◆ 生命のはなし (3) ◆



生きてりゃ勝ちよ

Life1: 「生きている」とは?
> ・「生き物」がする最低限のこと
> 結局のところ、次のようなものだと僕は思います。
> ・生き続けるもの (状態を保つもの)
> ・増殖するもの (自分のコピーを作るもの)

と書きました。逆にいうと、

これさえしていれば、他のことは何やったっていい、
どういうやり方でやってもいい。
ということです。 卑怯と言われようが、汚いと言われようが、死んだら終り。 生きていさえすれば、続いていきさえすれば、続くのです。

地球に生物らしきものが生まれてから 3,500,000,000 年(35 億年)、 いま現在、世の中に生きている生物は、すべて、長い長い長い淘汰を くぐり抜けて続いてきたものです。 生物の形、行動、色、一見無駄に見えるようなものでもすべてに 理由があります。
生き続けることに関してはみな同様にエキスパートで、どれが高等だとか、 偉いとかいう評価は無意味です。

水族館に行けば、「水中で生きる」にも実にさまざまなやり方があることに 驚きます。植物園に行けば植物の多様さに、動物園に行けば動物の種類の 多さに驚きます。

これらは全て、最初は1つだった「生命のタネ」が、少しづつ増えて 変種を生み、点から面を覆っていくように、広がっていったのです。 (ただし、そのほとんどは死に絶えてしまったことを忘れてはいけない。) その、形を変えながら、広がってゆく、その過程のルールが 「進化」です。
僕は、その「ルール」が知りたい。

続いてゆく、ということの利点は、「蓄積」できることです。
生物の歴史は、遺伝子上に蓄積されてきました。 遺伝子を設計図に生物は作られます。身体の構造のみでなく、本能的行動や、 学習の方向までも、遺伝子によってすでにプログラムされているものです。

* 「長い間、ディスプレイを眺めていると目がじわーと疲れてくる」のも 遺伝子に組み込まれている作用なのでしょう、今日はそろそろ帰ります。


1993/05/25 T.Minewaki
2000/02/27 last modified T.Minewaki

4: 箱庭の生態系
生命のよもやま話
MINEW のホームページ

T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp