◆ 気分よく流れる つれづれノート (7) / 銀色 夏生 ◆

作品名:気分よく流れる つれづれノート (7)
作 者:銀色 夏生
発行所:角川書店 角川文庫
1998年8月25日 初版発行, 1999年1月10日 3版発行
定 価:533 円
ISBN4-04-167335-6 C0195 \533
旅行する時に持って行って、暇になった時に読む、という形で読みついで、
いつの間にか7冊目になっている。今年もゴビ砂漠で読んでいた。
読み続けているってことは、やっぱり魅力があるんだなぁ、
この「つれづれノート」には。
なにげなくつれづれに過ぎてゆく毎日。あーぼうとの暮らし。
その中にふと現れる、人生についての考察。
日常の中に、大事なことは隠れているのかも。
この7巻では、1997/4/15〜1998/5/11 の日記がつづられている。
前巻 (6) でむーちゃんとの離婚があり(やっぱりなー)、
引っ越して、さっぱりとリセットされた今回。
どんな展開になるかと思っていたが、やっぱり日々はつらつらと過ぎて、
終盤、新しい恋人(?)「イカリングフライ」が現れるのだった。
これもまだ謎の人だ。恋愛感情が育っているのかどうかも。
彼と住む新マンションに引っ越したところで終る。次巻に期待。
心に止めておくべき考察だ、と思った所はページの端をちぎっておく。
20 箇所くらい印がついている。
この第7巻での一番好きなところは、106 ページのところ。
私が昔から、ずっと言っていることって、 「生きることを悲しく
思わないようにしよう」 ということだろうって今さっき思った。
…(中略)…
人生は、人が生きて行くってことは、身もふたもないことだ。
身もふたもないってことをまず基本にしたうえで、私はいろんな夢を見る。
というくだり。
それから、裏表紙に書いてある言葉。どの巻も、裏表紙の言葉は
大事なことが凝縮されていて、これだけでものすごく助けられた
気分になる。銀色さんありがとう。
1999/08/29 T.Minewaki
2003/03/12 last modified T.Minewaki
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