◆ 散歩とおやつ つれづれノート (8) / 銀色 夏生 ◆

Tsurezure Note 8
作品名:散歩とおやつ つれづれノート (8)
作 者:銀色 夏生
発行所:角川書店 角川文庫
    1999年8月25日 初版発行
定 価:571 円(税別)
ISBN4-04-167338-0 C0195 \571

つれづれノートシリーズも8巻目となった。 1998/5/16〜1999/5/11 の日記。
発行日が 8 月 25 日と、ほぼ1年に1冊ペースで軌道にのっている。 そして僕は、今年もゴビ砂漠 に持って行ってつらつらと読んでいた。これも毎年のこと。 なんだかもう、何気なく心の隅にいつもいる友人のような感じに なってしまっている。実際、かなり近所に住んでいるらしいのだが。

「散歩とおやつ」という題名から感じられるように、 大まかには穏やかで落ち着いた日々。 前巻の終盤に現れた、 「イカちん」との新生活が始まった。 銀色さんとはタイプが違うなとノリの違いが感じられる。 それもまた楽し、という様子。
あーぼうは「かんちゃん」となり、かわいくおてんばな娘に育ってきた。 もう小学生。年月の経つのは早い。 そして「さくぼう」登場。しばらくは、遠くへ移動することの少ない日々が 続くのだろう。

今回なるほどなーと思ったところ(p200):
基本的には、人は、自分の力でしあわせにならなければダメだと思う。 どんな意味のどんな形のしあわせかは人それぞれだから、 自分だけがわかっていればいいのだと思う。 そのことを大切にして生きていくことが大事だと思う。 人生を楽しむことは簡単なことだと思う。 素朴な気持ちになった時に、価値があると感じたものを 大事にしたらいいのだと思う。 思ってるより、いいことはたくさんあるのだと思う。
そのほかにも、p43, p126, p189, p205, p219, p221, p222, p239, p261 など。

いつものことだが、この本の魅力を他人に説明することは、とても難しい。 それを無理に説明しようとすると、自分について多くを語らねばならなくなる。

2000/10/02 T.Minewaki
2003/03/12 last modified T.Minewaki

つれづれノート (9)
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