わんだふる パキスタン 桃源郷フンザ (4)

  1.プロローグ 
  
2.イスラマバードから、シガールへ(往路) : 4月5日(金)〜7日(日) 
   2.1
 東京からイスラマバード :  4月5日(金)
   2.2 イスラマバードからチラス : 4月6日(土)
   2.3 チラスからシガール :     4月7日(日)
  
3.シガール散策 : 4月8日(月)〜9日(火)
   3.1 シガール散策 : 4月8日(月)
   3.2 シガールからカリマバード : 4月9日(火)
  
4.フンザ地方散策  : 4月10日(水)〜11日(木)
   4.1 フンザ地方散策(1) : 4月10日(水)
   4.2 フンザ地方散策(2) : 4月11日(木)
  
5.カリマバードからイスラマバードへ(復路) : 4月12日(金)〜15日(月
  
 5.1 カリマバードからチラス : 4月12日(金)
   5.2 チラスからベシャム : 4月13日(土)

   5.3 ベシャムからイスラマバード : 4月14日(日) 

 
                                     => Prev Page
                                             => わんだふる山中湖(Close)

5.カリマバードからイスラマバードへ(復路) : 4月12日(金)〜15日(月)
5.1 カリマバードからチラス : 4月12日(金)

 今日から日本への帰路となります。といっても、イスラマバードにたどり着くまでに。途中チラスとベシャムで各1泊しなければなりません。途中に観光しながらの旅とはいえ、2泊3日のバス旅行で、結構タフな旅です。

 朝6時に起きましたが、今朝は快晴で、雲もなく、ホテル正面の山々がたいへんきれいに見え、大感激でした。「フンザ地方散策(1):4月10日(水)」でも述べたように、そこで掲げたスパンティーク(Spantik:7022m)やディラン(Diran:7266m)、ラカポシ(Rakaposhi:7788m)の写真は、この日、12日に撮ったものです。今まで山頂には雲が係り、何となくすっきりした山の写真が撮れなかったのですが、今日は最高の写真が撮れたということです。

 7時15分に朝食をとり、8時にロビー集合です。今朝はすぐにバスに乗らずに、ガイドさんから、映画「草原の椅子」の舞台となったホテル前の原っぱに案内され、説明を受けました。その後、2台のバスに分乗し、カラコルム・ハイゥエイ(Karakorum Highway)に乗り、チラス(Chilas)へと向かいました。

 ところが、少し走った所で、山や景色がきれいだということで、車から降りて少し歩くことになりました。この道路からは、何とウルタル山群がばっちり見えました。今まですっきりと山頂の姿を現すことがなく、少々いらいらしていたのですが、あわてて写真を撮りましたが、これで旅の目的の後半半分が達成されました(まだ、ナンガパルパット(Nanga Parbat:8125m)をみていないのでまだ95%達成かな)。


ホテル前の原っぱ(映画の舞台) ウルタルU(UltarU::7388m) ウルタルU(UltarU:7388m) 拡大
ハイウェイ沿いの風景 ハイウェイ沿いの風景(畑仕事?) ラカポシ(Rakaposhi::7788m)  

 フンザを後にして、2台のバスはチラスに向けてカラコルム・ハィウエイを疾走します。景色は往路と同じなので、やや退屈な車窓の景色でした。ところが、13時ころ、バスの前方に車が列をなして停車しているではありませんか。おかしいなと思ったら、案の定?、道路工事で車両通行止めとのことでした。どうもショベルカーで山側の岩石を道路に落として、その岩石をブルドーザが川へ落とすといった、実にシンプルな工事のようです。山側のがけ崩れを防ぐには大事な工事なのでしょうが、もう少し工夫はできないのでしょうか。実は、中国四川省やインド北部地域を旅行したときも同じようなことがあったので、驚きはなかったのですが、待たされるほうは大変です。約2時間待たされ、ようやく通行OKとなりました。

 15時ころ、インダス川との合流点(シガールへの分岐点近く)にようやく到着しました。ここは、東(右)からヒマラヤ山脈(写真では右手前で見えません)、西(左)からヒンドゥークシュ山脈、そして中央からカラコルム山脈と、3つの山脈が合流している地点なのだそうです。すごいヴューポイントがあるのですね。

道路工事(崩落する岩石) 通行許可を待つデコトラ View Point(3大山脈合流点) 3大山脈合流点の景観

 ヴューポイントで写真撮影をした後、更に走って、16時にランチとなりました。道路工事のために2時間ほど遅いランチでした。ここは、トラックのドライバーが立ち寄る憩いの場所で、我々も、ドライバーと同じように、あまりきれいでない絨毯の上に車座になって、ナンとカレーを食べました。この付近からも、ナンガパルバットが見えるということでしたが、雲が多く、よく見えませんでした。もうあきらめるしかないようです。

 ランチの後、再びバスは南に向かってひたすら疾走します。チラスのホテルに着いたのは、19時10分でした。いやー、帰るのも大変なものです。ホテルは、往路に泊まったホテルと同じで、シャングリラ・ビュー・ホテルでした。20時に、慌しく夕食を食べて、今日の疲れをとり、明日に備えるべく、部屋に戻りました。



                                             => Page Top

5.2 チラスからベシャム : 4月13日(土)

 今日は、ベシャム(Besham)までの移動日です。朝6時に起きて、近くのバザールを散歩しました。7時45分に朝食、8時に出発です。

 まずは、チラスの岩絵なるものを見学しました。昔、シルクロードを通った旅人や僧が、大きな岩に仏像などを彫ったものだそうです。付近にはたくさんあるようでした。次は、最後のチャンス、ナンガパルバット(Nanga Parbat:8125m)の展望です。9時30分ころにその展望地に着きましたが、空は晴れているのですが、山はすでに遠く、かつ雲もかかっており、私の目にはすっきりと見えませんでした。東京で取った写真を見ると、間違いなくナンガパルバットの山容が薄っすらと見えるので、とりあえず、どうやら目的のナンガパルバットも見えたということになります。ちょっとすっきりしませんが、これで旅行の目的は100%達成です。目出度し!

 外国人旅行者のツアーバスがカラコルム・ハイウェイを走ると、ある区間を小銃を持ったポリスがバスに乗り込み、同乗したり、パトカーがエスコートしたりします。治安目的もあるかもしれませんが、通りのバザールなどが渋滞しているときなどは、パトカーが優先的にツアーバスを通すようにしてくれているようです。ポリスも暇なのか、今日も明日も、結構長い距離を先導してくれました。とりあえずは、感謝の気持ちを!

 18時20分、ベシャム(Besham)のホテルPTDCに到着しました。ここは、往路で、ランチのために立ち寄った所です。19時30分に夕食でした。

ナンガパルバット(Nanga Prbat:8125m) エスコートしてくれたパトカー 整列したデコトラ

                                             => Page Top

5.3 ベシャムからイスラマバード : 4月14日(日)

 いよいよ最後の日となりました。今日は、タキシラ(Taxila)において世界遺産に指定されている遺跡群の見学をするので、渋滞をできるだけ避けるために再び早朝出発です。4時30分にモーニングコール、5時15分朝食、6時には出発です。

 今日もかなり長いバスの旅が続きます。ポリスのエスコートもありました。早朝に出発したため、11時頃には。学園都市アボッタバード(例のオサマ・ビン・ラディン氏が暗殺された町です)を通ることが出来ました。そして、13時30分頃、タキシラの町に入り、ランチとなりました。

 ランチの後、ガンダーラ美術の品々を集めた博物館を見学し、続いてジョゥリアン僧院址、都市遺跡シルカップを見学しました。歴史や考古学にあまり興味がないので、ガイドに従ってたらたらと歩いただけでした。ガイドさん、済みませんでした。

タキシラ内を走るデコバス ガンダーラ美術の博物館前庭 ジョゥリアン僧院址 都市遺跡シルカップ

 かなり暑い中を歩き回ったので、たいへん疲れてしまいました。ようやく17時30分ころ、バスに乗車して、最終地イスラマバードに向かいました。イスラマバードに近づくにつて、交通量も増えてきます。市内に入ってから、ガイドさんに特別に頼み込んでスーパーマーケットに立ち寄ってもらい、おみやげなどのショッピングもしました。最後の締めくくりは、パキスタン北西部ベシャワールの料理と民族音楽でした。長距離のバス強行軍でたいへん疲れましたが、旅が無事に終わり、感激です。再び、XXXを注文して、乾杯しました。パキスタン、ありがとう!!

 夕食後は、慌しくパキスタン空港に向かいました。空港への道は渋滞が激しく、バスはなかなか進みませんでした。空港に到着すると、狭い建物のためか、空港内も大混雑でした(現在、新空港を建設中とか聞きました)。ゆったりとする時間もなく、ガイドさんと慌しくお別れをし、チェックイン、荷物検査、出国検査と続きました。空港の担当者もやや官僚的で、あまり雰囲気がよくありませんでした。荷物検査では、小さなピストルの付いたキーホルダーを没収されました。手荷物のバッグに入れておけばよかったのですが、つい忘れてポケットに入れたままだったのがまずかったようです。別に危険物でもないのに没収するのは、後で自分が使おうと思ったのではないでしょうか?もうひとつ、若い係り官が私に目と指で”金品を出せ”といったような合図をしてきました。もちろん無視しましたが、これらのことでいっぺんにパキスタンの印象を悪くしてしまいました。パキスタンありがとうは、ここで撤回です。

 予定より20分早く(どうしてかわかりませんが)22時30分にイスラマバードの空港を離陸し、往路と同じく北京空港を経由し、翌15日(月)、1時間20分遅れの14時10分に無事成田に到着しました。実質の移動時間は、およそ12時間でした。

 ようやく、これで脱稿です。お付き合いありがとうございました。

                                              => Page Top
                                             => Prev Page
                                                   => わんだふる山中湖(Close)