J.Sibelius/交響曲第5番


♪交響曲第5番ってどんな音楽なのでしょうか?
いろいろな方にインタビューをして、その魅力に迫りたいと思います。


トップバッターは、セカンド・バイオリン主席奏者の風間っち!(これってプログラムの抜粋なんです(^^;)

 この曲は、1915年12月8日、シベリウス50歳の誕生日に国家的規模で開催された祝賀行事の中でのコンサート用に書き下ろされました。同日に作曲者の指揮で行われた初演では大好評を博したもののシベリウス自身は不満が残ったのか、その後2度の改訂を施しており、今日一般に演奏されているのは1919年に発表された第2改訂版によっています。改訂の意図は曲の構成の簡潔化と無駄な響きの削除にあったと思われ、初稿版は伝統的な4楽章構成だったのに対し現行版は3楽章になり、演奏時間も5分ほど切り詰められています。改訂により音楽としては洗練されたものになっているのですが、初稿版を聴くと大胆な不協和音の使用などに驚かされるとともに第4交響曲との継続性も感じられ、興味深いです。現在【初稿版】は、オスモ・ヴァンスカ指揮、ラハティ交響楽団の演奏によるCDで聴くことが出来ます。

♪第1楽章 テンポ・モルト・モデラート〜ラルガメンテ〜アレグロ・モデラート
 初稿版のソナタ形式の第1楽章とスケルツオ風の第2楽章をつなげて1つの楽章としたものなのですが、巧妙な融合により不自然さはほとんどありません。幻想的な前半部、舞曲風の後半部を経て、最後に激しい盛り上がりをみせます。

♪第2楽章 アンダンテ・モッソ・クワジ・アレグレット
 牧歌風な主題をもつ変奏曲。のどかな中にもどこかもの悲しさを感じさせる音楽です。

♪第3楽章 アレグロ・モルト〜ラルガメンテ・アッサイ
 弦楽器によるめまぐるしい動きとホルンによる鐘の音のような印象的なテーマから構成され、最後は讃歌のような広大な盛り上がりを見せます。分断された和音の進行による曲の終止は他に類をみない個性的なものです。初稿版では弦楽器のトレモロを背景として伴うオーソドックスなものであったので、かなり斬新な改訂だったといえましょう。

続きまして、シベリウスさんお願いします。_(._.)_

日記より・・・1914年10月
「すてきなテーマを得た。アダージオの交響曲へ。−大地、虫、悲嘆、強音と 微妙な弱音、たくさん静かな音を! そして音は神々しく!! 震えながら魂が浮いた疎き、歓喜と充足を味わった。
批評は−私の自己批評は−この素晴らしいインスピレーションを殺すだろうか。」

日記より・・・1915年4月21日
「きょう11時10分前に16羽の白鳥を見た。大いなる感動!
神よ、なんという美しさだろう!白鳥は長い間私の頭上を舞っていた。
輝く銀のリボンのように、太陽のもやの中へ消えていった。
声はツルと同じく吹奏楽器のタイプだが、トレモロがない。
白鳥の声はもっとトランペットに近い......小さな子供の泣き声を思わせる
低い繰り返し。自然の神秘と人生の苦悩......長い間、真の感動から遠ざかっていた私に、これはおこるべきであった。つまり、私は今日聖なる殿堂にいたのだ。」

ラストバッターは、コンミスのA嬢(?歳OL)!

シベリウスの音楽を聞くと、やはり自然を思い浮かべてしまう。
私は森と湖の国、フィンランドに行ったことはないが、
シベ5の1楽章のホルンは雄大な大地、
そこからスーッと現れてくるオーボエは、まるで朝陽のようなイメージがある。
森の中から、眠っていた動物たち、鳥たちが起きてくる、そんなイメージだ。

弦楽器の刻みは、決してベートーヴェンのそれとは違う。
木の葉とと木の葉が揺れて、互いに音を作り出している・・・
そんな感じだ。

...とは思ったものの、そのあと、色々展開されちゃうから、意外と断片的な感想なのよね。
でも、なんか、ここで朝陽が出てくる割には、そのあとが暗いというか、重いというか・・・
やっぱりフィンランドの冬は長いのね。という感じ。

でも、シベ5は好きなのよ。
こういう暗いところも含めて、何だか他の交響曲に比べて若々しい印象があるのは、なぜかしらん。

特に好きなのは、1楽章後半の入りたてのところでチェロがピチカートするところ。 (フルートのメロディーと同じ事をバイオリンが刻みでやるところ。)
あそこは、何だかとても爽やかで好きなのよ。
季節で行くと春から初夏に変わる、ちょうど今くらいの感じかなあ。

でも3楽章も好きなのよね。
なんていうのかなあ、あの冒頭。
う〜ん。
「シベリア鉄道が森の中を走って行くみたい。」って誰かに言ったら、
「シベリア鉄道はあんなとこ走ってないし、ゆっくりゴトゴト走るって感じじゃない?」って言われてしまった。
じゃあ、何かなあ。わからないけど、でも何だかワクワクするのよね。

そして雄大な部分。ホルンはやっぱりここでも大地のイメージ。
あそこのベースの「ゴゴゴゴゴ〜」っていうのも好きなのよね。
ティンパニはそれを要所要所でピリッとしめている。
ティンパニの使われ方もなかなか好きだなあ。
高弦は重音の伸ばしだけど、でもそれも雄大に弾けて気持ちがいい。

そうそう、弦楽器のワンボウスタッカートのところ、
「湖水がキラキラしている感じ」って栗田先生がおっしゃってたけど、あの表現も好きだったなあ。

そしてそのあと、また暗くなっちゃうんだけど、
なぜかこれが割と日本の演歌に似ていると思うのは、いけないことだろうか。
でも、やっぱり演歌になっちゃいけないのよね〜。きっと。

そして、最後のシンコぺ。
そして、最初は違和感があった最後のアコードも、なんか、あの雄大さの結末のためには、全部潔くかっこよく弾かなくっちゃって、今は思う。
初め聴いた演奏では、「だっさださ〜。」って思ったけどね。

あちゃ〜。まとまらない。
明日また書きますね。
(と言うことだったんだけど・・・続きがこねーから載せちゃったよ、ごめん。爆笑)


 果たして、この交響曲第5番、いかなる曲なのでしょうか???
それは、演奏会に来てのお楽しみということで・・・(^^)

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