17世紀、アライオロス刺繍のカーペットはポルトガルで、公に認められる産業の一つでした。当時、模様は幾何学的なものが主でしたが、アジア(ペルシャ、トルコ)の影響を受けて、色は明るく、動物のモチーフや、反復的なメダリオンとロープが特徴的なアラベスク模様に代わっていきます。18世紀、アライオロスカーペットの家内産業は、全盛期をむかえました。モチーフは、花のモチーフや翼と人形、花瓶等に変わり、東洋的なモチーフは使われなくなりました。19世紀になると、アライオロスの家内産業は衰退し、限られたアマチュア職人により、現代的なモチーフでつくられ続けます。20世紀になり、カーペットはアライオロスの女性の家内工業として受け継がれ、現在に至ります。今日では、クラシック図案に加え、モダンで、自由でオリジナルな色、様々なモチーフで、ポルトガルのみならず世界の人々に楽しまれる手芸となっています。reference : Encyclopedia Britannica