ヨリーン・アム ( 鷲の口 )

[Yorin Am]
( 1997/8/10 撮影 at ヨリーン・アム, ウムヌゴビ )

ゴビ自然史博物館を出発して、さらに道がうねる山間部を上って行く。 ガッタンゴットン、ブィーンブィン。地面には低い紫の花が華やかに 咲き散らばっている。左右の斜面には白や黒の山羊が群れている。

30 分ほどでヨリーン・アム(鷲の口 * )の入り口に到着。 ちょうど小雨が降り出したので少し待つ。雨はすぐ止んで空は晴れた。
車を降りて見渡すと、空気は澄んでいて見通しがよく、山がくっきりしている。 この空の色! 草原の緩やかな緑から、急峻な岩山が立ち上がるさまが、 とてもとても雄大な景色。すんばらしい!
有名観光地なんか回るより砂漠で化石を、と実は期待していなかったのだが、 ここはイイ。(写真。左からWさん、MINEW、アンクルディノさん)

さらに谷に沿って歩いて行く(写真の正面奥方向)。今降った雨が 小さく集まり草の間をチョロチョロと流れて行く、その下流のほうへ。 道端から斜面にかけては紫色の小さな花 ( ノギクっぽいのとサルビアっぽいのの 2種 ) がたくさん咲いていて華やかだ。
斜面の下のほうには草の陰に穴ぼこがいっぱいある。どこからかピッピッと 鋭く高い鳴き声が響いてくるので、注意して探すと、大きめのネズミ といった体型の、「ナキウサギ」がそこら中にいる。警戒心が強く、 人が近づく気配で素早く穴に逃げ込む。
空には鷲らしき大きな鳥がゆっくりと輪を描いて回っている。


* ヨリーン・アムは、「鷲の谷」とガイドブックには紹介されているが、 今回ガイドしてくれたツェツェさんは「鷲の口」と言っていた気がするし、 その時はそう信じていたので、あえて「鷲の口」という記述で通しています。


1997/10/19 T.Minewaki
1998/05/10 last modified T.Minewaki

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