Sun Moon Lake)へ行く省道とに分かれている (右の写真は、東西横貫公路の途中から撮影した合歓連峰の山並みです)。
3.合歓山荘: 標高およそ3100mの広々とした合歓連峰の中心地で、山荘と近くにはウィンタースポーツトレーニングセンターがある。ここから、いくつかのトレッキング・コースがある。
4.武嶺(Wulin、3,275m): 省道の最高地点で、合歓連峰が360度見渡すことができる。

 タクシーは、タロコ渓谷に沿って、東西横貫公路を登り始めました。すぐに文山温泉のバス停につきました。ドライバーが車を留め、我々を降ろし、渓谷の下を見るようにといいました。渓谷には釣り橋が架かっており、そのはるか下方に人が数名、小さく見えました。そこが露天風呂のようでした。我々も渓谷へ降りて、ちょっと温泉に入ってみたいと思いましたが、往復だけでも30分以上かかるとのことでした。我々にはそんな時間的余裕はないため断念しました。
 この後は、タクシーはどんどん高度を上げていきます。やや雲が広がり始めましたが、合歓連峰の山並みも見えるようになってきました(右の左写真)。山並みのスケールが大きく、その景色に我々は感嘆するばかりでした。
 途中に大きな杉の木(右の右写真)があり、そこで小休止をしました。
 10時15分頃、ようやく標高2565mのDayulinに到着しました。トンネルがあり、横貫公路はこのトンネルを通っていくようです。
 途中には店はまったくなかったのですが、ここに日本の山によく見かける茶屋のような小さな店が開いていました。昼食の用意をしていなかったので、何か食べるものはないかと入ってみたのですが、これはといったものがありませんでした。台湾の煮込み料理はどうも私の口にはあいません。やむを得ず、チョコレートとくだもの(リンゴとスモモ)を買いました。価格はよく分からないのですが、えらくボラれたような気がしました。
 Tayulingを、横貫公路を行かないで、合歓山方面に向かいました。すぐに左の写真のような山並みの上に出ました。標高は3000mを超えています。日本では北アルプスと同じ高さです。そんな高山へ一気にタクシーで上がるとは、何となく罪を犯したような気持ちになってしまいました。そんな気持ちも、このすばらしい景色がすぐに吹き飛ばしてくれました。家内とすばらしい景色と感激してしまいました。とにかく、”Very Very Wonderful”です。
 途中でドライバーは、「ここから車を降りて、山荘まで歩いたらどうですか」と言ってくれました。というのも、出発前に、ドライバーに「我々は少しでも台湾の山を歩きたい」と話しておいたからでしょう。


  この付近の様子は、標高3000mを超えているにもかかわらず、ちょうど伊豆半島のスカイラインから見る山の様子にとても似ていました。このすばらしい景色を見ながら、スカイラインを10分ほど歩き、11時頃、およそ標高3100mくらいの合歓山荘に着きました。

 山荘の脇に立て札があり、合歓尖山(Mt.Hehuanjian、3217m)への登山道が示されていたので、早速登ってみました。急な登りでしたが、およそ20分くらいで山頂に立ってしまいました。山頂に立つと、台湾の山にようやく登った?という感激が込み上げてきました。右の写真は、山頂付近からのすばらしい合歓連峰の風景です。まだ春のため、緑はありませんが、日本のアルプスのような岩峰とはまったく趣が違っていました。また、残雪もまったくありませんでした。  
 合歓連峰は、合歓尖山(3217m)の他に、最高峰の合歓山北峰(3422m)、合歓山東峰(3421m)、合歓主峰(3416m)、合歓山西峰(3144m)、石門山(3236m)、それに石門北峰(3278m)の7つのピークからなっています。
 昔は、合歓連峰に入るには3日ほどかかるほどの難しい山だったそうですが、現在は道路が整備されたため、観光地になってきているようです。12月から3月は雪のシーズンですが、チェーンを装着すれば登ることができるそうです。
 まだ少し時間的余裕があったので、ドライバーは省道の最高地点である武嶺(Wuling、3275m)まで連れて行ってくれました(右の写真は武嶺の駐車場から)。


 11時30分に武嶺をたち、花蓮に向かって戻りました。13時半ころ、天祥の近くのレストランでランチをとりましたが、ここも内容の割には高い料金をとられてような気がします。まあ、すばらしい合歓連峰を満喫したので、こんなことはどうでもよいように思えました。再びタロコ渓谷を通り、花蓮に向かいましたが、途中まで来ると、来た時と同様に雨に降られました。我々はほんとうに運がよかったようです。
 台北への戻りは、往きと違えて飛行機にしていましたので、花蓮の飛行場に向かいました。15時頃、花蓮空港に到着し、ドライバーにお別れしました。ほんとうにありがとう!!謝々!!
 16時25分発の飛行機に乗り、17時には台北・松山空港に到着しました。この日の夜は、 I 夫妻と再びホテルで落ち合い、食事をすることにしていました。飛行場からはタクシーに乗りました。ホテルへ着くと、ロビーにはすでに I 夫妻が待っていてくれました。これで今夜はゆっくりと食事ができると思い、一安心でした。
 実は、友人K夫妻が家族連れで台湾に来ており(パッケージ・ツアーに参加し、成田は同じ日に出発していました)、今夜は我々と同じホテルに宿泊することになっておりました。それで、 I 夫妻と夕食をした後、Kさん家族とホテルのロビーで落ち合い、 I 夫妻、我々とで連れ立って、台北の街を観光しました。こんな機会は滅多にないので、皆で多いに台北の夜を楽しむことができました。


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