その日、私はマスター、ジンさん、ツガルさん、チューイさんら、いつもの仲間たちに誘われ、冒険に出ました。
魔物の一団に遭遇したとき、私は魔法使いとして皆を援護します。体力を回復し、毒を治療し、祝福の魔法をかけ、時には蘇生もおこないます。
皆は私の助けを必要としてくれます…しかし、助けられているのは私のほうなのです。
非力で、身を守る術のない私にとって、魔物への盾となり、剣となる皆がいなければ、そもそも私はダンジョンの奥深くなど歩くことさえできないでしょう。
人は、それぞれが助け合い、それぞれの力を必要とし合っている。
冒険はいつも、そんな当たり前だけど忘れてしまいがちなことを、私たちに思い出させてくれます。
|