BON VOYAGE!

「哀愁のヨーロッパ」
SPECIALスペイン蹴球紀行
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3月8日-10日/東京→マドリード

3月8日(水)

またも遅れた。飛行機ではなく、私が家を出るのが、だ。

予定では、朝の6時に家を出ればゆっくり間に合うはずであった。しかし、PowerBookのバックアップが・・・。

第1話:35分遅れの出発

予定は未定、と言いながら、いまのところの気持ちはこうである。

第2話:未定という名の予定。

ルフトハンザについて言いたいことはいろいろあるが、まずはマドリードの話。

あまりに機内で疲れたので(それなりの理由はあるのだ)、空港でホテルを手配してもらう。8,000pts(約5,333円)のホテルを断って、4,000pts(2,817円)のオスタルにしてもらう。前にマドリードに来た時には1,700ptsのオスタルだったのだが。ただし、13年前の話だ。

3月9日(木)

RENFEの営業所でバリャドリード往復の列車を予約。サンチャゴ・ベルナベウ・スタジアムを下見。14日の試合の切符の値段と売り出し日を書いたポスターを発見する。

気温が28度というのを見て(親切にも町中に時計と温度表示があるのだ)、あまりの驚きにオスタルに帰って昼寝をする。

13年前に泊まったオスタル、辞書を買った本屋、ビールやバッグを買ったエル・コルテ・イングレスを見つけて感慨にひたる。なにしろあのときはパスポートやらお金やらを盗まれて、1週間もマドリードにいるはめになったのだ。

3月10日(金)

よせばいいのに遠出をする。カンポ・デ・クリプターナというところまで列車で行くと、風車の丘があるらしい。そこに行く途中にアランフェスがあるので、行きか帰りかに寄ろうという魂胆である。

しかし、アトーチャ駅では時刻表がよくわからなかったので、とりあえずアランフェスに行く。そうしたらすぐにアルカサル・サン・フアン(そこからタクシーでも行けるらしい)へ出る列車があったので、切符を買って乗る。相変わらず行き当たりばったりである。

風車の丘では頼みもしないのにじいさんが風車の中を案内してくれた。最後にいくらぼるんだろうか? と思ったら、1枚50ptsの絵葉書を買わないか? ということなので4枚買った。最後に写真を撮らせてもらった。

アランフェスにはレストランのチラシ配りがいて、ひとりひとりに話しかけてくるのであった。ここも暑く、噴水のそばで水滴を浴びて涼んだ。

マドリードに戻ってエル・コルテ・イングレスの地下でヨーグルトやチョコレートバーを買っておく。いつもの非常食である。

明日はバリャドリードだ。

text by Takashi Kaneyama 2000

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