☆ ログハウス建築日誌(2) ☆

                                                       更新日: 2005年11月27日
                                            Next Page

                                               
Previous Page      
         
*一部フィクションが入っていますことをお断りしておきます。             RETURN(ログハウス建築日誌Top)

04.ログハウス松本との覚書締結とローン申し込み: 2005年03月

 3月中旬、ログハウス松本から見積書を受領し、覚書を締結しました。覚書の内容は、ログハウス設計概要(プラン図)、マスタスケジュールおよび私の予算と支払い方法(住宅金融公庫融資を利用した支払い)についてです。また、施工だけではなく、設計から施工管理まで一括で請け負ってもらうようにしました。


 ログハウス松本の見積書の費用項目は、おおむね以下のとおりでした。見積書は、各業者ごとに費用項目が異なっており、材料費などの金額の妥当性などがまったく分からないので、比較検討はほとんどできませんでした。
  費用項目   費用項目
1.基礎工事費
2.仮設工事費
3.ログキット材料費
4.施工調達部材費
5.窓・建具費
6.木工事費
7.屋根板金工事費
8.左官タイル工事費
9.内装工事費
10..塗装工事費
11.雑工事費
12.電気工事費
13.(照明器具費)
14.給排水・衛生設備工事費
15.設計・申請・監理費
16.諸経費


 準備から設計、着工、竣工までのマスタスケジュールを提出するように建築業者にお願いしたのですが、建築業者からはきちんとしたスケジュールが提出されませんでした。やむを得ず、当方であちこち確認して、右のようなマスタスケジュール(EXCEL)を作成し、建築業者に提出しました。建築業者の答えは、「だいたいこんなもので良いです」といった程度でした。一般の建築業者にはマスタスケジュールの作成を依頼しても、どうも期待できないようです。

特に今回は、富士急の借地への建築であること、それに自然公園法の規制があること等で、着工までにおよそ3か月は見ておく必要があり、この当りになると地元の経験のある建築業者でないとわからないようでした。また、住宅金融公庫の融資申し込みにあたっては、富士急行および山梨県知事から建築承諾書を得る必要があり、その許可をもらうのにも相当な時間が掛かりましたが、これらの手続きについてもアドバイスをしてくれる建築業者はほとんどありませんでした。
 およその日程は、以下のとおりでした。 
 年月     イ ベ ン ト
 2005年03月 03/19:ログハウス松本と覚書を締結
03/28:住宅金融公庫への融資申し込み/融資予約決定
 2005年04月 ログハウス設計(図面、仕上げ等)の確認
富士急行へ建築承諾願いを提出(およそ1か月半かかる)
 2005年06月 環境庁へ特別地域許可申請を提出(およそ1か月かかる)
 2005年07月 ログハウス松本と建築請負契約を締結
建築確認申請(およそ3週間かかる)
住宅金融公庫設計審査申請(建築確認申請と同時)
 2005年08月 着工
 2005年09月 上棟
住宅金融公庫中間時現場審査
 2005年11月 竣工
建築確認

住宅金融公庫竣工時現場審査(建築確認と同時)
 2005年12月 住宅金融公庫と融資契約
 2006年01月 住宅金融公庫より融資金額振込み

 次に予算ですが、金額表示はできませんが、予算費目は以下のようになります。この予算費目と金額についても、建築業者からきちんと提示されなかったため(本体工事費を除く)、自分で本や公庫のパンフレットを調べたり、富士急(山中湖事務所)や村役場に聞きに行ったりして、たいへんな時間を割くことになりました。
   費用項目    費用項目
 1.本体建築工費事
 2.別途工事費
 3.建築関連諸費用
  1)建築確認申請費
  2)富士急行建築承諾申請費
  3)富士急行施設維持協力費
  4)富士急行立木伐採料
  5)公園工作物新築許可申請料(環境庁)
  6)富士急行水道接続料・検査料
 4.建物関連諸税
  1)印紙税
  2)建物登記免許税(保存)
  3)建物登記手数料(保存、表示)
  4)不動産(建物)取得税
 
 5.住宅金融公庫融資関連諸費用
  1)印紙税
  2)融資手数料
  3)保証境界融資保証料
  4)団体信用生命特約保険料
  5)火災保険料
  6)登記免許税(抵当権設定)
  7)登記手数料(抵当権設定)
 6.その他費用
  1)照明器具
  2)暖房器具
  3)着工式、上棟式、竣工式費用
  4)諸雑費


 詳細な建物の設計は、私が家を建てるのが初めてということもあって(自宅は建売住宅の購入でした)、かなり大変な作業でした。しかし、仕事柄、設計そのものは好きなほうなので、自分でも結構デザインを楽しむことができました。その経過を、以下にかいつまんでお話します。

 ログハウス松本は、ログ材については有限会社
ランベックス東京(代表取締役:寺見)と、設計については株式会社啓プランニング(代表取締役:梶原)と提携しております。

 ランベックス東京は、主に熊本のスギをログ材として扱っているようです。ランベックス東京が、私のログハウスイメージから下の図ようなログハウス概要図(プラン図)を作成してくれました(下の図そのものは、啓プランニングが作成した設計図です)。ランベックス東京のアピールを紹介します(パンフレットから引用)。

 喧騒と緊張につつまれた都会生活で忘れらていたものをとりもどすため、大自然の中で心とからだをゆっくりと解き放つ。やすらぎが静かにゆきわたり、充実感が満ちてくる。時はゆったりときざむ、過ぎ去った過去を想い、これからの人生に思いをめぐらせる。家族のこと、友人のこと、豊饒の時が流れる。幸福を実感する満ちたりたひととき、そんなひとときをすごす家として、自然のままの気のやさしさ、あたたかさを最大限に生かしたログハウスこそ最もふさわしい住まいではないでしょうか。
 ランベックス東京は、お客様のご希望を第一に考え、日本の風土・気候・建築地の環境に合わせたログハウスプランを提案させていただきます。お客様と綿密に打ち合わせた設計図面をもとに、熟練のスタッフにより加工されたあなただけのログハウスはきっと気に入っていただけるでしょう。

正面図(南東) 側面図(東北) 裏面図(北西) 側面図(南西)
 
 ランベックス東京から提示されたプラン図は基本的に問題はありませんでした。というよりは、私が当初の予算内で考えていたログハウスイメージに比べて、格段にハイレベルなプラン図が提示されました。これは、私や家内が「こんなのが本当は欲しいのだけど、うちの予算では無理ですよね」といったような要望?に対して、ログハウス松本が無理をして?取り込んでくれたおかげです。これには驚くとともに、とても感激してしまいました。具体的には、私が当初想定していなかった次のような仕様が取り入れられておりました。
  ・棟木、母屋木(2本)に丸ログ(ハンドカット)を使用
  ・ポーチ(玄関)の追加
  ・2Fベランダの追加
  ・1Fリビングルームの窓の一つを出窓に変更
  ・当初予想よりも広い1Fテラス
  ・点検室(地下物置室)
   *煙突は”飾り”煙突で、これはこちらからお願いしたもので、別途費用となっています。

 これをベースに、啓プランニングに詳細な設計を依頼しました。また、同時に土地区画の調査と建屋の配置案についても依頼しました。

 一方、住宅金融公庫のローン予約の手続きは以下のとおりです。本当は市中銀行を経由して申し込むことが多いとのことでしたが、今回は山梨県の借地であったため、銀行担当者が公庫が借地でも融資していることを知っていないようだったので、面倒に思い(銀行はお金のない人にはとても不親切ですよね)、当初から相談していた東京後楽園の公庫事務所に直接申し込むことにしました。特に市中銀行と手続きに変わりはないようですが、融資返済の振込み窓口が郵便局となるところが違っているようです。
  ・富士急山中湖事務所へ「借地使用申請書」の記入内容について相談
  ・富士急山中湖事務所へ「借地使用申請書(山梨県、富士急)」を提出
  ・富士吉田市法務局へ行き、「山梨県借地登記簿謄本」(¥1000)を取得
  ・東京法務局へ行き、自宅「登記簿謄本」(¥1000)を取得
  ・富士急山中湖事務所より「借地使用許可書(山梨県)」を受領
  ・住宅金融公庫(後楽園)へ予約の申し込み(3月23日)
  ・富士急山中湖事務所より「借地使用許可書(富士急)」を受領、直ちに住宅金融公庫へ郵送
    *富士急は事務処理がいつも遅く、今回も予約申し込み後の提出となってしまいました。
  ・住宅金融公庫より、融資予約決定通知を受領(3月29日)
 *住宅金融公庫の担当者から、2005年4月から住宅金融公庫が民営化?され、公社に変わり、融資内容が変わる恐れがないでもないいう話を聞いていたので、3月中に申し込みを済ませるようにしました。


  
                 Next Page 
                 Previous Page
                 RETURN(ログハウス建築日誌Top)