( 1997/8/14 撮影 at ツグリキン・シレ、モンゴル )
スパゲッティ風の夕食をとり、ぬるいビールを飲んだあと、 2日分の日記を書く。 昨日は発掘が遅れて 日記を書く暇がなかったのだ。
外に出てみると、ひと切れの雲もなく地平線がオレンジに
輝いている。なんともいいようのない、すばらしい色合いで、
それは観ているうちにゆっくりと青さを増してゆく。
心のなかから雑音が消え、ただ吸い込まれるように見とれている。
わずかに盛り上がっているのはアルツ山の影だ。
隣のゲルではバルスボルド博士を囲んで宴会が始まっているようで、 楽しげなおしゃべりの声が聞こえてくる。顔を出してみると、 白くて酸っぱい馬乳酒をすすめられた。ちょっと飲むが、 すぐに眠くなり話にもついて行けないので、さっさと自分のゲルに 戻って寝る。
[ 南ゴビ 写真日記 1997 | 思い出のアルバム | MINEW ]
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp