◆ 性選択と利他行動

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書 名:性選択と利他行動
著 者:ヘレナ・クローニン Helena Cronin
翻 訳:長谷川 真理子
発 行:工作舎
発行日:1994/7/20
定 価:6,695 円
ISBN4-87502-238-7 C1040


偉大なる科学者、チャールズ・ダーウィンを悩ませた2つの問題 「性選択」と「利他行動」。
「性選択」による華美な身体の飾り付けは一見、生存の適応度を 落とすように見える。 また、「利他行動」は、自身の適応度と子孫の数を減らすように見える。 そんなものがなぜ進化してきたのか?

これらの問題について、ダーウィンの業績を再評価しつつ、 現代の最新理論での説明を試みる。


MINEW が関心があるのがこのへんです。
「性選択」つまり「恋愛」について最近思っているのは、

◆ 恋愛は最適化を加速するための有効な戦略である。
◆ あるいは、最適化したものをそこに安定に引き留める のに有効な戦略である。

ということです。この戦略は、他にも無数にある戦略のうち、 有効性が高かった(害になる部分もあるが、益のほうがずっと大きい)ので、 GA的な変異と選択によって残ったのだ。

「利他行動・協調」についても、結局は、自分と相手の行動の組合せのうち、 協調行動として成立する行動様式を持つものが利益を得るようならば、 それは残って行く。
という、最適組合せの探索問題にすぎないと思っています。

そして、これらはコンピュータ上のシミュレーションで再現できるだろう とも思っています。


1994/09/19 T.Minewaki
1999/03/30 last modified T.Minewaki

「孔雀の雄はなぜ美しい?」長谷川真理子
性選択のまとめ

生命のよもやま話
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