( 1997/8/11 撮影 at ウムヌゴビ )
明朝 8:25 にツーリストキャンプを出発、北西の方角へ。
わずかに生い茂る草原のわだちをたどって、2台のジープはガタゴト走る。
ときおり、地平線にポツポツと黒い影が見えることがあり、
近付くとそれは羊、馬、牛、が放牧されている群れだ。
1時間ほど走ったところで、ちょっとちがった感じの群れの影が見え、
運転手はジープを停めた。狭い車内から降りて体を伸ばし、群れに近づく。
それは、フタコブラクダの群れだった。
ラクダだけ 20 頭ほどいるだろうか、放牧されているもののようだ。
体は茶色だが、白い毛のもいる。
「こんにちはー」と声をかけつつ、ゆっくり歩み寄って行くと、
ゆさゆさと離れてゆくのだが、1頭逃げずに立ち止まっている
若いラクダがいるので、近寄って触ったり、
写真を撮ったりする(写真)。おぉ、ラクダに触るのなんて生まれて
初めてだ。
それにしても大きい体。顔は見上げる位置にあり、2m くらいの
高さだろうか。顎をあげて、下目使いでこちらを見つめている。
ハエが沢山たかっている。足の指はそれぞれ2本で、足の裏が
足袋のように広がっている。
動き出すと、ゆっさ、ゆっさ、と重みを感じさせながら動く。このボリューム感。
もしかしたら恐竜が歩くさまもこういう感じかもしれない、と想像させる。
[ 南ゴビ 写真日記 1997 | 思い出のアルバム | MINEW ]
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp