英語の本を読もう

英語の再学習にピッタリ 世界一簡単な英語の本

学生時代は英語の成績が良くなくて、毎度赤点でレポート&追試で何とか単位貰ってて、普段英語に触れる機会が殆どなくて
まぁ英語なんて出来なくても困ることはほとんどないし…なんて思ってる。
中学生レベルの英語なら何とか付いてゆけるし、技術資料位なら辞書と自動翻訳で大体意味が分かると思っている。

そんな感じの人(って自分の事だったりするんだが)の英語アレルギーを矯正して英語を再学習する足がかりに最適のシリーズ
英語の本を読む事が苦痛ではなく楽しみに変わる魔法の本です。

実際問題としてこのシリーズを読んだからといってバリバリに英語が出来るようになったりはしません。
英語の学習には相変わらず地道なリスニング練習、文法学習が必要な訳ですがビック・ファット・キャットで英語の本を読む楽しみを覚えると色々な本を読むための学習が苦痛ではなくなります。

英語なんて出来なくても困ることはほとんどない なんて言ってみたけど本当は出来た方が良いよなと思い始めた人にお勧め。

⇒ BIG FAT CAT 公式サイト

ビッグ・ファット・キャットのレベル

ビック・ファット・キャットは5文型の内の第1文型、第2文型、第3文型を文法用語を使わずに英語の構造が理解しやすい図で説明しています。
5文型以前の段階で躓いた多くの学習者は日本語で説明される英文の構造を日本語の構造に当てはめて理解しようとする間違いに気付いていない事が多いのではないでしょうか。
ビッグ・ファット・キャットではこの誤解を図解する事で直感的に理解出来るイメージに昇華している点が素晴らしいです。
ただ、5文型の内の3文型しか無いので5文型をマスターしている人には余り意味の無い本ではあります。
物語は3文型しか説明していない点を踏まえて単純な文型で構成されておりビッグ・ファット・キャットで説明している構文のイメージがつかめれば殆ど問題なく読めるように工夫されています。
文型が単純なので構文説明の部分を抜きにしても英文読書の入門用にはお勧めです。
(読書目的だと、ちょっとボリュームの割には値段が高い気がしますが)

お勧めはMUSTERD PIEとGHOST AVENUE

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本では超基本の英文法を説明しています。
文法説明が主で英文はエドと猫の出会いが例文程度の短い物語になっています。
文法説明と言っても「主語が…動詞が…」と言った文法説明では無く、英語の構造を図解で直感的に理解できるイメージで説明しています。

解説イラストに登場したエドと猫を主人公に読み物として構成し、英文の読み方・英語の物語(英語の本)の読み方を説明したのが2巻以降のBFCシリーズです。
1巻目と2巻目以降では解説方法が微妙に違うのと本のサイズが違っています。
BIG FAT CAT AND THE MUSTERD PIEBIG FAT CAT GOES TO TOWNは英文(1文ずつ)の読み方を説明しており解説のレベルはどちらも同じです。
BIG FAT CAT AND THE GHOST AVENUEでは英文(文章、物語)の読み方を解説しています。
BIG FAT CAT AND THE MAGIC PAI SHOP以降は英文(文章、物語)の読み方の解説は小さくなり(というかほとんどなくなり)英語の物語を読む実践練習になっています。

という訳で、読み物としてのお勧めは2巻のBIG FAT CAT AND THE MUSTERD PIEと4巻BIG FAT CAT AND THE GHOST AVENUEです。
が、困ったことに3巻をとばすと物語として店を失ったエドが何故ゴーストアベニューで行き倒れる羽目に成っているのか訳が分からなくなってしまいます。
物語が面白そうだと思ったら3巻のBIG FAT CAT GOES TO TOWNも読んでみてください。

ビック・ファット・キャットとマスタードパイの読み方

ビッグ・ファット・キャットは日本人向けの英語の本のスタンスを取っているので(~はじめに~の後)いきなり英文の物語がはじまります。
そもそも、この英文がスラスラ読めるようならこのシリーズを(学習目的で)読む必要はありません。
とは言え、全く理解出来ないとう事も無いと思います。
ざっと素読してみてください。無理だったら読み飛ばしてもかまいません。

ビック・ファット・キャットのエッセンスは英文の物語の後の英語のしくみにあります。
BIG FAT CAT AND THE MUSTERD PIE」では46ページ。「BIG FAT CAT GOES TO TOWN」では48ページ。
※ゴーストアベニュー以降は文ではなく文章の読み方に移行するので文の読み方の解説は付いていません。
巻末の英語のおやつで更にもう少し深く説明しています。

その後、英文の物語を一文づつ英語のしくみに当てはめて解説しています。
(翻訳ではなく英文の構造が分かるように説明している。その他、文化的・社会的な違い::ホットドックのマスタードの量とかバスの乗り方とか::を合わせて説明して物語の理解が進むようになっています。)

解説付きの英文の物語を読み終える頃にはマスタードパイのレベルの英文であれば文の構造が把握できるようになります。

BIG FAT CAT AND THE MUSTERD PIE以降は読み物としての色合いが濃くなっています。

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本では約60ページ掛けて説明してる事をマスタードパイでは3ページに凝縮して説明しています。


■ ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本

 BFC最初の一冊、英文はかなり少なめ
 猫とエドの出会い
■ BIG FAT CAT AND THE MUSTERD PIE

 エドと猫の物語はココからスタート
 公式サイトでも1冊目とMUSTERD PIE以降は別扱いになっています。
 英文は未だ少なめで解説付の絵本といった雰囲気です。
■ BIG FAT CAT GOES TO TOWN

 1、2巻と同じ構成で英文の読み方を箱のイラストと色分けで説明しています。
 お店を失ったエドと猫の旅の始まり
■ BIG FAT CAT AND THE GHOST AVENUE

 4巻目から文ではなく物語の読み方の説明になっています。
 英文の量が一気に増え物語もテンポアップしています。
■ BIG FAT CAT AND THE MAGIC PAI SHOP

 GHOST AVENUEに続き物語りの読み方
 解説よりもエドと猫の物語を楽しむ比重が高くなっています。
■ BIG FAT CAT vs. MR.JONES

 更に進んで英語の本の読み方にシフトしています。
 意味範囲の違いや文化・思想に起因する文法だけではない英語と日本語の違いに触れています。
■ BIG FAT CAT AND THE FORTUNE COOKIE

 BFCを卒業する準備段階としてBFCレベルの英語の児童書の紹介と選び方を紹介しています。
 児童書によく登場するアメリカの小学校を図解
■ BIG FAT CAT AND THE SNOW OF THE CENTURY

 BFC最終巻
 日本語の解説が姿を消し(巻末の付録形式のみ)ほぼ完全な英語の本になっています。