まさに「クールな」印象の音楽。
風通しのいい夜の丘に立って、三日月の音に耳を澄ましている、って感じ。 理知的で頭良さそう。歌詞は辛口で、根拠のない優しさで励ましたりしない。 英語歌詞が難解なのが日本人には辛いか。

生ギターとパーカッション中心のアレンジが実に良い。 それぞれの音にくっきりと芯があって、曖昧な音が無い。 シンセサイザーなしの構成。 その分静寂が深く、おさえたボーカルが届く。
唄にブルースの味が加わった。ナッシュビルに住んでいるせいだろうか。

ジャニス・イアンというと、70 年代に数々の名曲を生み出し、 天才とまで呼ばれた若きシンガーソングライターでしたが、 いろいろと辛いことがあったらしくて、その後 10 年間は音楽界から 離れていました。
しかし彼女は戻って来ました。Welcome Back ! その第 1 弾アルバムがこの Breaking Silence です。 復活を象徴するこのタイトル（邦題「再会」）。 10 年という時の流れが心配でしたが、聴いてみて鋭さに変わりが なかったのでニッコリうれしい。

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1. all roads to the river
2. ride me like a wave
3. tatto
4. guess you had to be there
5. what about the love
6. his hands
7. walking on sacred ground
8. this train still runs
9. through the years
10. this house
11. some people's lives
12. breaking silence

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この後、1995 年に Revenge という アルバムもリリースされました。これもグッドです。