わんだふる パキスタン 桃源郷フンザ (2)

  1.プロローグ 
  
2.イスラマバードから、シガールへ(往路) : 4月5日(金)〜7日(日) 
   2.1
 東京からイスラマバード :  4月5日(金)
   2.2 イスラマバードからチラス : 4月6日(土)
   2.3 チラスからシガール :     4月7日(日)
  
3.シガール散策 : 4月8日(月)〜9日(火)
   3.1 シガール散策 : 4月8日(月)
   3.2 シガールからカリマバード : 4月9日(火)
  
4.フンザ地方散策  : 4月10日(水)〜11日(木)
  
5.カリマバードからイスラマバードへ(復路) : 4月12日(金)〜15日(月


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3.シガール散策 : 4月8日(月)〜9日(火)
3.1 シガール散策 : 4月8日(月)

 今日のモーニングコールは、7時15分と遅かったのですが、6時に起きてしまいました。窓の外を見ると、明るく、すがすがしい朝の様子でした。早速、外へ出て、食事前にホテルの周りを散策しました。

 ところで、昨夜遅くホテルに着いたので、どんなホテルかは朝まではわかりませんでした。ホテルの名は、シガール・フォート・レジデンス(Shigar Fort Residence)といいます。Fortとは要塞とか砦といった意味のようですが、昔領主の館だった建物だそうで、それを改装してホテル風の宿泊施設に改装したということでした。なかなかしゃれた石造りの建物で、建物内部はちょっと口では説明できないほどおもしろい造りをしていました。村にはこのホテル1軒しかないようです。

 ホテルのテラスの正面には、無名の雪山が鎮座し、新緑のポプラの木が淡い彩を添えて、とても美しい景色でした。ホテルの前には小川が流れ、小道があちこちに通じています。そして、ヤギ飼いのおじいさんが、たくさんのヤギを近くの放牧場へ連れて行くところに出会いました。’Good Morning’の挨拶すると、むこうからも挨拶をしてくれます。逆に、おじさんから英語で’Where are you from?’と聞かれました。英語を話すヤギ飼いのおじさんもいるのですね。本当にのどかな農村風景でした。

 8時に朝食をとりましたが、みんなゆったりとした気持ちで、会話と食事を楽しんでいたようです。

ホテルのテラスから(朝) ホテルのテラスから 城を改造したホテル正面と入り口(右)
ホテル中庭にて ヤギ飼いのおじさんとヤギの群れ ホテル前の通り スケッチ(左写真と同じ)

 9時にホテル前に集合し、7、8台のジープに分乗し、まずは近郊の大砂漠を見学に行きました。ジープは、きれいな塗装がしてあり、ピカピカに磨いてあります。しかし、車そのものは、中古の車体やエンジン、装飾品などを集めてきて組み立てたものだそうで、’TOYOTA’や’JEEP’とブランド名があっても、それらも適当に取り寄せたものだということです。悪路のため、乗り心地はお世辞にもよいとは言えませんが、どんな道でもいやとは言わず、力強く走ってくれました。着いた所は、インダス川に近い所で、インダス河畔の砂が集まって、砂丘となったとのことです。鳥取の砂丘と同じようなものかも知れませんが、雪山に囲まれた内陸の地に砂丘があるのは珍しいとガイドは言ってました。

ジープで移動(砂丘前) インダス川近くの大の砂丘 砂丘の上を散策
 
 この後、杏の花を探しながら、村の中を走りました。というのも、東京出発時には、杏の花は終わりに近づいているという現地情報が入っており、ガイドさんたちは、もちツアーメンバーにアンズを見せられなかったら、これは大問題になると考え、心の中は穏やかではなかったようです。しかし、低い所はアンズはほとんど咲き終わっており、やむを得ず高度を上げていきました。途中でランチタイムとなり、青空のもとでバーベキューランチをいただきました。とても美味しかったです。


 食後に、再びジープに乗って、村道を登って行くと、ようやく少しまとまったアンズの木々がありました。現地ガイドさんが、’きれいですね!’と言うのですが、日本で想像してきた桃源郷の世界とは比べ物にならないほど、まばらな花の風景で、ツアーメンバーは口には出しませんでしたが、少々がっかりといった思いでした。

 午後、少し早めにホテルに戻りました。中庭でティーを飲んだり、スケッチをしたりして、ゆったりとした時間を過ごすことができました。


料理するコックさん 青空の下でのバーベキュランチ アンズの花 アンズの木
まばらなアンズの木 日本人を見学する男たち

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3.2 シガールからカリマバード : 4月7日(日)

 前日は、シガール(Shigar)の村をたっぷりと堪能しましたが、今日は再び強行軍のバス移動日です。5時30分にモーニングコール、6時15分に朝食で、7時には慌しくカリマバードへ向けて出発でした。

 途中、本来はイスラマバード(Islamabad)から飛行機で飛んできて1泊する予定であった町、スカルドゥ(Skardu)に立ち寄りました。ここで、2、3年前に映画”草原の椅子”の撮影が行われたそうです(昨日見学した大砂漠でも撮影が行われました)。後は、インダス川に沿って、もと来た道を戻ります。峻険な渓谷の岩肌を縫って走るので、スリルはあるのですが、同じ風景なためか、やや退屈な気分です。ランチは、来るときに寄ったアスタックのPTDCでとりました。

インダス川 インダス川に架かる吊り橋 スカルドゥの町 ナンの販売(スカルドゥ)

 ランチ後、さらに走り、カラコルム・ハイウェイとの分岐点にようやく戻りました。途中、名峰ナンガパルバット(Nanga Parbat:8,125m)が展望できるはずだったのですが、雲に覆われてみることができませんでした。分岐点に到着したときは、すでに16時を過ぎていました。ここからは、インダス川を離れて、ギルギット(Gilgit)川、フンザ(Hunza)川と名前を変えた川に沿って渓谷を縫って走ります。もうバスのドライバーを信じて、できるだけ早く、かつ安全にホテルに着くことを願うばかりでした。そして、ようやく19時、ホテルに到着しました。もうあたりは暗くて、どんなところかよくわかりませんでしたが、ホテルはかなり立派なホテルのようでした。

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