わんだふる パタゴニア(アルゼンチン&チリ) (3)


  1.プロローグ 
  2.パタゴニアへ(往路) :                    2月3日(月)〜6日(木) 
   2.1 東京からブエノスアイレスへ :               2月3日(月)〜5日(水)

   2.2 ブエノスアイレスからエル・カラファテへ :        2月6日(木)
  3.氷河国立公園観光(エル・カラファテ) :          2月7日(金)
  4.エル・カラファテからパイネ国立公園へ :         2月8日(土)
  5.パイネ国立公園ハイク、そしてプエルト・ナタレスへ  : 2月9日(日)
  6.プエルト・ナタレスからプンタ・アレーナスヘ :       2月10日(月)
  7.プンタ・アレーナスからウシュアイアへ :          2月11日(火)
  8.フェゴ国立公園観光(ウシュアイア) :           2月12日(水)
  9.パタゴニアから東京へ(復路) :               2月13日(木)〜15日(土)

   9.1 ウシュアイアからブエノスアイレスへ :          2月13日(木)
   9.2 ブエノスアイレスから東京へ :               2月13日(月)〜2月15日(土)


                                         
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4.エル・カラファテからパイネ国立公園へ : 2月8日(土)

 今日はアルゼンチン(Algentina)のエル・カラファテ(El Calafate)からチリ(Chile)のパイネ(Pine)国立公園までの国境越えの移動日です。5時過ぎには目が覚めました。今日も快晴の空です。国境越えの時間が予測できないとのことで、7時15分にホテルを出発しました。バスは、半砂漠化した広大なパンパの草原の中を走ります。

 途中、現地ガイドがフィッツ・ロイ(Fitz Roy)山群が見えるということで、バスを止めてくれました。バスを降りると、確かに尖ったような山が遠望できました。あわててカメラを望遠レンズに切り替えて写真を撮りました(右写真)。フィッツ・ロイ山群がこんなによく見えるのはとても珍しいことだと現地ガイドが言ってました。フィッツ・ロイ山群を見るのは諦めていたので、遠望とはいえ山並みを見ることができ、とてもラッキーでした。また、途中には、かわいいグアナコも見ることができました。

 出発してからおよそ4時間、11時30分頃、アルゼンチン側の入出国管理事務所に到着しました。大型バスの待ち行列もなく、比較的スムーズに出国手続きを済ませることができました。その後、再度バスに乗って国境の中間地帯を少し走り、チリの入出国管理事務所に到着しました。ここでもスムーズに事が進んで、結局12時30分にはチリに入国できました(時刻はアルゼンチンと変わりません)。ここで、バスはチリのバスに乗り換えることになりました。そして、すぐ近くのレストランへ連れて行かれ、そこでランチを食べました。

グアナコ アルゼンチンのパンパ草原 チリ国境近くのランチをとった町?

 食後、14時にバスに乗り、パイネ国立公園に向かいました。周りはアルゼンチン側と同じく、荒涼とした大地が続きます。30分ほど走ると、前方にエメラルド色の湖と雪を頂いた山塊が見えてきました。パイネ山群です。正面の大きな山がアルミランテ山(Mt.Almirante:2,688m)で、右の鋭い岩峰はトーレス・デル・パイメ(Torres del Paine:2,850m)です。特に、トーレス・デル・パイネはトレッキングをして山の奥に入らないと見えないものと思っていたので、くっきりとみることができて、感動しました。

チリ側のパンパ草原 パイネ山群望む(手前はサルミエント湖) アルミランテ山:2,688m トーレス・デル・パイネ:2,850m

 ここからは景色がとてもきれいなので、ところどころバスは止まって。写真撮影する時間をとってくれました。グアナコが群れている所があり、そこでも写真撮影。トーレス・デル・パイネが見えなくなると、今度はパイネ・グランデ(Paine Grande:3,050m)とパイネ・クエルノ(パイネの角:Paine Cuernos:2,600m)が見えてきました。とても湖と山がマッチしていて、きれいで、思わず見惚れてしまうほどでした。

パイネ山群望む(手前はアマルガ湖) グアナコ パイネ・グランデとパイネ・クエルノ パイネ・クエルノ(パイネの角:2,600m)

 しばらく走ると、大きなペオエ湖(Lago Pehoe)が見えてきました。そして、湖畔でバスが止まりました。そこがホテルの入り口ということですが、ホテルは湖に浮かんだ小さな島にあるのだそうです。したがって、車は入れないので、それぞれが荷物を持って、島と繋がった細い橋を渡りました。ホテル(Hostoria Pehoe)はロッジ風のホテルで、豪華なホテルではありませんが、島の中に建てられており、とても感じがよいホテルでした。やっと、パタゴニアの奥深くに入り込んできたなといった感じでした。でも、結構風が強く、さすがに風の大地といった感じでもありました。ホテルからは、ペオエ湖越しにパイネ・クエルノがとても立派に見えました。もう、感激、感激です。来てよかったなー!!

 20時に夕食をとって、明日のハイキングに思いを馳せて眠りました。

ペオエ湖(Lago Pehoe)とホテルへの橋 ペオエ湖とパイネ・クエルノ



5.パイネ国立公園ハイク、そしてプエルト・ナタレスヘ : 2月9日(日)

 今日は、パイネ国立公園のハイキングです。トレッキングでないのがちょっぴり残念ですが、今回のツアーの目的のひとつです。パイネ国立公園は、標高3,000m近い氷河によって削られた花崗岩の岩峰群とたくさんの氷河や美しい氷河湖が特徴です。国立公園の面積は、大阪府よりやや小さいくらいで、多くのトレッキングコースがあり、世界中からたくさんのハイカーがやってくるそうです。年平均気温は6.5℃で、年間を通じて強風が吹く厳しい気候のだそうです。

 朝6時に起床しましたが、ちょっと雲が多めで心配でした。ホテルの庭の中にある小高い丘に登ると、ペオエ湖((Lago Pehoe)越しにパイネ山群が大きく見えました。左がパイネ・グランデ(Paine Grande;3,050m)で、右側がパイネ・クエルノ(Cuerno del Paine(パイネの角);2,600m)です。湖を見ながらの朝食は、とても贅沢なひと時でした。食事をしているときに、陽が差し込むようになり、パイネ・クエルノの中腹がオレンジ色の輝きを見せてくれました。とてもきれいで、その光景を堪能しました。

パイネ・グランデ(Paine Grande;3,050m) パイネ・クエルノ(Cuerno del Paine;2,600m) 朝日でオレンジに染まったパイネ・クエルノ

 9時にロビーに集合し、ホテルと駐車場を結ぶ橋を渡り、バスに乗り込みました。ペオエ湖に沿って北のほうへ15分ほど走ると、ハイキングの出発地点に到着しました。ここでバスを降りて、ノルデンスキョルド湖(Largo Nordenskjord)まで、往復2時間半ほどのハイキングに出発しました。10分ほど歩くと、パイネ大滝(Salto Grande)に到着しました。この大滝は、ノルデンスキョルド湖からペオエ湖へ流れる川で、湖の間で標高差があるために滝となっているそうで、高さはそんなに高くはないですが、豊富な水が大きな音を立てて落ちていました。ここから、風の大地パタゴニアに相応しい強風が吹き始めました。強風が吹くたびに、年寄りの女性は立っていることもできず、しゃがみこんで、風が収まるのを待つといった状態でした。ただ日本の北風とは違って、夏のせいか冷たい寒風ということはありませんでした。しばらく歩くと、パイネ・クエルノが正面に大きく見えてきました。それにしても、面白い形をした山ですね。”パイネの角”という呼び名がぴったりの山です。ときどき花が咲いており、目を楽しませてくれました。

ペオエ湖(Largo Pehoe) パイネ大滝(Salto Grande) パイネ・クエルノを正面に見ながら歩く アザミの花とパイネ・クエルノ

 1時間ほどで、ノルデンスキョルド湖(Largo Nordenskjold)の湖畔に到着しました。やや雲がかかっていましたが、フランセス氷河を抱えるパイネ・グランデ(Paine Grande)とパイネ・クエルノ(Paine Cuerno)を眼前に大きく見ることができました。単純な私は、ただただ感激!でした。この雄大な景色をたっぷりと堪能した後に、往路を引き返しました。

ノルデンスキョルド湖とパイネ山群 パイネ・グランデとフランセス氷河 パイネの角(拡大) 強風で水煙を上げる湖面

 11時45分に出発点に戻り、充足した気分でバスに乗りました。バスは朝来た道を南へ戻り、ホテル前の橋を通り過ぎ、レストランに着きました。ここでランチを食べました。食事中も、皆さんハイキングの感動がさめやまず、すてきな景色の話に会話がはずみました。

 食事が終わって、13時30分、次の観光地グレイ湖(Largo Grey)に向かいました。しばらく走ると、グレイ湖に近い駐車場に到着しました。ここから、軽いハイキングです。湖から流れる川を渡り、それから森の中をしばらく歩くと、広々とした氷河湖畔に到着しました。さらに少し湖岸にそって沿って15分くらい歩くのですが、氷河から吹く冷たい強風にさらされ、とても寒く感じました。湖岸の端から小高い丘を登りきると、ようやくグレイ氷河の展望台です。湖には、グレイ氷河からの”氷山”がぷかぷかと浮かんでいました。あいにく天候はあまりよくなく、グレイ氷河をはっきりと見ることができませんでした。残念!15時30分に出発地点に戻りました。

グレイ湖へ行く吊り橋 グレイ湖へ通じる森の小道 グレイ湖とグレイ氷河(中央の奥)

 これで、パイネ国立公園のハイキングは終わりました。これからは、プエルト・ナタレス(Puerto・Ntales)、プンタ・アレーナス(Punta・Arenas)を経て、世界最南端の都市ウシュアイア(Ushuaia)に向かいます。バスは山の中の道や、大きな湖に沿った道などをひたすら南へと走ります。途中、プエルト・ナタレスへの到着が夜になるのではと恐れたのですが、およそ2時間でプエルト・ナタレスの町に到着しました。

 この町は、地図で見ると海には面していないように思えたのですが、実際はフィヨルド地形のため、海水が陸地奥まで入り込んでいるのだそうです。したがって、内陸の町ではなく、海辺の町ということでした。5時半過ぎというのにまだまだ明るいので、ホテルでチェックイン後、すぐに街中を散策しました。町は傾斜地に広がった小さな町で、とてもさっぱりとしていて、美しい町でした。ギフト・ショップがいくつかあったので、見学?しました。夕食は20時20分でした。

パイネ国立公園=>プンタ・アレーナス プンタ・アレーナスの町(左奥は海) プンタ・アレーナスの町(メイン通り)


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