Road to FRANCE PART1 【ワールドカップ・アジア最終予選篇】
日本がフランスに行ける17の根拠

日本がカザフスタンに勝つ根拠

(1)NHK-BSのアナウンサーが山本さんである。初戦のウズベキスタン戦と先日のアウェー韓国戦が山本さんで2戦2勝。これは勝つしかないでしょう。ちなみに民放はフジ。これも負け知らず、アウェー韓国戦と一緒。

(2)私が国立に応援に行く。自慢じゃないが、私が行ったときの代表は負けたことがない。唯一の引き分けがこの間のUAE戦なのだが、このときは長袖の下に代表Tシャツを着るという愚を犯していた。今度は万全である。なぜなら長袖の上に代表Tシャツを着るのだから。もう完璧。

(3)カザフスタンのアウェー戦の成績は

対韓国 0-3
対UAE 0-4
対ウズベキスタン 0-4

とまったくワンサイドなのだ。いまだに得点なし。これはいただきですね。

韓国がUAEに勝つ根拠(一応、もしものために)

(4)韓国の世論が2連敗では許さない。そりゃそうでしょ。サッカーが国技ですからね。

(5)韓国のアウェー戦績は

対日本 2-1(思い出したくないが)
対カザフスタン 1-1
対ウズベキスタン 5-1

と負けなし、しかも必ず得点している。さらに、アブダビの気候も実は涼しくなっていて、UAE絶対有利ではないのだ。

(6)韓国はリベロのホン・ミョンボが出場停止明けで戦列に復帰。彼がいなかった日本戦だけが韓国の唯一の負け試合。大黒柱が戻ったんだから、きっと勝つよね。(でも、チェ・ヨンスは鼻を骨折してダメらしい。まあ、キム・ドフンがいるさ。)

(7)UAEは引き分けが得意。現在2勝2敗3分なのはおいといても(実は日本は2勝1敗4分)、過去に露骨な引き分け狙いカウンターサッカーでワールドカップに出た実績がある。ただし、その時は勝利は勝ち点2で引き分けが勝ち点1という時代。現状は勝利が勝ち点3に改正されたので、もうその手はきかない、だけどやっぱりカウンターサッカーが身に染み着いて取れないのであった。引き分けではたとえ日本が負けても勝ち点で並んで得失点差で日本が圧倒的に有利なのだ。ははは。

日本が3位決定戦に勝つ根拠

(8)日本対中東の場合、試合場所がクアラルンプールである。ここシャーアラムスタジアムはゲンがよい。オリンピック代表がサウジアラビアを破ってアトランタ出場を決めたところだ。それにしてもあの試合はベストゲームだった。サウジの2人のドサリに仕事をさせなかった。その時のメンバーが川口、中田、城、路木と入っているんだから、勝つはずです。そうなんです。いいんです。

(9)日本対中国の場合、会場はソウルである。これも縁起がよろしい。なにしろ、韓国を2-0で破ったばっかりのチャムシルオリンピックスタジアム、しかも日韓サポーターはエールの交換までして、実に友好的な関係を結んだのだ。Let's together France(それにしても、この英語ちょっと怪しい。でも、そう書いてあったらしい)という横断幕まで登場した仲なのだ。もはやラブラブなのである。中国には悪いが、オーストラリア戦に回ってもらうしかない。

(10)カズと呂比須が復活する。呂比須は現在3試合連続の3得点、1アシスト。しかも休養十分。さらにアジアの大砲・高木、ゴン・ゴール中山、オーバーヘッド城、野人・岡野との熾烈なトップ争いは必至。日本の大量ゴールで山火事の煙も飛んでいくのであった(あ、これはマレーシアの場合ね)。

(11)イラン以外が3位決定戦に出てきた場合、Aグループの最終戦はなんと11月12日。なか3日で移動して16日に試合はきつい。かたや大連から、かたやドーハからと、(中国以外は)長距離の移動を強いられる。中国はサウジ(アウェー)とクウェート(ホーム)を残して勝ち点7の4位で2位以内はむずかしく、あきらめやすい国民性(と在中国の日本サポーターのレポートにあった。ちなみにこの方はは日本の次に中国を応援しています)からたぶん出てこない。カタールは6試合で5得点という決定力の低さからいって、さらに出てきそうにない(出てきても日本の餌食になるのは間違いない)。さてさてしかも、イランは現在1試合を残して勝ち点12で2ポイント差をつけて首位、1位抜けの可能性が高い(ただし、他の4チームは残り2試合)。となると、バテバテ、ヘトヘトのサウジかクウェートを元気もりもりの日本が大撃破することにな〜る。しめしめ。

(12)たとえイランが相手でも、イランはアウェー戦績が

対中国 4-2
対クウェート 1-1
対サウジアラビア 0-1

と万全ではない。必ず失点している。しかもしかも、唯一勝っている中国戦も、途中までは0-2で負けていたのだ。「イランは移動に弱い」そう断言してしまおう。

(13)ちなみに中国が相手としても、中国のアウェー戦績は

対イラン 1-4
対クウェート 2-1
対カタール 1-1

と得点力ガタ落ちの傾向があり、セットプレーから長身選手が頭でせるワンパターンなので、井原・秋田のダブルストッパーで大丈夫。ほら、安心でしょ。

もしもオーストラリアとのプレーオフになっても

(14)オーストラリアは、オセアニア予選からだいぶたって、試合勘が戻っていない。親善試合とワールドカップ予選では、緊張の質がまるで違う。真剣勝負を2か月余も戦ってきた日本は、選手たちが格段に成長し、組織も戦術もレベルが上がっている。ソウルの韓国戦の4-4-2・プレッシング・サッカーを見よ。呂比須のポストプレー、名波の飛び出し、北澤のプレス、井原の絶妙なラインディフェンス。対してオーストラリアは待ちくたびれて間延びしたコンディションを整えるのに四苦八苦しているはず。勢いの利は日本にあり。

(15)日本は過去にキリンカップで対戦して勝っている。記憶をたどればマラドーナが麻薬がらみで入国できなくなってアルゼンチンが来日を直前キャンセルした時、代わりにやって来たオーストラリアは浅野のフリーキックをキーパーが後逸してあえなく敗れたのであった。あの時の日本代表の監督はたしかファルカンだったなあ。さらに記憶をたどれば1994アメリカ・ワールドカップの予選で南米枠からオーストラリアとのプレーオフに回ったアルゼンチンは薄氷を踏む思いで出場権を獲得したのだった。というわけで、オーストラリアはいつも惜しいところまでいくんだけど、やっぱりダメなんだなあ。残念でした。(しかししかし、ここだけの話だが、オーストラリアの現監督テリー・ベナブルズは、強敵である。なにしろ、イングランドを率いて1996ヨーロッパ選手権ベスト4を戦った人なのだ。その監督のもとで12連勝中であるという。やっぱり、あんまり戦いたくないなあ。)

だめ押し

(16)私には秘密兵器がある。名付けて「競馬運をサッカー運に変換」作戦。思えば、国立のUAE戦、その前に天皇賞を当ててしまったのが失敗であった。なけなしの幸運を競馬で浪費してはいけない。競馬は毎年あるが、ワールドカップは4年に1回なのだ。そこで、11月2日の菊花賞は敬遠。土曜日に日本が韓国にアウェーで完勝。翌日の菊花賞の勝ち馬の名は「マチカネフクキタル」。これが暗合でなくしてなんであろうか。よってこの大作戦は継続中である。エリザベス女王杯、マイルチャンピオンシップ、ジャパンカップ、すべてパスして日本の勝利を呼び寄せるのだ!(実は単に資金がなかっただけだったりして。) 

(17)日本のサポーターはワールドクラスである。イギリスのテレビの日本サッカー特集番組で、「日本は一度もワールドカップに出たことはないが、応援はワールドクラスである」とコメントされたそうだから、自信を持っていいのだ。もちろん、国立UAE戦後の暴徒は例外である(ああ、恥ずかしい)。あのジーコが「私はもう一度ピッチに代表として立ちたくなった。あの時、たしかにサポーターは12番目の選手だった」と絶賛した初戦のウズベキスタン戦を思い起こしてほしい。アウェーを選手と一緒に転戦した、アブダビ、アルマトイ、タシケント、ソウルの応援団が真っ青に染めたスタンドをまぶたによみがえらせてほしい。ホームの試合が満員にならないような国に、負けるものか。私は信じている。日本のサポーターは最高だと。そして、サポーターの後押しが、選手たちに走る力を与えるのだと。だから、負けない。

結論

サッカーの神様は、「日本よ、もっと苦労しなさい」と4年前に告げたのだ。日本代表は、必ずフランスへ行く。それが運命なのだ。だって、どう転んでも行くことになるんだから。さあ、みんな、フランスへ行く旅費を貯めようね。♪♪♪♪オー フランス みんなで 行こう フランス♪♪♪♪

text by Takashi Kaneyama 1997

訂正 その1 諸説乱れ飛んでいた第3代表決定戦の場所ですが、結局 1)東アジア同士または東アジア対西アジアの場合はマレーシア 2)西アジア同士の場合はバーレーンのマナマ と決まりました(11/8朝日新聞朝刊)。私の「韓国/マレーシア/バーレーン」説はAFC決定としてチョン・モンジュンAFC会長(例の韓国の人)が語った内容を元にしていましたが、FIFAがようやく決めたようです。まあ、妥当でしょう。バーレーンなんて、サウジアラビアから週末に酒を飲みに出かけるお隣ですからね。

訂正 その2 ところでマレーシアの会場はクアラルンプールのシャーアラムスタジアムではなく、ジョホールバルと発表されました。ええっ? これでツアー手配は大混乱ですね。みんなクアラルンプール行きのフライトを手配してましたが、ジョホールバルだと、シンガポールの方がはるかに近い。その方がフライトは多いですけどね。行ける人は頑張って行こう。エアオンなら5万円ぐらいであるはず。きっと臨時便も出るし。15日(土)午後出発・シンガポール空港泊り/16日(日)ジョホールバルに移動(国際バスが運行)・日本が勝つのを見届ける(試合開始は20:00が有力視されています)・一晩中踊りまくる/17日(月)帰国 ほら、1日休みで日本のワールドカップ出場の瞬間を一緒に確かめられる。でも、私は行けない。しくしく。

1997/11/08/10:44

correction by Takashi Kaneyama 1997

さらに訂正 その3 韓国戦で韓国サポーターがかかげていた垂れ幕は、今日ビデオで見た限りでは「Let's go to France together」でした。これで文法的には間違いないですね。やっぱり怪しい英語はよくありません。伝聞で書いてすみませんでした。

1997/11/15/21:35

correction by Takashi Kaneyama 1997

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