7月は引っ越しのため、ほとんど本が読めなかった。前半は箱詰めを控えていたし、後半は箱からなかなか出せなかったし。まして、新刊を買うなんてリスクは冒せなかった。で、名著『ケルト/装飾的思考』をじっくり再読していたのであった。
もとの単行本は大判すぎて自分で持つにはあんまりなので文庫版は幸いであった。しかも図版も非常に多いし。ちょっと細部が判別しずらいのは仕方なかろう。
とにかく、ケルト文化のヴィジュアル面については決定版。さらには「装飾芸術」について考える際の基本文献。とにかく、渦巻きなどの紋様の精緻な分析と、北欧やイタリアまでもの広い目配りは圧巻。
それにしても、日本人ってケルトが好きだよねえ。どうしてなんだろ?
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